2008年5月25日
県北山の会メンバー
山域:岡山県真庭市

尾根は急傾斜、上蒜山、中蒜山

 

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上蒜山への登山口今日はわたしの所属する山岳会の月例の登山の日、朝早く出かけなきゃならんのです。
夜半まで雨だったのだが、予報では雨は上がる見込みだそうな。朝、確かに上がってはいるが、集合時間が6時だぜ。そこのところがつらい。
こんな早くに集まれとは、あれぇ、お代官さま、ご無体な。15分前には2、3人しかいなかったのに、あっという間にふくれて6時には大勢集まった
バスは、三次を出発して、庄原で他のメンバーをピックアップして、高速道路に乗るだろうと思っていたのが不正解で、下の道を延々と鳥取県から岡山県に走るのだそうな。
そうなのかぁ、それじゃぁ6時集合は止むを得ないところだね。
あらためて今地図を眺めて、なるほどなぁ、と膝を打つのは、鳥取県経由が正しいっちゅうことです。
岡山県で、新見だの落合だの、下の道を行くとえらい細道の県道を行かなければならない。鳥取県経由なら国道を走るので問題はない。これは勉強になりました。
広島鳥取県境では雨が降ってる気配はなかったのにね、鳥取岡山県境を越えるあたりで、かなり雨脚が強いのですよ。バスのワイパーがせっせせっせと動いているよ。
これは山越えの特殊事情だね。山を越えて、岡山県の平地を走ると雨は降らなくなった。
上蒜山、二合目わたしには、蒜山は始めてなんですよ。
蒜山はマムシが多い、そんなお話を聞いていました。マムシが怖くて、今まで蒜山を敬遠していました。
地図には上蒜山スキー場とあるが、冬はスキー場に変身するのかねぇ。牧場の風景なんだがなぁ。
ここへチャーターしたバスを置き去りにして、牧場の鉄柵、石段をまたいで乗り越えて、ここから登山道が始まるのだよ。
牧場を突っ切って、山に入って、山麓を横歩きして、しばらくは植林の中、これからいよいよ坂道が始まるのだよ。
ここは自然林で、振り向けば蒜山の集落が見える。見えると言えば見えるのだが、雨上がりの霧に包まれて、手近なところしか見えないのが残念だね。
最初、25人で歩いていたのだが、ひとり体調不良で脱落、バスに引き返した。寝不足と過労のせいなんだとさ。今後は24人。
登山路は雨に洗われて岩がゴロゴロとむき出しになっている。
森を抜けると、尾根道、雨上がりの霧の中でなければ展望はなんぼでも効くんだろうが、文句は言えないよね、降らないだけでも有難いと思わなきゃね。
矮小になった樹五合目、六合目の標識を過ぎて、稜線の木が矮小になっているんですよ。
麓にあれば、コナラ、クヌギなどの喬木で、背丈の高い樹なんだろうが、ここでは背丈も縮んで、ダケカンバまがいのような姿になっている。
ここで三角点標識、さっき五合目の案内標識があったが、地図での中間点はここだと決め打ちすると、おおよその位置が見当付けられるでしょ。
八合目で立ち止まり休憩、この先は馬の背のような稜線で、展望が見えないのを嘆くか、霧に包まれて陽射しがないのを喜ぶか、人それぞれなんだよね。
登りつめて、さて、ここが上蒜山分岐なんだそうな。
木立に包まれて展望はないが、陽射しを避けての休憩ポイントとして考えれば絶好のところだよね。
はぁい、ここが上蒜山分岐、三角点はここから距離にして200メートル下がった位置にありまぁす。急ぐけぇそこはパスしまぁす。
ここからはね、鎖を掴んでの激下りになるんじゃけぇね。危ないけぇ、首からげとるカメラなどはザックにしまったほうがええよぉ。
おいおい、まっすぐわたしを見つめて言っているじゃないか。
上蒜山分岐点カメラを首からげてはいても、ザックの背負い帯にバンダナで縛り付けてあって不都合はないのだがね。
責任者はメンバーの安全を常に考えているのだね。ここは注意に従って、カメラはザックに収めよう。
なぁに、ウェストポーチにコンパクトカメラも持っているのだよ。ポイント、ポイントのところでは、パッと出して、サッと撮って仕舞えばええさ。
ほんま、鎖場の岩場が連続している。鎖場が三連続であるとは思わなかった。
うつむいて自分の足元を撮るもんだから、コンパクトカメラの手首紐まで写しこんでしまった。真下を撮る時は、紐が邪魔しないよう注意して撮るべきだね。
このあたりが上蒜山と中蒜山の撓みの底なんだね。底の底はどこ、と見極めることなく行き過ぎてしまった。
笹が倒れているのだよ。笹が刈り取られていると思っていたが、違うぞ、笹原の中でも倒れている。雪の圧力で押し潰れたのでもなさそうだ。
笹が枯れとるんよ、と声がする。
なるほどなぁ、里では竹が枯れている、テングス病が蔓延して、竹が枯れている。それと同じようなことが起きているのかもしれないね。
上蒜山からの急な坂道ゆるゆるとした坂道で、ひょいと稜線に出た。コンクリートの建物があるが、これは避難小屋なんだそうな。
高みへと登って、ここが中蒜山、ここから日本海が見えるとかっちゅう話だが、どうにもならんね、頂上の周辺しか見えない。
頂上の岬の突端まで歩いて行くと、下山禁止と書かれた棒杭がある。昔は道があったんだろうね。今は塞がれているのだろうな。
下山禁止なので、進むには、もとの位置、避難小屋の分岐まで戻らなきゃならない。でべそのように中蒜山は突き出した位置にあるのだね。
避難小屋の分岐には、上蒜山、中蒜山、下蒜山と、三方に矢印が示す案内標識がある。なるほど、納得。
尾根を進めば、上蒜山への縦走路と、ショートカットの下山路の分岐、下山路が転がり落ちるような道なので先が案じられるな。
上蒜山から降りて行くような、あんな極端な崖道ではない。ただね、道が広い。だれもが楽な足の置き場を求めて踏み跡が広がってしまったのだ。
火山灰地の
黒覆くろふくの土なんですよ。こいつは滑る。粘土も滑るが、黒覆くろふくは粒子が細かくて均一なので、これもよく滑る。
あちこちで、ズデンと滑りこける音が聞こえるが、ウワッ、わたしも足を持っていかれてしまった。
中蒜山ズボンを汚さないようにしよう、棒のように倒れよう、手で支えて腰や尻を地面にぶつけないようにしよう。
それほど汚れずにすんだ。その代わりに副作用もあった。てのひらを突いたので、掌底を打ってしまったよ。空手の突きを実演してしまったよ。
前を歩いているひとの靴底が剥がれてしまっている。糊が劣化したか、靴底の硬化ウレタンが劣化したか、山の中ではこういうのは困るよね。
こういう場合に備えて、わたしもこれからはビニールテープをザックに入れておこう。
いざという時には、ビニールテープでぐるぐる巻きにして、麓に下りるまで持たせることにしよう。
今日の場合、だれかがポリ紐で縛り付けたようだ。ポリ紐でもなんとか持つもんだね。
五合目の標識があって、祠が横にある。山の神なんだろうね。
カシミールで点検して、あれぇ、五合目にしてはずいぶん位置が高い、といぶかしく思ったが、もともと、一合目の位置が高いところにあるのだよ。
一合目スタートと中蒜山の中間点、五合目はまぁそんな位置にあるんだよね。
下蒜山への分岐点ここで気がついたことがある。
一合目とあれば、普通、十合目を頂上と考えるよね。だけれども、九合目はあっても、十合目の標識を目にすることはない。
一合目とは、どこかに架空の出発点があって、そこから数えて一合目と勘定するのだろうか。
そうではないよね。一合目がスタート地点で、順番に分割していって、九合目の表示はしても十合目の表示はしない、こういうことなのだ。
ずぅっと今まで、10分の1づつ分割していると思い込んでいた。違ったよ、よぅく考えると、あれは9分の1づつなのだ。
すると、中間点を五合目と考えるのは間違いなのだろうか。五合目と六合目の中間と考えるべきなのだろうか。ええぃ、頭がごちゃごちゃになってきた。
登山道始まりにゼロ合目と標識があったら途中の合目表示は正確だろうさ。ところが、そんな表示は見たことがない。
物事は正確ならええと決まったもんじゃないよ、そのあたりは曖昧でええのだよ。
五合目の下で、始めて蒜山の集落が見えるようになってきた
中蒜山、一合目通常の日なら上の稜線からなんぼでも見えているはずなのだ。雨が上がり、霧が晴れて、今になってやっと普通の状態に復帰したのだ。
麓も近いぞ。涸れ沢を渡る。次に、沢の流れを渡る。その前に、転んで手が汚れているので、水の流れで手を洗う。
三回、沢の流れを渡渉した。さて、谷川は道の右にあるのでしょうか、左にあるのでしょうか。奇数回だから答えは解るよね。
一合目の標識のあるところへ出てきたぞ。
お話変わるけど、一町とあったら、一合目の解釈に捉われないでね。
高野山の町石道は里の下の単位の町を表示するものだからね。デジタル表示だ。36町を1里とする距離単位なんだよ。
麓の慈尊院が180町、カウントダウンしながら高野山へ登って行くのだよ。高野山の大門で町石を見たが、あれはなんぼだったかな。
一丁とあったら、これは難しい。
石碑の本数で何番目、こういう解釈もあるし、36町を1里とする町の別の言い方、丁でもあるし、その場合場合で何を示すのか判断してちょうだい。
塩釜冷泉から中蒜山を一合目標識のところから林道に合流する。いつまでも林道を歩くのではなく、分かれて牧草地の小道に沿って歩いて行く。
振り返ると、中蒜山が見えている。あそこに登ったのだよ。
森を抜けて、出たところが塩釜冷泉、ここにバスが待っていて、あとは帰るだけなのだよ。
バスの背後の草地から中蒜山の全貌が見える。朝には、霧に包まれて展望が皆無だったことを思うと、見えた、儲けたと思わなきゃね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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