中国観音霊場巡拝

第11番 潮音山向上寺

平成16年11月15日巡拝

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

この路地裏の奥に進むと向上寺生口島いくちじまに渡るんだけど、しまなみ海道は有料道路なので気が進まないなぁ。
尾道に車を置いて船で渡ろう。前回、尾道の寺を回った時、駅前桟橋で船のダイヤをメモしておいたのですよ。おおむね、1時間半毎の間隔、あんがい間遠なダイヤなんだよね。
さて、市営の駅前駐車場に車を預けておくかね。ちょっと時間にひまがあるけど、桟橋周辺をぶらぶら散歩して時間を潰そう。
定刻になったけど、船が来る様子がないよ。おぅい、どうなの。  潮の加減もあるしのぅ、ひとの乗り降りで手間取ることもあるしのぅ、すぐに来るよのぉ。
そうか、電車のダイヤのようなわけにはいかないのだ。あぁ、来た来た。
地図を持ってくるんだったな、今どこを航行しているのか判然としないよ。向島、因島、今見ている島が生口島いくちじまなんだろうと思うんだがね。
向上寺、山門島々を見渡すと、島は低いんだが、富士山地形に尖った山も見えるし、山火事で焼け跡が無残な山も見えるよ。
船の終点の瀬戸田港に近づいてきたよ。島と島の隙間に入っていく。橋の下をくぐるんだ、生口島と高根島を結ぶ高根大橋なんだね。
島の上に塔が見える、あれが向上寺の三重の塔なのか。なるほど、海から仰がれるのを折り込んだものなんだね。
瀬戸田港に到着、先に船から眺めているので、どっちへ歩くべきか見当はついているぞ。
北の方向へ、橋の方向へ戻ればええんだよ。岸壁に沿って歩いていると、向上寺国宝三重塔と案内の看板が見える。
案内に従うと、えぇ、えらく細い路地じゃないか。これでは消防車も入れないぞ、島の道は、どこでもこんなもんだよねぇ。
路地の突き当たりに石段がある。竹の杖をサービスしようと籠がおいてあるが、ありがとう、わたしはまだ大丈夫、自分の脚で歩けるさ。
向上寺、鐘楼と仮本堂山門まで登ると石段の傾斜も緩やかになるよ。
山門の先に鐘楼が見える、その後ろは庫裡?本堂?
どうやら両方兼用してるみたいだよ。明治の大火で焼けて、鐘楼と仮本堂と三重の塔しか残っていないのだそうな。
境内から山の上に三重の塔がそびえている。繁みに包まれて足許の姿はよくは見えない。
こんな海の中に室町時代の建造の塔があるのが不思議な気がする。1432年建立と案内してあるよ。
この寺の起源は、三原の仏通寺の修行僧を収容する向上庵から始まったものだそうな。次の札所だから、どんなお寺かよく見ておくね。
国宝を抱えているのに、明治の火事からまだ再起できないとは不思議に思えるよ、寺の経営とは難しいものがあるのだろうな。
向上寺、三重の塔港に帰ると、尾道行きの次の船は1時間後、待つにしてはここは何にもないよ、暇のつぶしようもない。
三原行きの船は頻繁に出てるじゃないか。すぐに出るみたい、そっちで帰ろう。
三原から尾道までJRで帰ろう。瀬戸田港から1時間で尾道まで帰れたよ。
あのまま待っていれば、さんざん待って、尾道行きの船にやっと乗ったぐらいの頃合いだね。先にさっさと戻ってよかったな。
自治体合併で、瀬戸田町は尾道市と合併するか、三原市と合併するか、大揉めに揉めているんですよ。
船のダイヤを見る限り、三原が近しいと思えるんだがね、嵐の日でも橋で渡れる尾道のほうが便利なのかな。ま、それは自治体住人が決めることだよね。

第12番に進む
第10番に戻る
中国観音リストに帰る
山の寺に帰る
トップページに帰る