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以前から、北広島町を自転車で巡ってみよう、その気はありました。ただねぇ、峠から峠で、さぞかしつらいだろうなぁ、と躊躇していました。
えい、男の子、うじうじ考えていても始まらんだろう。行くべし、行くべし。
千代田インターチェンジを出て、隣接して道の駅があるんですよ。バスの駅も兼ねている。駐車場に車を置いて、ここから通勤通学しているのだよ。
名前が舞ロードＩＣ千代田、舞いとは神楽の舞いのこと、この周辺は神楽が盛んなんですよ。
屋根に翼が乗っているようなデザインの建物が北広島町の千代田庁舎、ここが北広島町の中心なんです。
北広島町の中心からずいぶん東にずれているが、インターチェンジがあって、工場が進出しているので、文句なしに千代田が北広島町のリーダーなんだね。
ここが中山峠、千代田と大朝を分けるこぶりの峠なんだね。
火野山・日野山・日山城址と、いっぱい名前があって、どれが正しい名前なのか訳わからない山の登山口なんだよ。
｢火野山(日野山)日山（ひのやま）城跡｣登った感想を書いているので読んでちょうだいね。
大朝インターチェンジがあって、そのまま通り抜ける。ほどなく大朝の市街地に出て、川沿いに大朝支所が見えてくる。
川に沿って上流へ進む。橋の名盤を見てみると、江の川とある。へぇぇ、この川は江の川の本流なんだ。
いつのまにか、大谷川と名前が変わっている。そのあたりで旧大朝町と旧芸北町との境界を越えたのだ。
集落の名前が大谷で、集落名と川の名前が一致しているよね。
バス停の名前が入野峠とあるからそれに従おう。この峠は江の川水系と太田川水系の分水嶺なのだ。
分水嶺に境界があるのではなく、谷の狭隘地まで芸北町側がせりだしているのだ。
旧芸北町のテリトリーに入って、大暮川の谷を見過ごす。谷の奥には阿佐山、天狗石山などがあるのだ。
広島浜田を結ぶ国道１８６号線に合流する。
間もなく、スキー場のユートピアサイオトへの道と分岐する。
ユートピアサイオトの看板は随所にあるので、自分がどこにいるか、位置決めの見当付けに便利なんだよ。
大仙原の旧芸北町の町役場前、今は芸北支所の建物の前まで来た。
もうええだろう、ここまで来たんだから引き返そう。
引き返して、国道１８６号線の分岐を越えて、芸北広域農道の入り口が見えている。
来た道を素直に引き返すのもいまいちだね。とりわけ、この広域農道は車でも通ったことがない。よし、こっちの道を行こう。
ゆるゆる登って、下った先には橋がある。大暮川にかかる橋なのだ。
橋の下にはダム湖のダム尻が見えていて、仙水湖・王泊ダムの末端なのだよ。
ここからは、ひたすら登りの登り、ブユがたかってきて参るなぁ。下り坂になると一気に置いて行くのだが、遅い登りではなんぼでもたかってくる。
どうやら、このあたりは安芸太田町との境界で、後で地図を確認すると、一部では安芸太田町に踏み込んで走っているみたい。
ここが広域農道の最高地点、ここからは下り坂で気持ちがええ。
橋を渡って広域農道はここまで、この先も農道を延長する工事が続いている。
反転して谷に下りて、川沿いに上流へ登って行く。川の名前が丁川、読み方をネットで探すと、＜ようろがわ＞＜よろがわ＞二説あるが、ようろがわのほうが多数派だね。
バス停溝口のところでショートカットの道があって、県道４０号線に合流する。
椎谷峠が分水嶺、ここで江の川水系と太田川水系に分かれているのですよ。
さらに言うと、旧芸北町と旧豊平町の境界でもあるのだよ。自然の境界が行政の境界なので、きわめて納得の境界なのだね。
山の坂道を下って平地に出たところに、吉川元春館跡がある。城跡ではない、館跡なのだよ。隠居所の館の跡なのだよ。
歴史館、資料館があるが、入ったことがない。いまいち、興味が湧かないのだよねぇ。
旧豊平町は平地の入り口までで、ほんとの平地になると、そこからが旧千代田町になる。
国道２６１号線と合流して、そこから千代田インター・道の駅まではそんなにかからない。
道の駅・バスの駅とは、他ではあまり聞かないセットだね。パークアンドライドを推奨しているんだろうね。
さぁ帰ろう。
予定では、旧豊平町の旧町役場、どんぐり村なども行くつもりだったが、とてもとても、時間が足りなかった。
旧豊平町の北の部分を踏んで通ったのだから大成功、これで合併前の四つの町を全部駆け抜けたことになるものね。


千代田ＩＣに隣接する道の駅、舞ロードＩＣ千代田	北広島町千代田庁舎、北広島町の中心

千代田と大朝を分ける峠、中山峠	大朝支所

入野峠、江の川水系と太田川水系の分水嶺	芸北支所

広域農道の入り口	仙水湖・王泊ダムのダム尻

広域農道の出口	椎谷峠、江の川水系と太田川水系の分水嶺

川向こうに吉川元春館跡	道の駅・バスの駅、舞ロードＩＣ千代田