2009年3月26日
しぇるぱ単独
山域:広島県三原市

三原の展望台、葉田竜王山、筆影山

 

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赤い鳥居の手前の膨らみ前々からこの山は登ろうと狙っていたのですよ。
2週間前に大峰山、龍王山に登った。その時、三原の市街地を隔てて竜王山、筆影山の姿を眺めていたもんです。
1月には竹原の山を集中して登りました。竹原への往復の道で、山への取り付き点はどこだろうと探していたもんです。
山歩きと山野草のページ、このかたの葉田竜王山(445m) 筆影山(311m)、ここに詳細地図があるので、いつかは追っかけ登山を、と考えていました。
そのいつかが今日なんです。
三原バイパスで市街地を迂回して、沼田川を渡って、呉線沿線の海岸沿いの国道を竹原方向へ進んで行く。
呉線の最初の駅が須波駅、そこまでの手前に、海中に赤い鳥居が立っている。
海中の鳥居だから厳島神社だろうと思ったが、違った、稲荷神社だった
その神社から三原寄りに道が膨らんだスペースがあります。
ここに車を停めようと思うのだが、ここは駐車違反だろうか。
白線の外だから、道路の用途からはみ出した区域のように思えるよねぇ。駐車違反で切符を切られるのも覚悟で停めることにしよう。
地福寺点数が危ないひとはそんなバクチをしてはいけないよ。
呉線の線路が高い位置で走っている。
こんなに高くては踏切はないよね、線路下の地下道があるはずだ、と横目で眺めて探しながら歩いて行く。
探し当てられないまま、須波駅への曲がり角まで来てしまった。須波駅へと進んで行こう。
ここが須波駅、駅に沿って線路に進んで行くと、線路下にトンネルがある。地下道だ。車道と人道が別々に分離してある。
線路の向こうに出て、路地と路地の交差点なんだがね、これからどっちへ歩けばええのだろう。
筆影山・竜王山と標識があるが、あれは自動車用の標識だと思うよ。歩行者向けの雰囲気と違うもの。
「アローなかや」という電器屋さんがある、その前を自動車道とは反対方向に歩いて行こう。
寺を目印に探しているんだがね。これは寺ではないよね。民家なのに、寺社建築かと思えるほどのものすごい豪邸があるぞ。
梁の末端部分を木鼻と言うのだが、そこに象の彫刻を施して、屋根と梁とは斗供を組んで支えている。ほとんど寺社建築の様式で建てられてある。
山に登りんさるんね。ここを真っ直ぐ行くとのぉ、寺があるけぇの、寺の左から道があるけぇの。
林道から山道へぼぉっと山を眺めて、途方に暮れているように見えたのだろうね。見かねて道を教えてくれたのだ。
ありがとう、たすかりました。
路地の角に石の案内がある、浄土宗地福寺参道、この奥にあるのが探している寺なのだ。
寺に用事があるのではなく、寺の横の道に用事があるのだ。寺の左の道を行く。
墓地の中の道を通って、墓地の切れ目に立て札がある。
川にゴミをすてないこと、これが卒塔婆に書いてあるのだよ。
卒塔婆には、本来、戒名や頓証菩提などの祈りを書くものなのに、あまりといえばあまりな言葉、書くほうも書くほうだよ。
ベニヤ板のキレッパシなら咎めはしないさ、卒塔婆は寺の中には普通にあるものなので、粗末に使ってしまったんだね。
セメントの道が続いて、どこまで続くか、と思っていたら、砂防ダムで、舗装路はここまで、ここから先は山道になるんだね。
ちいさな案内板が竜王山とあって、よしよし、この道でええのだ。
荷車も通ろうかという幅広の道だよ。昔々は荷車を使ったのかもしれないね。
山の中に石垣が何重にも巡らしてある、恐らく、昔はみかん畑だったのだろうと思うよ。不便すぎるから放棄したのだろうさ。
葉田竜王山道は何度も折り返して登って行く。
山肌にヤマザクラが咲いている。ヤマザクラはソメイヨシノより後で咲くのじゃなかったかしら。
振り返れば須波の集落が見えている。木々の梢に邪魔されて、写真に撮ってもろくな絵姿にはならないのだがね。
石垣が見えてきた。石垣の上には林道が走っている。よっこらしょと石垣を踏み切って林道に合流する。
合流点にはカラーコーンが置いてある。カラーコーンのことをパイロンと呼ぶひともいる。
工事関係者はカラーコーン、自動車の教習所ではパイロン、業界で呼び方が違うようだが、あなた、どっちで呼びますか。
10メートルか20メートルも進むと、林道から道は分岐して方向が反転している。
その間の岩肌に、赤ペンキで←↓とマークがあるのだが、色が薄れているので、なんのことやら、残念なことになっている。
山道には竜王山と案内札があるので安心して、道に入っていける。
梢が開いて、須波が見える、駅が見える、須波の漁港が見える。
ここに限らず、どこでも海岸の集落ちゅうのは、海と山で区切られているので、集落の密度がぐんと圧縮されているようにみえるね。
地図で表現すると、ずっと尾根に沿って登ってきたのだ。
葉田竜王山から筆影山をでもね、感覚的には、尾根道を歩いている感じではなく、山腹を歩いているような感じだったのだよ。
ここで尾根道に乗ったと確認できた。
ところが、すぐに山腹に道は移って行くのだよ。踏み跡があって、尾根通しに歩いているひともいるようだね。
トラロープで道をガイドしている。草の繁みが道にせりだしているのだよ。
ははぁ、山抜けだ。地肌が膨れて下へ下へとずり落ちているのだ。いずれは、どっと崩壊することだろうさ。
盛夏の草の繁茂を嫌がって尾根通しに真っ直ぐに歩くひともいるわけだよ。だから、別の踏み跡があったのだね。
崩壊予定地の上で、踏み跡と合流する。いずれは踏み跡が本道に昇格することだろうね。
石垣が出てきた。どうやら畑の跡地のように見える。
案内の札があって、東屋、竜王山、アズマヤはどこにあるのか見当たらない、石垣に沿って名札に従って竜王山を目指そう。
さっきまではゴミなど落ちていない道だったのだよ。ここからはゴミがなんぼでも落ちている。
ドライブウェイに近づいたのだろうね。車で来た連中が汚していくのだろうね。
ベンチがあって、稜線を越えて、反対側の斜面に移っていく。
舗装路から山道へ市街地が見えるのだが、海峡のこっちが須波西町、海峡の向こうが生口島の瀬戸田の町並みだと思うよ。
ドライブウェイの駐車場がすぐそこ、ここからは舗装路を歩いて竜王山の山頂に向かって行くのだね。
舗装路から階段へ曲がって、ここが頂上なのか。
竜王山のてっぺんは通信塔があって、展望台の櫓があって、丸い石垣と植え込みで包まれた円環の真ん中に三角点があるのだ。
展望台の櫓からは島々を見渡して見渡してみるのだが、やはり、尾道水道が一番目立つね
橋も見えて、あれがたぶん因島大橋、あれがたぶん多々羅大橋。
眼下に見えている山が筆影山で、その向こうに三原の市街地が見えている。
さて、舗装路を降りて行こうか。降りるにつれて集落が現れてくる。
ここの葉田竜王山、地名も沖浦町、登町だし、なんで葉田と名前を付けたんだろ、三原市観光協会に電話してみよう。
あぁ、その葉田の地名はですねぇ、沖浦町・登町、おおづかみでこの辺を昔から葉田と言うていたんですよ。
平家落ち武者伝説がありましてね、平家の旗、ここから葉田の地名が転化したと言われております。
ごぼうが名産でしてねぇ、葉田のごぼう、言やぁブランド物じゃったんですよ。これが起源ですてぇのぅ。
筆影山ありがとうございました。へぇぇ、平家伝説から来ているのかい。
この道は観光道路と名前が付いている。失業対策事業で出来たものなのだそうな。昔々は道はどうなっていたんだろ。
ということは、道路が出来る以前は地福寺から登ったあの道から里へ産物を出荷していたのかもしれない。
古い道で、道幅が広かったのも、江戸時代明治大正時代には幹線道路だった名残りかもしれないね。
舗装路は反転して降りて行くが、電線に沿って山道がある。こっちの道を歩こう。
舗装路を歩くより山道のほうが圧倒的に歩き易い、しかも、踏みなれた道で草に邪魔されることもない。
再び舗装路と合流、横断して、次の山道を進む。ここも電線に沿った道なんだよ。
舗装路に出れば、そこは交差点、南へ降りる車道と北へ降りる車道と竜王山へ登る車道と、筆影山の駐車場への道と、四辻になっているのだね。
舗装路を歩かなくても、林の中に赤テープが見えている。そっちから進もう。
観光道路が出来てからの踏み跡なんだろうが、ひとが歩くちゅうことは大したもんだね、立派に道になっている。
いっぺんこぶを越えて再び登りなおす。目の前に障壁が見えて進路を塞いでいるが、それが舗装路なんです。
筆影山から葉田竜王山を障壁の先が駐車場、この先で道は二分しているが、どっちを進んでもいずれ頂上で一緒になるだろう。
展望台の櫓の真下に出てきた。
展望台の櫓からは瀬戸の島々が見えるのだが、そっちよりも北の風景のほうが気にかかる
埋立地の工業地帯があって、三原の市街地があって、背後に龍王山がそびえている。こっちのほうに惹かれてしまうのだよ。
葉田竜王山に対面するのだが、手前の通信塔の周囲は踏んでいない、奥の通信塔の下にいたわけだ。
沼田川の上流の本郷町の方向を眺めると、サクラのつぼみがふくらんで視界を塞いでしまう。
三原の街を見渡すと、山と海に挟まれて狭いなぁ。新しく開発するなら本郷に進出するしか余地がないのだね。
降りて行こう。須波へ向かうには、舗装路を歩くしか外に道がない。
折れながら、反転しながら、ジグザグに道を降りて行く。須波の集落が眼下に見えている
須波の駅の裏で考える、朝歩いた道を引き返すのでは面白くない、駅の北にも道があるんじゃなかろうか。
駅の北側末端に谷の溝川が流れているんだが、フェンスの様子がどうも変だよ。道が地下道に誘導しているように見える。
線路の下にトンネルがある。溝川と歩道を分離してあるが、ガードレールはないよ、歩道から溝川に落ちないようにね。
須波駅北側の地下道地下道を抜けて、溝川沿いの路地の突き当たりで戸惑ってしまう。右に折れるべきか、アルミの門を開いて進むべきか。
開いてみると鍵が掛かっていない。開けて、そのまま分譲地を突っ切って、分譲地の取り付け道路を進むと国道に出た。
朝に道はあるかと探して歩いたのだが、こんな状態だもの、そんなに簡単に見つかるわけがない。
さて、自動車はどうだろう、道端に停めたのだが、違反切符が残されているだろうか。
ウィンドウに貼ってあるか、と恐る恐る眺めたが、無い、セーフ、さっさと車を出して駐車違反のグレーゾーンから逃げ出して行こう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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