備後西国三十三観音霊場巡拝

第12番 護国山善昌寺

平成16年1月12日巡拝

 

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善昌寺の山門去年の暮れに一度は来てみたんですよ。その時は、えらい大雪の後でね、道に積もった雪で、タイヤを泳がせながら上下の町までたどり着いたんですよ。
善昌寺へのロケーションは直ぐにわかったさ、だがね、この雪では境内も埋もれてしまっているだろうと、そのまま引き返したことがあるんですよ。
年も改まって、さて、去年の続きを行くかね。
ここは甲奴郡の上下町なんですよ。JRの上下駅に、分水嶺の町、江の川、芦田川の分岐、とある。これなら、上下と言うより上上と言ったほうが似合うかな。
善昌寺の本堂駅から国道を府中福山方面に向かう、交差点からすぐに善昌寺の参道石標が現われる。車で行くなら、すぐ南に寺への車道がある。
車道を登ると、山を背にして寺が見えます。竜宮城様式の山門があるので、この寺は禅宗だと推察できますね。
境内のなかに寺の由緒を書いた看板がある、ほう、護国山と山号にある。たいがい、翁山など地元の地名を冠りすることが多いもんだが、護国山と抽象的な名前を名付けたとは意図意識を高く掲げているんだね。
禅堂があって、切磋琢磨の道場なんだねぇ。
こんなことはめったにしないんだが、お住職に名刺を差し出して挨拶しとこう。
この備後西国のシリーズを発見したのも、善昌寺のページからなんですよ。ネットワーカーとしてお目にかかろう。
昔の大鬼瓦と棟瓦ネットで見ていても、お坊さんは年嵩に見えるもんだよね、案外に若いので、先入観は外れました。
不意打ちの挨拶なので戸惑ったことでしょうね、わたしだって身の置きように困るよ、口上を述べてそそくさと立ち去る、なんだなんだ、あいつ何者だ、怪しげなヤツ、と思われても仕方がないよね。
境内に、大きな塀のようなものが見える、塀ではないぞ、瓦だよ。
平成4年に屋根を葺き替えたんだそうな、その時、昭和4年からあった大鬼瓦、棟瓦を地上に残したものだそうな。
へぇぇ、立派なもんだね、ずいぶんと重そうだね、これを支えるには柱棟は頑丈でないといけないね。
寺の裏山は翁山というそうな。車道がある、登ってみよう。
白壁の町、上下山頂まで車で登れるんだね。ははぁ、上下の街の全部がてっぺんから見える。
年末年始には4000個の電球が飾る世界一のクリスマスツリーなんだとさ。
寺の裏山がクリスマスツリーとは、善昌寺としては複雑な胸の内かもしれないね。
山を下りて、街中を散歩してみよう。
白壁の町、と看板があるよ。ほほう、これかい。なるほどなぁ、往時は石見銀山の往還で繁盛したんだとさ。
今は、時代に取り残されたんだが、そこを観光資源に復活に賭けているんだね。
歴史的景観保全で取り組んでいるところを幾つか知っているよ。馬篭妻篭ほど全国区になれば観光客も押し寄せるが、売り出すにはなかなか難しいものがあるよねぇ。

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