安芸高田市、南の半分
08年12月1日
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時計回りに、吉田、甲田、向原を回りました |
先日、安芸高田市の北の半分は巡回した。南の半分を行かなきゃね。
北の半分に比べて南の半分は距離が短い。昼から出かけてもじゅうぶんだろう。
安芸吉田市の中心の吉田、YOUMEタウンの駐車場に車を置いて、郡山を眺める。
郡山の黄葉も見ごろを過ぎたね。
まずは新しい市役所を拝見しなきゃね。番付を越えるものだとか、建築費がどうだとうか、意見がいろいろだが、わたしは安芸高田市民じゃないもの、コメントはしない。
国道に沿って甲田へ向かう。甲田の領域に入って山裾の高みを越えて行く。
ここからの眺めがええのですよ。
足許には可愛川が流れている。江の川の上流なんだね。その向こう、JR芸備線が走る谷が背景に見える。
その谷には向原があるのです。
山裾の高みから下って、トンネルを越える。甲立洞門、甲立トンネルが連続している。
歩道はその中を通るのではない、洞門の外に歩道があって、トンネルは通らずに迂回して歩道を設置してある。
橋を渡って、甲田の中心地を進んで行く。
左に曲がると、なんとかセンターなどお役所施設がいっぱいあって、旧町役場、甲田支所がある。
なんとまぁ、駐車場にたっぷりと地所をあてたものだね。それだけ、旧町役場の意気込みが伝わってくるよ。
今では、空虚な駐車場で、構想が空回りになってしまったのも伝わってくる。
ここからの県道は、歩道がなくて、トラックが頻繁に横を走ってかなり怖いよ。甲田の市街地近くは未整備なんだよ、辛抱しよう。
ここを過ぎれば、歩道もちゃんと整備されて、安心して走れる道になるから、ちょっと我慢しようね。
可愛川から離れて、今は支流の戸島川に沿って走っている。
この戸島川の谷の上流部が開けているのが見えるでしょ。これが話題のポイントなんだよ。
ほとんど水平な流れに沿って上流にさかのぼって行く、谷の向こうには空間が見える、空が見える。
ここは有名な平野部での分水嶺なんです。いや、山の中ではないから分水界。
「分水界泣き別れ」と看板がある。
本来、この戸島川はもっと上流まで延びていた。瀬戸内海広島市に流れる三篠川が源頭部を浸食して、ついには戸島川の流域を奪って、水の流れを瀬戸内海側に変えてしまった。
国道54号線で、上根峠、根の谷がある。ここにも流域争奪の姿が見える。
ここが分水界で、日本海側への流域の境はスープ皿のように平坦だが、瀬戸内海側へは激しい浸食で絶壁になって交通の難路になっている。
江の川の源流がこんなに南部にまで来ているのがそもそも変なので、奪還されても、それはしょうがないよね。
JR芸備線を跨いで橋が架かっている、道はその上を通っている。
橋から眺めると、右を見ると右に傾斜しているようだし、左を見ると左に傾斜しているように見える。
感覚として、ここが分水界だなぁと納得できる。
ここから先は向原の市街地になる。
ええと、向原支所は、と。
踏み切りを越えて、旧街道へ入って行くのだった。
ここだ、ここだ、ここが旧役場、向原支所なのだ。
今まで旧街道を通ったことがない、旧街道を行ってみよう。
JR向原駅があるが、街道新道のほうに駅からの出入り口があったかな。なかったような気がするね。駅への出入り口は旧街道にだけ向いているように思うがね。
もとの県道に戻って、市街地を離れたところで、北に向かう、山の方向に向かって行く。
民家がなくなって坂道が急になってくる、長いのだよ、傾斜が急なのだよ、苦しくて自転車から降りてしまう。
降りると言うより落ちるといった感じで、ちから尽きて地面に転がり落ちる、こんな感じなんだね。
押して歩くのも癪なので、また、ペダルに足を乗せて、漕ぐよ、漕ぐのだよ。
吉田町との境界看板があるが、ここが坂道の頂上ではないのだよ。
さらに漕いで漕いで、たいがい嫌になったところで峠のてっぺんに出てくる。
ここから先は下りになる、シャツの汗を冷やしながらで体が寒くなってきたなぁ、麓に着いた。
ここから吉田の中心地まではごく近い。
もとのYOUMEタウンの駐車場まで帰ってきた。
もう日暮れごろになってきたよ。郡山を眺めると、夕陽に照らされて黄葉がなかなかの姿をしている。
盛りを過ぎた黄葉も夕陽で見ると、もう一度鑑賞に堪えて見られるもんだね。
そんなことはともかくも、日が暮れそうだ、帰ろう、帰ろう。
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安芸高田市の新しい市庁舎 |
下は可愛川、奥はJR芸備線の谷、向原 |
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甲立洞門、甲立トンネル |
旧町役場、甲田支所 |
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分水嶺の看板 |
JR芸備線の高架橋の下が分水界 |
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旧町役場、向原支所 |
向原と吉田の境界 |
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向原と吉田の峠 |
夕暮れの、郡山城、郡山 |