天神嶽山麓を一周

10年5月17日

安宿から時計回りに天神嶽山麓を一周
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
以前から思っていたのだが、天神嶽の周囲を一周するのは自転車にぴったり向いている。
ブランコのように走った道をまた戻る、のではなくて、輪を描いて戻ると、景色も違うし、そこがよろしい。
出発点をどこにするか、安宿あすかにしよう。
安宿あすかは天神嶽の登山道の入口で、北の天神沖、南の安宿あすか、出発地点はどっちでも良かったが、安宿あすかにしたわけです。
道端にね、農協の倉庫があって、閑散期なら駐車しても咎められることがない。
ここから見る天神嶽はしょぼいのですよ。頂上が見えていないから威勢が悪い。
振り向くと、板鍋山、ここから見ると、麓の山腹が膨れていて姿が悪い、山腹が邪魔して頂上が見えないのだよね。
天神嶽を時計回りに回ることにしよう。
豊栄町のメインストリートの清武交差点、ここを右折して、次の交差点、宮の首、さらに右折して国道を離れる。
右に見えている山は西天神なんですよ。天神嶽は西天神、中天神、東天神と頂上がある。
天神嶽に登ったのはだいぶ前のことなので、ちょっと記憶がおぼろ、他の山と記憶が混ざって混乱しております。
軽い峠を越えて、谷沿いに道は続いている。谷底が交差点で、ここは吉原、天神嶽の大きな看板があって矢印に従う。
橋のたもとに小さく天神嶽と案内があって、ここから登山口駐車場に向かうのだよ。
今日は登るのではないからこのまま進む。
峠の手前に池があって、魚ヶ池という名前だろうと思うよ。
すぐに筒石峠と石碑があって、魚ヶ筒石神社と石碑も並んでいる。下流の橋の名前が魚ヶ池橋という名前だったから、池の名前は魚ヶ池に違いないと類推できる。
三原市の境界の標識があって、筒石峠は大和町と豊栄町の境界なんだねぇ。
自然の境界が行政の境界というのは心休まるもんだよ。攻め込んで奪った境界はいまいち不自然だからねぇ。
境界を越えると、ため池がいくつも並んでいるんですよ。錦鯉の養殖の池だ。
鯉ヘルペスという伝染病があるんですよ。伝染を避けるには、できるだけ上流で鯉を飼うのが一番。
ちょっと面倒な交差点に出てきた、変形四差路。ドライブマップと照合して、椋梨へ、県道161号線を進むことにした。
芦田川源流と看板がある。芦田川とは福山の川だぜ。こんなところから発しているとは不思議な気がするね。
ここ、芦田川源流でも、錦鯉の養殖の池がある。
池の背後にまわると、なるほど、これが水源地か、水分みくまり神社があって、祠の下から水が湧いている。
世羅郡世羅町から大和町へとフライトロードを探して自転車を走らせたことがあります。
そのとき、芦田川を渡った、馬橋という名前の橋だった。「広島中央フライトロード、中途半端な結末
へぇ、思いがけないところで芦田川は流れているんだ、と驚いたこともそこには書いております。
芦田川源流はここにあるのだ。
ここから西の水は椋梨川を経て沼田川(三原)に注ぐ。少し離れた北の水は美波羅川、馬洗川を経て、江の川(江津)に注ぐ。
山が低いので分水嶺が乱脈に入り組んでいて、河川争奪が激しいところなんですよ。
さっきの分岐まで戻って、先を急ぐ。
ここから急な坂道になる。蔵宗集落の「気をつけてお帰りください」の看板があるでしょう。
ここから先は下草井、集落が違うだけじゃないのです、ここが備後と安芸の国境なんです。
1955年、旧大和町が誕生した時、世羅郡神田村も合併したのです。蔵宗集落も神田村です。
世羅郡は備後なので、名目上の旧国境は残っていても、自治体境界は旧国境とは重ならなくなったわけです。
坂道は一挙に下って行く。真っ直ぐな道と、横へ誘導する新しい道の分岐に出る。
地図を眺めて、横の道を行けばええだろう。坂道を下りた集落が黒谷、ついつい勢いで、黒谷からさらに下る道を選んでしまった。
あとで地図をよくよく見たら、黒谷集落で左に行かずに右へ進めばルートが短縮できたのだ。
左へ向かうと、椋梨川の流域に出た。椋梨川を渡って国道486号線に合流した。
この道なら馴染みの道だ。川沿いにどんどん上って、東広島と三原の境界のところまで戻った。
ここで分岐している道は、さっきの黒谷からの道と合流するし、道が荒れているか健在かは知らないが、吉原の天神沖、そこへ進む道でもあるようだ。
ここは安宿あすかの端っこ、駐車場所まではもう直ぐだよ。
もっと小回りのサーキットで回るつもりだったが、予想外に大回りで回ってしまった。
そんなもんだよ、図上演習と実際とはうまく一致するとは限らないものね。
東広島市豊栄町清武交差点 北側の道から天神嶽を、奥に見えているのが中天神
豊栄町吉原の交差点にある天神嶽の案内 天神嶽へ行く道はここから入る
東広島市豊栄町と三原市大和町の境界、筒石峠 変形四差路、椋梨161号線を進む
看板に誘惑されて芦田川源流へ 芦田川源流、福山の川がここから発している
芦田川源流記念写真、一脚にカメラを着けて撮影 ここからはひたすら下り坂、備後と安芸の国境
国道486号線と合流、椋梨川を渡る 三原市大和町、東広島市豊栄町の境界
自転車インデックスに帰る
2010年リストへ帰る
トップページに帰る