2002年8月16日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:四国

四国の山は急峻、石鎚山

 

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ロープウェイ山頂成就駅さぁさぁ出発しようぜ。
お盆の墓参り、無事にすませて、大阪に帰る途中で四国の石鎚山に登ろう、という企てなんですよ。
広島三次を5時前に出発して、しまなみ海道経由、9時前には石鎚山の麓に着いたねぇ。
来る途中でさ、今治から、東予、小松と近づくにつれて山の形がくっきりとしてくる、霧の中に、意外に高い位置に山が見えるやろ、あれが石鎚山なんだよ。
中社成就山には標高年というのがあるのを知ってるかい。標高と西暦が一致すると、その山はむちゃくちゃ人気の山になるんだよ。
石鎚山の最高峰、天狗岳の標高が1982、標高年ということで、その年に登ったことがあるんだよ。
ロープウェイの下流で、谷の合流地点が河口集落、ここに鳥居があって、鳥居から歩き始めて昔ながらの参拝道をたどったことがあるのさ。
山頂への門途中に今宮という集落がある、ここには車の入る道路がないんだよ、歩く道しかない、こんな集落じゃぁよめさんは来てくれないわな、廃村になっていたよ。
電気は来ているんだよ、夏は出作りで畑をやっている、そんな風景をたどったことがある。
すると、ロープウェイを使うのは初めてなのね。ロープウェイ周りの土産物屋はどこも戸を閉じているじゃないの。いつ売れるんだろ。
びっしりと階段ロープウェイの上の駅、ガスの中ね。いつだってお盆の頃に晴れた景色を見たことがないね。次からは他の日取りにしましょうよ。
安心せぇよ、来年の夏は毎日が日曜日、好きな日取りで山に向かえるぜ。
ここが成就社、こんもりとした山上に神社と旅館土産物屋が固まってある、中社と書いてあるな、上社は頂上とわかるよ、下社は麓のどこにあるんだろうね。
一の鎖と茶店注連縄のかかる門を潜って、ここから下りにかかる、なんで下るのぉ、山に登るんでしょ、損した気分やな。
賛成賛成、ごもっともなご意見。たわんだ吊り尾根を渡っていくんだね。この下りを八丁坂というそうな。
吊り尾根から山本体にかかるのね。木の階段が多いのね、ビタビタとどこまでも階段を敷いてあるのは金剛山とよく似ているね。
急な坂を登って、鎖場がある、試しの鎖というそうな。反対側は急と書いてあるよ、敬遠して迂回路を行こうか。
一の鎖迂回路の先に茶店がある、鎖場はこの峰をまっすぐにたどって茶店に来るのね、誰かが鎖を降りてきたよ。
どんなでした? 鎖場は怖いものですか?
腕のちからが途中で抜けそうになりましたよ、腕がぶるぶる震えて、やっぱり怖いもんですね。
怖いもんだって、迂回路を行って正解だったよね。先は長い、急ぎましょ。
二の鎖尾根をうねうねと曲がりながら登って行くんだね。やぁ、峰を越えた。
この先のたわみが夜明峠というんだそうな、峠は笹原で、目の前に壁がばぁんと立ちはだかっている。
屋根が見える、あそこは何、一の鎖なのか、行って見よう。ええっ、この鎖場を登るの? あぁ、迂回路があるのね。
ぐるっと迂回路をまわって、また小屋がある、二の鎖なのか。
二の鎖の迂回路鳥居を潜らずに左へ笹原を稜線の下部を平行に行くと土小屋へ行くんだよ、瓶の森への道だね。
この小屋の名前が二の鎖元小屋というの? あまり泊まりたくない雰囲気の小屋ね。パスしようよ。
ここの迂回路はすごいのね、鉄板が斜面に突き出している、体を支えるものがないので行き違い交差には怖い思いをするわね。
足許の鉄板で滑るなよ、引っかかるなよ、慎重に行こうぜ。
三の鎖まであると言うけど、それは信者にお任せしようぜ、あともうちょっと、頂上の社と頂上小屋は建て替え工事中なんだね、ヘリコプタに注意と警告があったな、やっと着いた。
工事中の山頂小屋と社ここが弥山頂上、ここに社がある、前に来たときは小さな社だったが、大きな建物に建て替えているぞ。
向かいの峰が天狗岳なのね、おぉ、人影が見える、あんがい簡単に行けそうね。
まぁ、止めておこう、眺めているだけで充分じゃないか。
東から西に目を転じてみようか、西ノ冠岳から二ノ森への稜線が見えるやろ、斜面ふところは笹原で、その中に道が続いているやろ。
20年前はその道を面河渓谷に下ったもんだよ。今は、芸予地震の影響で通行止めになっているみたいやね。
天狗岳今夜は山小屋で泊まるつもりで来たが、1時過ぎには山頂に登れてしまった、予定を変えて降りて、大阪まで帰ろうじゃないか。
途中の桟道では気を抜いてはいけないよ、階段も滑るから気をつけてな。
うわ、どた、ぶぅん、はっし、あんた、大丈夫、あぁよかった
これでは解らんか、順を追って解説しましょう。
西ノ冠岳と笹原湿った木の階段で足が滑った、前にばったり手をついた、後ろからザックが勢いよく頭を押してくる、崖はなまでには充分余裕があってそこで止まると思ったのに、押された勢いでそのまま手は崖から空中へ滑っていった、ダイビングの状態、目の前に細い木の幹がある、つかまえた、ここでつかんでいなければはるか崖の下へ転がるところだった。
わたしも止まると思っていたのよ、そのまま頭から突っ込んでいくので肝をつぶしたよ、どうにか無事で、あぁ、ほっとした。
いや、面目ない、ほんまに濡れた木の階段には注意しなきゃいかんなぁ。
どこか怪我はないの、手のひらをちょっと切っただけ、それだけですんで良かったね。
二の鎖場から成就をロープウェイから駐車場まで帰ってきた。さぁ、帰ろう、帰ろう。
いよ西条インターから松山自動車道にのる、右の山を見てみな、あんなに高い位置に山があるよ。
いつもは中国道の往復で、中国筋の低い山に馴れていた。この風景は信州のあずみ野、伊那路の風景と似ているなぁ。
谷は深いし、四国の山は面白いわね、次は石鎚の続きの瓶ケ森へ行きたいわね。
瀬戸大橋経由で帰ろうか、さすがお盆の渋滞はすごいね。帰れたのは夜中の1時手前、4時半起床で、24時間のうち20時間行動していたわけだ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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