中国観音霊場巡拝

第20番 霊椿山大照院

平成17年3月16日巡拝

 

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大照院山門春も近いことだし、中断していた中国観音の巡拝を再開しようか。
中国道の山口インターを降りて、山口市の郊外をかすめながら北へ北へと向かって行くんだよね。そんなに萩と山口とは離れていないだろうと早合点していたが、おいおい、峠をどんどん登り詰めて、そこから、どんどんどんどん降りて行くわ、降りて行くわ、そうだよねぇ、とことん降りていって、海岸まで降りて行くんだよねぇ。
途中に、萩往還と、昔の街道の跡をウォーキングのコースに仕立て直してあるのを見たよ。
中国地方を制覇した毛利家も、関が原で負けてからは、防長二国に押し込められて、城までも、はるかに北の海際まで引き下げる破目になったんだよねぇ。
大照院本堂萩は城のまま置いておいて、山口を政庁として使うという、高級な手品を駆使したようだが、どんな弁解申し開きを使ったんだろうねぇ。
さて、萩往還だがね、萩から山口、防府まで、山を越え野を渡るには大変な手間だよ。山陰路から山陽路へ進出したくなるのは当然のことだろうね。
萩の郊外にバイパスの有料道路がある、150円だから物惜しみすることなく利用しましょう、時間の節約になるもの。
有料道路はJR萩駅前に誘導される、萩駅から西への道を進むんですよ。
大照院の案内標識に従って進めばええんだが、大照院の前まで来て、踏切が狭くて躊躇する、ここは躊躇を押し切って進んで、石灯籠の道を進めばええんですよ。
毛利家墓所の石灯籠門前に駐車場はあります。気兼ねなく使えばよろしい。
入山料が200円、珍しいね、経営を入山料に頼っているということは、檀家が少ないんだろうね。檀家は毛利家しか無いんだろうね。
山門の様子は禅宗様式だね、もらったプリントを読むと、臨済宗南禅寺派と名乗っている。
本堂の構えはずんぐりとして愛想がないが、一般に禅宗はこんな様式だよね。
本堂の左の道へ誘導している、寄ってみようか。
毛利家霊廟うへぇ、石灯籠の群落じゃないか、石灯籠の奥に石の鳥居がある、そこに霊廟がまつってあるよ。
毛利家歴代の墓地なんだね。毛利輝元は敗戦の責任を取って隠居したんだね。だから、萩城としての初代藩主は、その子、秀就になるんだね。
並んでいる順番は、初代、10代、2代、6代、4代、8代、12代、とずいぶん出鱈目に並んでいるね。
初代以外は、みんな偶数の藩主なんですよ。もう一箇所、東光寺という菩提寺があって、奇数偶数と墓地を分け合ったものなんだそうです。
西の山と東の山に墓所を分けて城下を囲む、そんな意識・配慮があったのかもしれないね。

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