中国観音霊場巡拝
第15番 鹿苑山漢陽寺
平成16年12月10日巡拝
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高速中国道を西へ向かうのは始めてなんですよ。広島県の次に島根県をかすめて進むのかい。無理に脊梁山脈の真ん中を通しているように思えるんだがね。
トンネルを越えると、島根県から山口県に入った。北から南へ真っ直ぐに進んで行くから感覚が狂うこと、狂うこと。位置関係を把握するのに手間取ったよ。
鹿野インターを出るんですよ。
最近、自治体合併して周南市というんだそうです。中心は徳山なんだが、ここが周防の南部とは思えないね。おまけというか、巻き込まれての合併なんだろうね。
合併する以前は鹿野町と言う名前でした。
インターの出口から漢陽寺への案内がある。それに従って、あっちかい、こっちだね。
広い駐車場があって、ここが漢陽寺なんだな。
参道には松並木があって、威容を整えている。
松並木が切れるあたりに白塀があって、溝には豊富に水がしょろしょろと流れているね。
塀に続いて、巨石を組んだ庭園がある。眺めるだけだよねぇ。貧乏人なので、庭園の趣きがいまいち理解できないのですよ。
山門は二層、二階には何があるか知らないが、禅宗臨済宗の寺だもの、千利休の像があるのか、ほかの何かがあるのか、二階の使い道というのは解らないね。
そういえば、どこの寺でも、山門の上を訪ねた経験は一度もないな。
山門をくぐると、目の前は白塀で閉ざされている。珍しいね、こんなに拒絶をあからさまに示している寺は。
左に折れて本堂がある。禅宗では本堂といわないのだった、何と言ったんだったかな。
「ただいま、参禅中につき、拝観は停止しております」
ははぁ、白塀の向こうでは禅の修業をしているのだ。堂の前には、龍淵堂と扁額がかかっている。
若い僧侶が励んでいるのか、在俗の参禅会なのか、物音ひとつ聞こえてこない、これは本気の修行だね、企業からの研修などというヤワなものではなさそうだ。
修行に差し支えると、聖と俗とを塀で閉ざして、行き来を断ち切っているのだろうかね。
玄関の前には、竹組みが通せんぼしている、意味するところはありありと伝わってくる。
静謐を乱してはいけないね、静かに立ち去ろう。
続いて、近くの長野山に登っています。「西中国山地、長野山で時間切れ」 山のレポートも見てみてください。
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