中国観音霊場巡拝

第4番 医王山感神院木山寺

平成16年10月26日巡拝

 

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お勧めしない参詣道高速中国道まで戻るとするか。院庄インターから落合インターまで車を走らせる。
落合インター周辺には木山寺の案内などなんにもないよ。世間に知らしめていない隠れ寺を探すのだ、と覚悟したほうがよろしい。
ガイドブックにはスポーツ公園の方向へ行くべしとある。
迷うんですよ。散々迷った。高速道路を踏み越えてしまえば間違い。したがって、体育館に案内する交差点を反対方向に曲がるべきなんだね。
この先でも散々迷ったが、決定的な決め手を教えてあげましょう。
道が変電所の前を通れば正しいコースです、落合変電所。
変電所から山腹を曲がれば次の集落が見える。そこに木山参詣道と石標がある。
橋を渡って山門へこれだこれだ、とさっそく道に入ったが、恐ろしい道だよ。
昔々からの参詣道に間違いはないさ。舗装はしてあるんだが、凄い急傾斜の連続なんですよ。曲がり角ではタイヤが道からはみだしはしないかと心配だが、勢いを落とすとエンジンが傾斜に負けそうなので必死にフカシて登り続けなくてはならない。
濡れ落ち葉が路面にいっぱい積もっているので、スリップしはしないかと冷や冷やものだよ。
ついたぁ、ここは寺の門前の一部なんだろうなぁ。昔の宿坊だったのかなぁ。道は峠のように両方下がりになっているよ。
道は寺の前を山越えして、舗装路は反対の谷へと続いている。大型車進入禁止と看板があるからには、こっちなら大型車も登れる道なんだろうな。
さっきの怖い道を下りる気にはなれない、戻り道はそっちを使おう。
石段の上に本堂さて、落ち着いて、木山寺に参詣しようか。
門内には、高野山真言宗別格本山木山寺と石標が立ててある。由緒のある寺だろうが、麓からえらく距離があるじゃないか。
寺の前には茶店、寺の上にはお定宿と看板があるが、どちらも営業を止めて相当年月を経ているように見えるよ。
池の石橋を渡って山門を潜る、山門の扁額には善覚稲荷と書いてある、神仏融合の信仰だったんだね。
山門にもちゃんと名前があるのかい、不老門、へぇぇ、四脚に屋根のおかぐらが乗っている、重心が上にあるが地震は大丈夫かね。
石段を登って本堂に向かうと、両脇にはきつねの石像が出迎えてくれる。こういうところがええなぁ、明治の廃仏毀釈が徹底していないところがゆるやかでええ感じだよ。
大師堂があって、客殿庫裡寺務所を集合した建物群がある、玄関に感神院と扁額がある。
山奥のこの参詣道を使うべし道からの脇門に医王山と扁額があって、玄関の感神院の扁額も合わさって一直線に連なると、庫裡は威厳に満ちて見えてくるもんだね。
道を隔てて、峰と峰が向き合っている。片方の峰に木山寺があるのだよ、もう片方には何があるのだろう。
坂道を登って峰の広場に出ると、神社があった。木山神社というんだそうだ。麓の木山集落の氏神なんだろうね。
果たして麓のひとびとはこの木山寺の檀家に服したのだろうか。全部を檀家に取り込んだとしても、寺を維持経営するには人家の数が足りないように思うがね。
いえね、麓であまりに案内の標識がないので不思議に思うんですよ。麓のひとびとには親しまれているのかしら。別格本山として、麓とは関係なく、広く喜捨寄進を募っていたのかしら。
さぁ、下りよう。傾斜が急なのはさっきの道と同様だが、こっちのほうがまだマシだと思うよ。
山麓を横切る林道が現れて、水平に集落まで誘導してくれる、さっきの登り口まで戻ってきたよ。
訪問するなら、どこの道を使って登るか、確認してから登ったほうがええよ。

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