2012年9月7日
しぇるぱ単独
山域:広島県庄原市

庄原市、比和と西城の境界、今櫛山

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

直進するのが県道今櫛山、けっこうシブイ山を知っているでしょ。
1000メートルには足りないけれど、946.8メートル、あともうちょっとの山なんですよ。
広島県のキャンペーンで言うオシイ山なんです。
比和町から近づいて、県道は山の中へ、細い道が県道なんだよ。太い道は麓を巡る集落道路、市道なんだよ。
庄原市は土建行政、島根県と同じで、とにかく道路に予算を集中する政策をとってきたのですよ。県道より市道のほうが立派なのはよくあることです。
山の中の県道は折れ曲がりながら登って行く。
坊地峠登り詰めたあたりが坊地
だわなんですよ。
この坊地
だわが比和と西城の境界のはずなんだが、比和町の看板があって、100メートルくらい離れて、西城町の看板がある。
普通なら、看板の裏表に両方の名前があるもんだが、境界の画定に不服があるのか、お互いに仲が悪いのか、離れて立ててある。大人げないね。
実は、この坊地
だわ、自転車で走って抜けたことがあるのですよ。
その時に今櫛山のことを知ったのだ。いずれは登ろうと志したのだよ。
比和町と看板があるところから林道が始まっている。
林道林道○○線と名前があるはずなんだが、名前を塗り潰してある。櫛の字が透けて見えているから、今櫛線なんだろうね。
今櫛神社参道と木の柱が立ててある。自転車で走った時には気が付かなかったなぁ。遠慮がちに立ててあるから気が付かなくても不思議じゃないよ。
ここから歩き始める。
現役の林道だね。頻繁に車両の往来があって、道路の穴ぼこは重機で削って埋めているのが見て取れる。
予定では旧町の境界を行くつもりだったのだよ。やぶで塞がっている、そんな取り付きなどどこにもない。林道を歩くのが正解でした。
途中、赤いテープが垂れ下がっている箇所がある。これは登山者のテープか、山主のテープか、踏み込んだ形跡も見当たらないので、これは無視して進もう。
比和・西城の境界の道が無かったら、林道を歩いて今櫛山の西の尾根を登るつもりでGPSにウェイポイントをマークしていたのですよ。
林道に枝道ありここがその西尾根だがな。さて、尾根を登るか、どうするか。
林道をこのままもう少し進んでみよう。ひょっとしたら林道からの枝道があるかもしれない。
おや、林道は駐車場のような広場に広がってしまっている。
枝道が稜線の方向へ登って行っている。枝道には今櫛神社と案内の標柱が立ててある
枝道でも幅の広い立派な道だよ。そうか下の広場に車を止めて祭りの参拝者が登って行くのだ。
参道のメンテで軽トラが登るんだろうな。キャタピラの運搬車が登るんだろうな。重機で開削した道のようで、ここ数年のことだと思うよ。
まだ地肌が安定はしていないみたい、古道のような詫び寂び感が見て取れないもの。
今櫛神社鳥居南への尾根が谷向こうに見えていて、いつのまにか、南への尾根を乗り越えて進んでいる。
鳥居が見えてきた。鳥居の扁額には今櫛神社とある。
鳥居を潜って、谷の水源地に今櫛神社が鎮座している。
祠の周囲は池になっていて、石垣を築いて島の中に祠があるのだ。今は干からびているがね、雨を溜めて満水状態になることもあるのだよ。
祠があって、覆い堂が祠を包んで、雨風を防ぐ本格的な仕様になっているよ。
一段下には廃材が一ヶ所に集めてある、拝殿か、籠り堂があったのだろうと推察できる。
今櫛神社本殿の周囲にはしゃちほこの古いのが集められている。しゃちだろうか、龍だよねぇ
伝説があるんですよ。
西城の大富山城、城主の姫がいて、好きな若者がおりました。比和の三つ子山城、城主の若殿と祝言することになった。好きな若者が忘れられず、里に戻り、責められて、お山参りして、この祠の前まで来た。姫は祠の周囲の池に飛び込んで姿が消えた。池の水面に櫛が浮かんできた。渦巻きが起きて龍が天に昇って行った。
それ以来、これまでの山の名前が朝日山、これからは今櫛山と名前を変えたのじゃそうな。
龍の伝説の山はどれも雨乞いの山なんですね。西城側、比和側、どちらにも縁があるから、両方の集落の共同の祠なんでしょうね。
今櫛山三角点さあ、神社からは道はないよ。植林の森だから林床に下草は見当たらない。好きなところを登って行けばええ。
稜線に登ると、山主地主の境界としてアセビの木々が残してある。ずっと一列に続いている。右に左にアセビの曲がった枝を避けながら進まなきゃならない。
ここでやっとリボン・テープが姿を見せる。ポツポツと連続している。踏み跡も確かなものになってくる。
ここが頂上だ。足許に三角点がある。三角点にICチップを埋め込む作業が進んでいるのだが、ここはまだ作業が追い付いていないのだね。
頂上が丸い。小判型の頂上なら方向を誤ることは少ないが、丸型の頂上は気を抜いてはいけないよ。登ってきた方向が解らなくなることがある。
林道分岐へ戻るショートカットしてこっちから行こうか。そんな危ないことはやめたほうがええ。来た道をそのまま引き返すのが一番よろしい。
ええと、こっちから登ったはずだよな。こんな時にリボン・テープは有り難い。頼りになるのだよ。
ひょっと下を見ると、祠と鳥居が見えている。よかった、よかった、方向間違いなく降りてきたのだ。
ここが祠の前、あとは登ってきた道をそのまま引き返せばええ。
林道の今櫛神社分岐まで帰ってきたよ。
駐車場広場のその先はどうかと行ってみたが、草に覆われて長いこと誰も通っていないみたい。主に今櫛神社の祭りに使っている林道なんだね。
林道を戻って行こう。
県道まで戻る帰って来たぞ。西城側に降りて帰ることにしよう。
今櫛山の標高はオシイ山なんだが、意外にも道は抜群にええよ。神社の裏からも迷うような道ではない。
わたしのこの記事がネット初登場なんですよ。ネットで今まで登場していないのが不思議なくらい。
ネットでは初登場だが、大勢のひとが登ったのが見て取れる。そうなんです、知ってる人はどんどん登っている、知る人ぞ知る、ちょっとええ山なんです。
参考 庄原、比和、西城、庄原市北部一周(自転車篇) 2010年10月4日

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリ視線をックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9

詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります



カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。

でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる


 囲炉裏へリンク