神石高原町から岡山県境・弥高山

2019年_3月_5日

神石高原町役場豊松支所から、岡山県境を越えて弥高山まで往復

 

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広島県と岡山県の県境は、北から数えると、A、脊梁部、何回か重ねている、B、東城・新見間の芸備線沿い、ここでも数回、C、高梁川支流の小田川が、D、同じく支流の成羽川が、県境を跨いで流れているので、川沿いに、E、南の海岸沿い、このように県境を自転車で走っています。
広島岡山県境を眺めると、成羽川と小田川の中間で、神石高原町から高梁市へ走れそうなサイクリングロードがあるじゃないか。
高速道路・尾道道の甲奴インターを下りて、甲奴、上下と繋いで、神石高原町の町役場の小畠を過ぎて、旧豊松村の豊松支所まで来る。
役場の背後に米見山よなみやまが見えている。米見山は登山の山ではない。頂上に紙ヒコーキタワーがあるので名高いのですよ。紙ヒコーキオタクの聖地なんだね。
出発する前に役場でトイレを拝借、2012年9月の時もここでトイレを借りた。よくよくトイレに縁のある役場だね。
さて、出発しよう。
南に向かうと、県道9号線への分岐がある。ここは左折して、その次の分岐で悩む。この分岐は直進だろうか、左折するべきなのだろうか。
ちょうど車が来たので呼び止めて聞いてみる。いや、わたしも迷っているんですよ、直進のような気がするんじゃがね。
うまいことおじいさんが電動カートでやってきた。県道かい。どこへ行くんなら。あんたぁ、どっから来たんの。なにゅぅするんなら。
聞き出すのにえらく手間がかかること。胡散臭いヤツと怪しまれて、ろくに相手をしてもらえなかった。
どうやら気配で、直進の道が県道らしいと見当を付けて、あいまいなまま進んで行く。
ありゃ、通行止め、この先は崖崩れで通行止めになっている。工事期間が30年8月10日から31年1月31日、もう完成も間近いだろう。自転車なら通してくれるだろう、行ってみよう。
ここが崖崩れの現場、路肩が崖下まで抜け落ちて、アスファルトが空中に浮かんでいる。自己責任で自動車で通るなら勝手だが、危ないよなぁ。自転車なら問題なく通れる。
数軒の集落を通り過ぎて、どんどん登って行く。
もう半年にわたって通行止めになっているので、県道には落ち葉枯れ枝が積もって、自転車でも通り難い道になってしまっている。
峠の近くに、ゴミ屋敷があって、住人はいるんですよ。目が合った。挨拶したが、無関心の目だった。ゴミのコレクションが家の軒下から街道沿いに前後何百メートルも続いている。どこか心が病んでいるなぁ。
登り詰めて、ここが桜が峠、住人は退去していないが、ゾイシアンジャパンという会社があって、それは芝生の会社、自社生産もするし、近所の住民からも芝生を買い入れている。
ここは花済はなずみという集落、山の上に集落が展開している。道路も山の上を貫いている。谷底には人家が見当たらない、という風景なんですよ。
ここが県境、広島県と岡山県の県境、県道9号線が南下するので、道を逸れて寄り道しよう。
ここが三つの自治体の接点、理解しやすいように地図を載せておきます、道の西側は神石高原町、道の東側では高梁市と井原市がここで隣接している。
地図を眺めているうち、自治体の接点が三点接続になっているのを発見したので、ここまで寄り道したわけです。
山頂で三点接続しているのは珍しくもない、よくあることだ、このような平地で三点接続しているのは少ないぞ。滅多にないことだぞ。
確認したらそれで満足、さて、さっきの県境の分岐まで帰ろうかね
9号線を来て、三点接続まで9号線を行った。分岐に戻ってからは、9号線から離れて77号線を進むのだよ。
で、もういっぺん9号線にお話しを戻すけど、広島県の県道9号線が岡山県でも県道9号線を引き継いでいるのですよ。県を越えて、リレーがうまく行っているよねぇ。
各県で、県道の番号の割り振りは独自にやっているはずです。隣の県からバトンタッチを申し込まれると、空き番号が無くて、困るケースがあるんじゃないの。そこは上手に調整するんだろうね。
県道77号線を進んで、高山市なんだがね、ちょっと面白いところに差し掛かるのだよ。県道バイパスを離れて旧街道に入って行く。
ここが上市なんですよ。道の北側は高梁市、道の南側は井原市、なんだか奇妙なところに入って行くのだよ。
それぞれの家には屋号がある。名字の他に屋号を名乗っている。屋号があるのはよくあることだが、家の外に掲示してあるのは珍しいぞ。全部は採集できない、ほんの一部をコレクションしてみました
東三原郵便局、これは井原市にある。もうちょっと進んで、高山市コミュニティハウス、これは高梁市にある
百聞は一見に如かず、地図をコピーしました。黄色い道が県道77号線のバイパス、旧街道が白い道で、道を隔てて集落が分かれている部分もあるし、ジグザグに入り組んでいる部分もある。
郵便局のところは北へ食い込んでいて、コミュニティハウスは地図コピーの上では十字架マークで示してある、そこは南に食い込んでいる。
北は高梁市川上町高山市、南は井原市芳井東三原、どうやら大昔からこういう町割り・区分になっているのだそうな。地頭の協議でこうなったのか、庄屋の話し合いでこうなったのか、どうなのだろうね。
路傍の石碑によると、穴山神社の門前市として高山市が始まったとある。市は評判を呼んで、荷が集まり、人が集まり、軒が接するほど人家が密集していて、往時の市の繁盛が想像できる。
おばさんがいたので話しを聞いてみる。屋号が掲示されているのは珍しいですねぇ。そうですか、屋号はどこでもあることでしょうがね。
小学校は別々に行っているんですか。今は別々になりました。昔は両方とも一緒に同じ学校に通っていました。市が違っても仲良しですよ。
どうやら、西側を上市、東側を下市、真ん中を中町と言うのだそうな。上市下市とは上下関係ではなく、坂道の上下、高いところが上市で低いところが下市なのらしい。
その下市から弥高山が見えている。備中高原は低い山が並んでいるのに、ここだけポツンと飛び出しているので遠くからでも目立っている。
旧街道から県道バイパスに出て行く。ここからは弥高山を目指す。
ここが弥高山公園の入口、道の右に建物があるでしょ。おばさんの言っていた、昔はあった小学校とはこれだろう、高山小学校。今は門を閉ざしている。
自治体の辺境では、隣接の市町村が学校組合を作って、学校組合立ということで、共同で小学校を運営したことはあるんですよ。児童数の減少、効率化ということで、解消されつつあるがね。
弥高山の道を登る。自転車で頂上まで押して登るのは、そこまで頑張ることじゃないな。舗装路が続くまま、山の周囲をぐるりと巡って、これでええということにしよう。
さて、帰ろうか。
帰りは高山市の旧街道を行くのではなく、新しいバイパスを戻ろう。
岡山県から広島県への県境を越える。岡山県側もずっと高原の稜線に道があった。広島県に入っても風景は似たようなもんだ。
桜が峠からは大違い、峠は五差路になっている。通行止めの道を行くのだよ。
ここの交通止めは期間が区切ってない、当分の間と書いてある。もう半年経過するのなら当分じゃないよ。未定と書かなきゃだめでしょ。崩壊箇所が多過ぎて手が回らないみたい。
ここからは下りの坂道、一挙に降りて、世羅高原町のたんぼのところまで下りて来たよ。
町役場の豊松支所まで帰って来たぞ。
役場前でおじいさんが話し掛けてきた。自転車かいね、どこまで行ったんね。岡山県の高山市たかやまいち、そりゃ違う、高山市こうやまいち、あれはこうやまと読むんよね。
おや、そうなのか、帰ってから読み方を知ったとはお恥ずかしい。この辺の人の行動範囲は高山市こうやまいちにまで及ぶんだね。
神石高原町豊松支所 県道9号線へ左折する 集中豪雨で通行止め 崖崩れ
桜が峠 広島岡山県境 三つの自治体の接点 高山市 上市
高山市 下市 弥高山公園入口 岡山広島県境 通行止めの看板
参考、関連のコース
2012年_9月27日 神石高原町、時間が足りず、東半分
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