備後西国三十三観音霊場巡拝
第22番 萬松山徳雲寺
平成16年3月8日巡拝
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東城の街は案外と密集しているんだね、田舎の町としてはそれなりに、なかなかのものだよ。
市街地から北へ抜けて行くのだね。見当としてはJR備後八幡駅を目指すとしようかい。
解りにくい、だれかに聞いてみよう。
徳雲寺へ行きんさるんの。国道から川筋へ下りてきんさったね、それが間違い、国道をそのまんま北へ向かいんさい。ログハウスの喫茶店があるけ、そこから入って行きんさい。 はぁい、わかりましたぁ。
なるほど、谷を眼下に見ながら、尾根沿いの国道を道のままにたどると、道は平地に誘導されたよ。
さては、これかい。ログハウスの喫茶店がある、オレゴン・トレイル、すごい名前が付けてあるね。
脇の道には徳雲寺への石標がある、ここから入って行くんだな。
道は、雪に覆われて滑る、滑る。きゅるきゅると車の尻を振りながら登って行く、道の反対斜面は積雪たっぷりで、こりゃぁ恐いな。
広い駐車場がある、ここが徳雲寺の前なんだろう。
門があって、名前が勅使門、へぇぇ、田舎の寺では珍しく、ものものしい名前の門だね。
こんなところへ勅使が来たとは信じがたいぞ。おおかた、こういうことだろうさ。往時、公家だって生きていかなきゃならないもの、嘘も方便、勅使という触れ込みで、騙ったのかもしれないね。
振り返れば石塔の五重塔、天保年間の作製だそうな、これは由緒正しい寺のようだね。
観光バスが2台止まっている、珍しいことだな、備後西国巡礼のバスなのかしら。
○○家様とバスの名札が出ている、これは法事かなにかだよ。でもさ、法事にしろ、祈祷にしろ、ウィークデイにバス2台も親戚縁戚を集めるとはなかなかのご信心だよ。
うぅん、達筆すぎるよ、山門の扁額が読めない、さっきの勅使門での石塔も字が読めなかった。この寺の正しい名前は何と言うんだろ。
釣鐘を見てみよう、あった、ここは楷書で鋳てある、萬松山鬼臼峰徳雲寺、なぁるほど、こういう名前の寺なのかい。
瓦に鬼の字が押してあったり、扁額に鬼なんとかと揮毫してあったり、なにやら鬼に縁のある寺のようだ。
山門には真ん中に花立香炉が置いてあって、ここで額づいてから門を潜るようになっている。
石段を登れば屋根で囲われた通路、本堂と平行に連なっている。
本堂では読経の声が漏れて聞こえる、バス2台のひとを収容して法座が開かれているのだね。
庫裏の名前が香積堂と看板にある、ほぉぉ、そんな名前かい、なるほどねぇ。
山門の看板に曹洞宗別格地とあったっけな、関西でもどこででも、他では類を見ないカタチの寺だねぇ。
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