備後西国三十三観音霊場巡拝
第16番 結城山吉祥院
平成16年1月20日巡拝
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札所巡りもちょっとスピードアップが過ぎるかな。ふるさと近くになると、気が急いでくるのはしょうがないよね。
わたしも三次に住まいしているが、吉祥院という寺は知らなかったな。
三次の町内で古い寺なら、比熊山の麓だろう。
尾関山公園に車を止めて山の麓に近寄っていこう。鳳源寺は知っている。名前は聞くんだが、ほんとはあんまり立ち寄ったこともないのだよ。
その隣りに吉祥院はあった。ふぅん、ここのことだったのかい。
駐車場を広く取って、山門だけが取り残されたように見えるよ。
墓地の間を抜けて行くのかね。正面には大きな石垣がそびえているね。石垣を越えると本堂がある。
へぇ、これが本堂ですか。民家とあまり変わらない体裁だね。庫裏はプレファブ作り新建材、思い切ったもんだね。
ブルドーザが動いていて、本堂の後ろに墓地を拡張している。前も後ろも墓地で囲むつもりなんだね。
山門に真言宗とあるんだが、墓地の墓石を見ると、釈何々と彫ってあるのもたくさんあるよ。それじゃ宗旨は門徒じゃないかい、それでも構わずに受け入れているんだろうね。
この吉祥院、なんで何々寺といった名乗りをしていないのかしら。
隣りが近いね、鳳源寺の子院だったのかもしれない。
でも、鳳源寺は禅寺で、ここは真言宗だから道理が合わないよね。
ええさ、その疑問は解明せずに、そのままにしておこうかね。
お話は違うけどさ、子供のころはあまり聞いたことがなかったが、最近では、このあたり一帯、稲生武太夫もののけ話でもちきりなんですよ。
稲生武太夫の住まいがこの近くだったんで、もののけ話しの舞台がこのへんなんですよ。
物怪プロジェクト三次、というのがある、くわしいことはそっちでたずねてね。
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