神之瀬峡を行く、高暮ダム、再トライ

2011年4月17日

南端の君田温泉から時計回りに一周
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
自転車で駆けていて、心残りのコースがあります。予定していたコースを断念して引き返したことがあります。
あれは2010年10月23日、神之瀬峡から高暮ダムを目指したのですがね、パンクして、修理して、さらにパンクして、これではこの先、何回パンクするかわからない、と引き返すことにしたわけです。
挫けたままで再トライしないのは悔しいじゃありませんか。もう一回乗り込んで行くのをリベンジというのかな。
明日から天気が悪くなるのだそうな、よぅし、今日出かけることにしよう。
君田の森の泉に到着、別の名前も持っております、道の駅ふぉレスト。
自転車に乗って出発したのだが、寒ぅい、寒い。霜が降りていて、空気は冷え切っている。指がかじかむ、タイツ越しに冷気が侵入してくるぞ。
日陰の道を進むから冷たいのだ。日なたの道に替わると、ほっとする、日差しの輻射熱はたいしたもんだね。
櫃田集落の杵築神社の前を通る。この前、通ったときには、出雲大社の境内の末社をこの地に勧請した程度のものだろう、と軽んじていました。
その後、出雲大社界隈を自転車で駆けたことがある。
そのときに、出雲大社の古名は杵築大社きづきのおおやしろと言い、出雲大社がある地名が出雲市大社町杵築東なのだと知りました。
この地に杵築神社を勧請したのは、はるかに古い大昔のことなのだ、出雲大社として知られる近世のことではないのだ。
沓ヶ原ダムを過ぎる。堰堤は古いのですよ。ダムの湖面に架橋して付け替えた道は新しい。
ということで、このダムは古いのか新しいのか戸惑うが、結論、古いのです。環境整備の仕様を最近今ふうに変えたのです。
神野瀬発電所を過ぎると、そのあたりから神之瀬峡は始まっている。
自転車はゆるゆると登って行って、急激な坂道はないなぁ。瀞と瀬が交代に現れるが、印象としては、瀞のほうが優勢だね。
道からわずか山に登ると小庵の滝があります。溝に沿って、一本の水流で落ちてくる。
小庵の滝のあたりから、道は川沿いから離れて山腹の道へと移って行く。
ダムの堰堤の高さのぶんだけ川から離れて高度を稼がなきゃならないからだよ。
君田町と高野町の境界標識を見て、まもなく高暮こうぼうダムの堰堤に到着する。
ダムの住所が高暮こうぼうで、高暮こうぼうの範囲は君田町との境界から上流で谷間が開けるあたりまでだから、広い、広い。
ダム湖面には神野瀬湖と名前が付けられている。神野瀬川のダムだからね。
高暮こうぼうダムは長いのですよ。谷の下流から上流まで全部ダムで水を湛えている。
島根県境の指谷山から眺めると、ダムの長さがわかります。指谷山の指谷とは、高暮こうぼうの小字に指谷がある、そこから名付けられた名前なんですよ。
藤淵橋という名前の赤い橋があって、ここがダムのダム尻かな。
あのね、ダムの貯水面が始まるあたり、ここをダムの尻といいますか、ダムの頭といいますか。
わたしはダムの尻派に属しています。ダムの頭というとダムの堰堤を指すと思いませんか。
あなた、ダムの堰堤を尻だというの?理由は、どんどん垂れ流すから?それは汚い。
川が海に流れこむあたり、川尻という地名がある、川口という地名がある。こうでなきゃならないという決まりはないみたいだね。
ということで、ダムの尻といおうが、ダムの頭といおうが、ひとそれぞれの感覚で、自由に呼べばええみたいだね。
ダム尻の集落が指谷で、県境を見上げると指谷山があるんだよ。
真向かいに船山が見えて、この山へ登る登山路がわからないんだよね。いつか道を探してやるぞ。
谷が広がって盆地状になってきた。神野瀬川沿いの道は三差路にぶつかって道を乗り換えなきゃならない。
そこの住所を教えてほしいって?下門田、郵便会社の住所検索で調べると、しもんで、こういう読み方をするんだそうな。
ゆるゆると登って行って、札ヶ垰ふだがたお、県道の峠越えと高速道路松江道の峠越えが隣り合わせに重なっているよ。
ここが高野町と口和町の境界なんですよ。
峠を越えると、あとは下るだけ、谷の上から下まで口和町竹地谷という名前の字なんですよ。長いぞぉ。
町内会、地域の集会で集まる場合、あっちからこっちまで人集めしなきゃならない。そのへんはどうやっているんだろう。
谷が開けて、大月という集落、ここが庄原へ行く道と君田・三次へ行く道との分岐になる。ここはもちろん君田に向かいます。
峠を越えるところが三次市と庄原市の境界、峠の名前がしんぎょう峠、口和側にモーモー物産館があって、しんぎょう庵という蕎麦屋がある。
しんぎょう庵とはしんぎょう峠から取ってきた名前なんですね。
あとは下り一方で、君田温泉森の泉まで帰ってきたぞ。
前回はパンクに悩まされたが、今回はノートラブルで一周できた、めでたし、めでたし。
参考
10年10月23日 神之瀬峡を行く、高暮ダム
君田温泉 森の泉 ここに駐車 君田の櫃田集落 杵築神社
沓ヶ原ダム 神之瀬峡
小庵の滝 高暮ダム
高暮ダム このへんがダム尻
高野の下門田 ここから帰途につく 札ヶ垰 高野町と口和町の境界
口和の大月 君田へ向かう しんぎょう峠 庄原市と三次市の境界
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