2009年3月11日
しぇるぱ単独
山域:広島県三原市

三原の大峰山、龍王山

 

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八坂峠、大峰山入口広島県中央、県の半ばの台地から眺めるとね、見える風景が常識と反しているのですよ。
台地から傾斜して海岸に沈んでいくはずなのに、瀬戸内海沿岸で山がぐっとせりあがって、視野を塞いでいるのです。
それが三原の大峰山、龍王山、尾道の背後の山、竹原の背後の山に繋がっております。
前々から気になっていたので、こりゃぁ、本気で登ってみなきゃならないな。
三原久井インター前の交差点から三原の方向へ、峠の上に登山者用の駐車場はあるんですよ。
これがねぇ、心理的に極めて停めにくい、入口にポールがあって、いかにも狭そうにみえる。
入るには直角に曲がらなきゃならない、つまり、まず反対車線にはみ出して大回りで入らなきゃならない。
通るたびに眺めるのだが、これは難儀だなぁ、上り下り、両方の車の流れが途絶えた瞬間にしか利用できないぞ。
やぁめた、駐車場の利用はあきらめました。
久井側で、緩速レーンと急速レーンの二重レーンになっているところ、そこに、引っ込んで膨らんだ個所があります。
稜線から大峰山を何箇所もあるので、好みの膨らみを選んでちょうだい。
道路交通法では駐車違反の対象かなぁ、しかし、走行の用途に供していないところだものね、グレイゾーンでセーフだろう。
車で走るとあっという間の距離なんだが、歩くとなると、結構あるもんだね。
ほら、これが登山者向けの駐車場、歩きながら眺めると充分幅があるように見えるねぇ、車を走らせながらのチラ見では、やけに狭く感じるものなんだよ。
大峰山への入口はもうちょっと先、ほら、ここがそうなんだよ。
絵看板によると、ここは八坂峠というのだそうな。大峰山へは3.2KMとある。
竹やぶの中に階段があって、登れば、そこは稜線、裸の地面がむき出しのところにベンチがある。5脚か6脚、かなり大勢が
たむろしても大丈夫だね。
木の梢の上に山頂が見える。あれが大峰山なんだろうな。おおむね、あっちの方向を目指して行くのだな。
仏通寺分岐最初は頂上の先っぽしか見えなかったが、進んで行くうち、山腹から上まで見えるようになってきた。
稜線から離れて谷間へ降りて行く足取りになる。
ずいぶん複雑なコースを歩いているような気がするが、地図を見ると、コブからコブを乗り越えていくコブサーフィンをしていたのだ。
感覚としては、かなりジグザグ運動をしているような気がしても、地図に投影すると、ほとんど真っ直ぐな道なのだ。
今までの道は峰を渡る道だったのだ。ここからは、明らかに大峰山の南麓から登りの道を進んでいる。
八坂峠の絵看板で、大峰山への階段は1500段、と脅しているが、傾斜はそんなに強くない、たいしたことはないさ。
右利き左利きの利き手はどっちかはっきりと判るよね、足の利き足は右か左か。
階段の踏み切りでちからを込める、どっちの足が利き足か、まるで判らない。
サッカーでボールを蹴るには利き足で蹴らないとボールにちからが入らない、そういうことなんだそうな。
歩くとか、階段を登るとか、その程度のことでは利き足の出番はない、ということなのかしらね。
大峰山頂上ここが仏通寺への分岐、仏通寺は高名な禅寺なんですよ。
なにも知らずに仏通寺へもみじ見物に出かけたことがある、ウィークデイに行けばええものを、悪いことに日曜日でした。
恐ろしく交通渋滞で、谷間の一方通行、駐車する余地などはなく、そのまま仏通寺の門前を通り過ぎて、50センチ、1メートルとちょっとづつ進みながら、谷の奥から峠の上まで追いやられて、もう来るものか、仏通寺のもみじなど二度と見に来るかい、と戒めを立てたことがあります。
その仏通寺との分岐、仏通寺へ行くわけはなく、そのまま大峰山の頂上を目指すのだよ。
ほんのちょっとで大峰山の頂上、役の行者信仰はここにも伝わっていたんだね。
中国地方には役の行者像、蔵王権現像は点在してはいるが、吉野修行奥駆修験を誇示する石塔は見たことがない、石鎚修行何十回の石塔なら見たことがある。
さぁて、引き返すか。
八坂峠龍王山入口ゆるゆると引き返しながら対面の龍王山を眺める。手前の山ではなく、一番奥の山が龍王山なんだろうなぁ。
たくさんのベンチがあるところまで戻って、今度は石柱が読める。登りのときは光線の具合が悪く判読できなかったのだ。
従是北御調郡垣内村
従是南御調郡西野村
現在でもその地名が残っている。
村の境界として立てたのだろうか、尾根が境界とは自然で当たり前すぎるよね。両村の争いがあって、その鎮めの意味合いなのだろうか。
八坂峠に降りて、次は龍王山へ登るのだよ。2.2KMと標示してある。
すぐに階段で、絵看板には3000段の階段がある、と脅しをかけてあった。
こっちの階段は傾斜がなかなかのものだね。階段を嫌がって、ちょっと離れてバイパスが出来ている。
三原市街地基準点の標識があった。ずいぶん新しいな、広島県とマークしてある、国土地理院のものとは別物なのかい。
山火事注意と営林署のビニール横断幕がある。今は営林署とは言わないのだ、ええと、何と名前を変えたんだったかな。
何度か階段が途切れてはまた階段が始まる、その階段の中間で、龍王山1.1KM、八坂峠1.1KMの看板を見た。もう中間点かい、早いな。
三原の市街地が見えていた。中心部は当然見えないが、見えているのは沼田川から南側の市街地なんだね。
尾根を登りきったあたりで、龍王山1.1KM、八坂峠1.2KMの看板、あれ、全然進んでいない。
さっきの標識が間違っていたのだ。地図と照合すると、とても中間点とは思えない、この標識も間違っているんじゃないかね。
ここまでは峠から尾根道を直進して登ってくる。ここが屈曲点、ここからは稜線沿いに北へ向かう道になる。
いっぺん最低鞍部に下りてから、ここからが一挙に登る怒涛の階段になってくる。
途中で、バイパスがある。帰りにはこのバイパスを使おうな。
前の峰への階段登り詰めて峰の上、ベンチがあって休憩できるように誘っている。
誘いには乗らない。龍王山の頂上で昼食にするのだ。なんぼ遅い昼食になろうとも、がんばるのだ。
峰の反対斜面は恐ろしいほどの急傾斜の階段、足を階段に引っ掛けたらえらいことになるぞ。
下り切ったところで横を見ると、バイパスの入口が見える。帰りはゼッタイこっちだ。こんな急な階段を登るなんてまっぴらだ。
この先の登り道も階段の道、八坂峠の看板に、3000段の階段、急傾斜の道が多いから、健脚者向きのコース、とあったが、ほんまだ、繰り返し断続的に階段が続くと、さすがに腱の付け根がチクチクしてきたぞ。
最後の龍王山への階段だが、何度も何度も階段で懲りたので、階段にはもう飽き飽きした感じがあるよね。
アズマヤがあって、展望が開けている。
ここから海が見えているが、放流路の末端のように見える。沼田川の河口なのだろうか
やっと龍王山の頂上、三角点。
前の峰前に、御調八幡神社側から登ったことがある。その時は、評価は低かった。面白くない、二度と来るかと思ったもんだよ。
こっち側からのコースはなかなか面白いね。かなりの点数をあげてもええよ。
ただし、階段が多いので、膝のバネが強くてふくらはぎが柔軟なひとでないと苦しいと思うよ。
さて、戻るとしようか。
なるべく階段を避けて、バイパスがあればそっちを使って下りることにしよう。
中国自然歩道がついているが、もともとは仕事道の古い道があったのだ。その道がちょこちょこと顔をのぞかせるのだよ。
龍王山の最初の階段を避けるバイパスがあるが、ここは使う人は少ないみたい。枝が顔にかかって鬱陶しいよ。
問題は龍王山の次の峰、これは突き出した峰だから、どうしてもバイパスを使わなきゃね。ここが入口
古道を踏んで通るのは自然発生的に始まったようで、積極的にテープで仰々しく誘い込むようなことはしていない。
さりげなく控え目に紐を結んである。
龍王山頂上歩いてみると、これは古道だね。最近踏みならした形跡はあるが、少数人数の利用に留まっているように思えるよ。さぁ、出てきたぞ
これから先、何度かバイパスが現れるが、バイパスと信じて突っ込んだら踏み跡が消えてしまったり、ここから入るの、うそぉ、入るのを戸惑って見送ると、入るべきだったな、と後悔したり。
階段道を歩くか、バイパスを歩くか、吟味しながら見極めながら歩いて行くのは判断力のテストになって、結構面白いもんだよ。
八坂峠まで戻ってきた
あとは舗装路をポクポクと駐車場所まで戻るだけ。
運転手には邪魔になるようで、悪意を込めて幅寄せされたり、大きく反対車線にハンドルを切って避けられたり、ドライバーのストレスの元になったみたい。ごめんなさいねぇ。
やっともとの駐車場所まで帰ってきたぞ。

参考 2004年9月17日 御調八幡宮から三原の竜王山

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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