備後西国三十三観音霊場巡拝

第13番 五雲山龍興寺

平成16年1月17日巡拝

 

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総領町、下市の通り実は、去年の暮れに龍興寺を探して総領町まで行ったことがあるんですよ。その時は雪の中で、探すのにもあんまり熱が入らなかったもんです。
今日は違うよ、本気で探すさ。
総領町は稲草という住所、ここがバス停田総車庫の交差点、このへんだがなぁ。ガソリンスタンドで聞いてみようか。
ここを下に1キロばかり行きんさい。曲がり角があるけぇね、そこからすぐで寺の前よの。  どうもありがとう。
地図的に言うとね、国道432号線が甲山上下から庄原と結んでいる、ここが総領町の上市交差点、ここから西へ三良坂方面へ行くようにと、教えてもらったのさ。
龍興寺の参道入り口教えてもらったその道を行くと、町屋風の通りになったよ、ここが下市なんだとさ。
今は格子が残るだけだが、昔々は宿場町だったんだろう、店屋が並んでいたのだろう、と想像できるね。
なるほど、通りは突き当たって大きく曲がるぞ。
曲がり角からすぐに大きな石灯籠が見える、さてはここが龍興寺なんだな。
石灯籠の先に、稲草西公民館の広場がある、ここに車を止めさせてもらおうか。
龍興寺の参道を眺めると、左に石灯籠、右に傘堂、なかなかに立派な構えになっているね。
ちいさな門に大きな扁額がある、五雲山とある、墨も消え失せて、自然な盛り上げの字体でそれと読めるよ。
参道の松並木参道は松並木になっているのだ、あえて道を狭く仕立ててあるので、お参りする気分も盛り上がってくるね。
本堂へ向かう山門が少し斜めに中心軸を外しているのは不思議だが、これにはなにか効果があるんだろうね。
境内には、植え込みと庭石がたくさん配置してあるんだが、生憎なことに、雪掻きで道を開け、あちこち積み上げてあるので、庭の風情はぶちこわしなんだよね。
ところでさ、総領町というと、不思議な運動の中心なんですよ。
過疎を逆手に取る会、こんな運動を始めたのが総領町民なんですよ。
それは何? と聞かれてもよくは知らないのだが、この町に逆手塾というのがあって呼びかけている。内容はこんなの。
山門越しに本堂世間にはちゃんと受け入れるひとびとがいて、全国的に過疎の連盟を作って活動しているんだそうな。
過疎を逆手にとる法
1.「過疎」は「魅力ある可能性」と信じること。
2.「ない」ということは「なんでもやれる」という可能性があること。
3.目標は「東京ではできないこと」をやること。
4.武器は「アイディア」と「実践」
5.キーワードは「過密」とのジョイント。
6.壁へのチャレンジは「実績」のつみかさね。
7.逆手にとるのは「過疎のマイナスイメージ」廃校、廃屋、多い高齢者、失いきった活力、etc。
8.ほしい「つれ」は「厳しい古里だからあえて古里に生きる」という人たち。
9.とにかく、他人はどうであれ、己は過疎を相手に楽しく生きること。
10.「群れ」はそんな「楽しい生き方」を「みせびらかして」つくること。
わたしも過疎のなかにいるんだもの、もすこしこの運動を注目し続けることにしよう。
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