中国観音霊場巡拝

第6番 由加山蓮台寺

平成16年10月29日巡拝

 

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総本殿を縦位置から高速の山陽道から瀬戸中央道に分かれて行くんですよ。
下りるインターは水島ICなんだが、手前に早島IC、次にあるのが児島IC、前後が似た名前なので混乱して、路肩に車を止めてドライブマップで何度も確認したもんだよ。
うっかりすると、瀬戸大橋を渡って四国に行ってしまうもの、ここは何度も慎重に確認しなきゃね。
水島インターを下りると、道は岡山方面と水島方面に別れる、はて、どっちへ行けばええんだろ。
地図からするとこっちだんべぃと岡山方面に走らせる、お、大正解、由加山と道路標識が案内してくれる。
道はずいぶん山の上へと向かって行くんだね。何度も由加山の看板が出ているから正しいんだろうが、こんなに山の中の寺なのかい。
峠を越えて下り勾配になったよ。やっと道は街道から分岐して寺への道を誘導してくれる。
総本殿を横位置からここが駐車場、なになに、ここは寺の駐車場なので由加神社へご用のかたは駐車しないでください、おやまぁ、競争が激しいね。
これは歌舞伎座かい、寺らしからぬ建物だねぇ、瑜伽大権現蓮台寺と書いてある、由加山という看板もあるから、瑜伽と由加とは表現は違うが同じ意味なんだろうね。
お参りですか、どうぞ二階へ上がってください、観音さんの参拝でしょう、なら、こっちですこっちです、どうぞお上がりどうぞお上がり。
まるで旅館の呼び込みみたいだな、大声で急き立てられて、寺に連れ込まれたのは始めてだよ。
二階に本堂がある、礼拝の順序はこうしなさいと張り紙がある。
、軽く一礼する。2、着座してお辞儀する。3、合掌、手を2回打つ。4、願いごと、お礼をとなえる。5、御神号を3回繰り返してとなえる、南無瑜伽大権現。6、合掌、手を2回打つ。7、お辞儀する。
由加神社鳥居変だぜ、一礼二拍手三拝、これは神道の礼儀じゃないか。ここは別格本山と名乗っている寺なんだが、礼拝のプロトコルは仏式とはずいぶんかけ離れているよ。
神仏融合の世界で、権現というのは神でもあり仏でもあり、あいまいな存在ではあるんだがね。寺の本尊が権現ということで妙なことになっているんだろうね。
阿弥陀如来、薬師如来、このふたつを権現だと融合してしまった。無理があるよね、なんでそんな無理をしなきゃならんのかね。
それはね、海の対岸に金比羅大権現があるからなのさ。金比羅の繁盛にあやかるには、ここに権現を荘厳しなきゃならなかったんですよ。菩薩や如来では験がない、ここはどうあっても権現でなければいけかったんですよ。
本殿を出て、奥に行ってみよう。
これが客殿なのかい。本殿に古色はないが、これは歴史的由緒正しい建物だね。その奥に神社がある。由加神社というのかい。
由加神社本殿さかんに由加神社へ参拝を促すスピーカーの音が流れている。
元々は一緒だったものが二つに別れたんだな。競争が激しくて、スピーカーは使うし、キャッチセールスもやってしまうわけだ。
神社の奥には行かなかったが、もともとは寺は神社の奥にあったらしいよ。最近、平成10年に、神社の手前、駐車場のすぐ傍に、総本殿を建築したんだとさ。
客の奪い合い、近親憎悪だね。なんでそこまで解るかって、そりゃ解りますよ。看板に書いてある由来略歴を読んでいると行と行の間が見えてくるもの。
熊野の青岸渡寺と那智大社は並んで立っております。中が悪いようには見えないが、そりゃ平和になるまでにはいろいろあったことでしょうよ。由加山の上の寺と神社は平和が安定するまでまだまだ時間がかかるということだね。

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