2016年12月21日
しぇるぱ単独
山域:島根県飯南町

飯南町赤名、瀬戸山城跡、武名ヶ平山

 

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島根県で国道54号線を通ると、道の駅赤来高原から山を見ると、明らかに城跡だと見て取れる風景があります。
あそこだけじゃなぁ、と気が進まなかったのですが、地図を見ると、さらにその奥に山がある、これは行ってみる値打ちがあるかもしれない。
広島県側は霧が濃い、車のランプがスモールじゃ心もとない、ラージにして進まないと、対向車が霧の中からぬっと出てきて、危ないじゃないか。
赤名トンネルを越えると、霧などなくて、明るい陽光がさんさんと降り注いでいます。
山陽、山陰は反対じゃないか、山陽側がじめじめ湿っぽくて、山陰側が明るくポカポカ陽気に包まれている。言葉のイメージと実態とが甚だしくかけ離れている。
道の駅赤来高原に到着、ここは朝日に照らされているのだがね、これから登る向かいの山は太陽の方向でシルエットで包まれている。
歩き始める。まずは、装いの郷衣掛とJAしまねの間の道に入る。橋を渡って、次の交差点を右折する。
突き当りはガレージなんだが、もともとはJRバスの車庫だったのだそうな。バス路線は廃止されているから、今はJRバスではなく転売されていることだろうね。
そのガレージの柱に、案内のプレートが貼り付けてある。史跡赤穴瀬戸山城址、登山口300mとある。矢印に従って進めばええのだよ。
次の交差点にも案内のプレートがある。史跡赤穴瀬戸山城跡、登山口100m、頼りになるなぁ。
小学校が見えている。小学校の正門を入るのだ。学校のグランドと道の区分があいまいで、工事用のバリケードというかハードルというか、まばらに置いてあるだけで、区切りなど無いに等しいのです。
学校の裏の坂道で、舗装路から離れて狭い道に入る。瀬戸山城登山道入口、頂上まで1000mとある。この先に道だが、畑の中に入ってはいけない。そっちは行き止まり。竹やぶの方へ進んで行く。
稲荷神社があって、朱の鳥居の群が出迎えてくれる。
登山道というか遊歩道はきわめて歩き易い。昔々の城への登り下りの道を杣人が使い続けていたんだろうなぁ。最近では、観光協会が維持管理に手を尽くしているのだろうねぇ。
このあたりで頂上まで500m、半分は来たわけだ。
ここが大手門跡と標識があって、なるほどなぁ、ここには出入りを誰何する扉が必要だよなぁ。櫓のような巨大な大手門はなかったとしても、木戸はあっただろうね。
右手に向かうと本丸跡なのだそうな。赤名の市街地を見下ろせて、出雲街道、銀山街道の見張りが出来る、ここは軍事の要衝だよねぇ。
北東に琴引山が見えている。この山、国道54号線でのランドマークなんですよ。
あっちが武名ヶ平山、前の峰の背後に頭が突き出して見えている山、これからそっちに登るのだよ。
本丸から山稜の延長に沿って、東郭群から瀬戸山城の東の最先端まで歩いて行く。この先は一旦高度を落として最低鞍部がある。最低鞍部から先は別の山になるのだ。
最低鞍部からの登りの傾斜がきつい。ジグザグに道が切ってあれば登り易いのだが、直線で真っ直ぐの道になっているから大変なのだ。
もともとは、瀬戸山城は尼子方の赤穴家が支配していて、攻め寄せる毛利勢は武名ヶ平山に拠点を構えたのだそうな。
武名ヶ平山から瀬戸山城は見下ろす位置にあるので、毛利勢が勝利したものだそうな。
以来、瀬戸山城は、毛利が接収し、関ケ原以後は、出雲に領地を得た堀尾氏の支配となったようです。領主が変わるまま、郭を増築したり、取り壊したり、発掘で推理できるようです。
ここが武名ヶ平山三角点、ここからは赤名峠の方向だけが見えるが、樹が邪魔していて、写真には撮り難い。
さぁて、同じ道を引き返そうか。
最低鞍部を過ぎて、瀬戸山城の東の先端からの道を引き返すと、アカマツ林が見事なところがある。アカマツは虫食いで枯れ易いのだが、ここのアカマツは健康を保っている。
本丸の手前まで引き返してきた。大手門跡の喉首のところから斜面を降りて行こう。
赤名小学校の校庭まで降りてきた。ちょうど、一年生か二年生か、体育の授業でサッカーをしている。ゴチャゴチャゴチャっと集まって、固まったまま動いているのは、やはり低学年だねぇ。
道の駅赤来高原まで帰って来た。
道の駅の背後に新しい建物がある。そこの前まで行ってみたら、飯南町の新築の町役場だった。
そこの駐車場から瀬戸山城跡の土木工事跡が見えている。整地して郭の角を造り出しているのが見えている。武名ヶ平山は画面中央にちょっと離れて位置している。
瀬戸山城跡の東の端までは遊歩道として整備されている。その先は杣道だが、迷うような箇所はない。武名ヶ平山まで安心して往復できます。
道の駅赤来高原 装いの郷衣掛とJAしまねの間を 赤名小学校 竹やぶのほうへ
稲荷神社 大手門跡 瀬戸山城跡 最低鞍部
武名ヶ平山 本丸跡を眺める 体育の授業 道の駅赤来高原

 

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