2010年4月17日
しぇるぱ単独
山域:広島市安佐北区

安佐北区・安芸区の境界、長者山

 

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湯坂の奥の交差点東広島の志和の山域を歩いていますが、足を伸ばして、その続きも歩いてみることにしました。
JR狩留家の駅前で、湯坂口交差点、ここから入って行くのだが、恐ろしく狭い道だね。
軽自動車で入ったので、車の擦れ違いに不安はなかったが、3ナンバーの大きな車なら邪魔で、住民の交通に迷惑でしょうね。
集落の中のどの道を進むべきか、クイズを解くようなもんだよ。
わたしも間違えた。この道は間違いと気が付いて、あの曲がり角を間違えたのだと引き返す。
焦点はこのポイントなんですよ。下から来た場合、ここの分岐を右に向かわず左に向かう
高速道路の山陽道の高架下を通り、道の両側から枝が突き出して邪魔なのだが、これでええのかいな、と怪しみながら進んで行く。
交差点に出た。
林道終点地図によると、山腹に沿う道は県道176号線なのだそうな。
県道はここが終点、道は続いているが、ガードレールで封鎖してある。
この交差点に駐車して、さぁて、歩くか。谷に沿って、右岸の道、左岸の道があるが、歩きやすいのは左岸の道です。
道には鉄の遮断機があるが、これは自動車用で、ひとは横を抜ければなんぼでも歩ける。
ちゃんとした林道で、舗装路なんですよ。
舗装路もいずれは尽きて、細道になり、細道は山道へと変わって行く。ここからが山歩き本番なんですよ。
何度も谷の流れを渡って、いやいや、ちょろちょろ水、難儀な渡渉はひとつもありません。
トラロープのある岸を渡る。谷の中央を歩けば楽なのにね。増水に備えて岸辺を歩くようにしているのかね。
屈曲点稜線が見えてきて、稜線の道と合流した。稜線の道が本線のようだね。谷の道は不人気の道のようだね。
鋭角に曲がる。中電道の標識があって、ここからは主尾根に沿って登って行くのだ。
そんなに距離はないんですよ。あっというまに長者山の頂上に到着する。ただね、傾斜が急なのは覚悟しといてね。
頂上には反射板があって、見通しを得るために伐採してあるので、とても展望がええな。
南の眼下を眺めると、新興の住宅街が見えている。みどり団地といえばええのか、立石といえばええのか、未知の界隈なので見当がつかない。
東に向けば、見覚えのある稜線が見えている。八世以山だ。ぽちっと飛び出した尖峰が八世以山の頂上なんだね。尖峰から左へと尾根が延びている。
長者山反射板北東方向には東広島志和の盆地、中央に生城山があって、志和盆地を周囲の山が取り囲んでいる。
反射板のほうに振り向けば、白木山、鬼ヶ城山、太田川の方向を見れば、阿武山が見えている。
ここから先の道は落ち葉が形そのままの姿で積もっている。あまり踏まれていないのですよ。
ひとが頻繁に通ると、踏まれて、落ち葉は粉々になって、風化して地面が露出してくる。
さっきまでは地面が露出した道、ここから先は違うよ。
稜線の鞍部に下りて、ここが長者山の稜線の最低鞍部だった。
ここからは登り道、こぶを二つ、数え方によっては四つか五つ、地図上の560ポイントに到着する。
格別何がどうと変わったことはないのですよ。ただの平凡なこぶの頂きです。
坂道を下って、切り通しのようなところに差し掛かる。
長者山尾根三角点切り通しというのは土木工事の結果だが、自然の姿での切り通し状態なんですよ。人工と見間違えるほど見栄えがええのですよ。
どんどん登って行きます。見上げるほどの傾斜を踏み締めながら登って行く。
ほんまに、志和の周辺、ここも含めて、傾斜の強い山が多いね。
登ったところが三角点、612.7、長者山での尾根で最高地点なんですよ。
ここを長者山と呼べばええのに、と思うが、電波反射板のところを長者山と名付けているので、無名の山になっている、しょうがないね、なんで地元の扱いが邪険なのかしらね。
尾根の分岐に差し掛かる。道も二方向。
ははぁ、ここの分岐を長者屋敷跡と呼んでいるのだそうな。このあたりには、長者伝説があるのだろうね。
長者屋敷跡右に進めば榎山峠、左に向かえばおくや赤星池、とテープの上に書いてある。左の道を行くのだよ。
道をどんどん下りて行って、中電道の案内は山腹へ誘導している
梢を透かして送電線鉄塔が見えているんですよ。ザック、GPSをこの場に置いて、空身で鉄塔まで行って見よう。
鉄塔からは八世以山の稜線が見える。送電線は八世以山の尾根からやってきているんだよ。
反転すると送電線の行く先には、車を置いている交差点・谷の入口があるのが見える。
送電線の管理道は、さっきの山腹に進む道しかないとわかったので、安心して道を進む。
尾根の突き出しに鉄塔があった。振り返れば、さっきの鉄塔が稜線の上にある。
下を見れば、送電線は谷底に向かって、舗装路も見えている。このまま下へ向かえばええのだ。
中腹の鉄塔視線を上げると、長者山が見えている。反射板鉄塔が見えるから長者山に間違いない。そうか、あの谷道を登ったのかい。
鉄塔の下の崖地を降りて行く。山腹に赤紐があるが、あれは地籍調査の測量の赤紐だろう。惑わされずにこのまま降りて行こう。
火の用心の黄色い短冊をたどりながら進む、この火の用心の短冊は中電道のシルシなんですよ。
石でガラガラの谷に下りて、ええと、どっちへ進めばええのかな。
谷の下流へ下りてみたが、踏み後が消えてしまった。このまま進んでもええのだが、先に滝でもあると難儀するな、引き返そう。
中電道の短冊はここで谷を渡るように合図していると判断できる。
一応、上流も調べてみたが、上流にも道はない。
谷底の鉄塔正面に草を刈って裸地になった崖がある。この道を進むしかほかに道はないと判断した。
これは道ではない、ほんまに崖ですよ。雨の日には地面が滑ってぜったい無理だね、登れないね。ストックの石突を地面に差し込んで体を引き上げる。
なにしろ支える木の根など全然ないのだよ。草を引いても頼りにならないし、差し込んだストックで確保しながら体を引き上げていく。
登ったぁ。次の送電線鉄塔まで登り切りました。ここはすり鉢の底の状態だから、視界が開けているのはさっきの鉄塔への方向だけ、高鉢山南峰が見えている程度の展望なんですよ。
ここからは安全な道、さっきの崖登りだけが危険な道なんです。
ごく普通に歩いているうち、目の前に砂場の広場が広がっているように思えてくる。
中電道出口林道に出たのだよ。林道はガードレールを横断して封鎖してある。何箇所もガードレールで封鎖してある。
ゴミを捨てにくるのを阻止しているのだよ。周囲はひどくゴミで汚されている。
交差点まで戻ってきたぞ。
頭上に送電線が見えるので、鉄塔を見ようと足を運ぶ。
一番近い鉄塔と二番目の鉄塔の間には谷があるのだよ。道はジグザグの道ではなく、直線の道でえらく難儀する道なんだよ。
さぁて、湯坂の集落を戻るのに、道が狭いから対向車が来なきゃええけどなぁ。

 

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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