2013年3月14日
しぇるぱ単独
山域:広島県福山市

蛇円山じゃえんざん2、由緒正しい登山道

 

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大滝の名水前々から蛇円山じゃえんざんには登りたいと思っていたんですよ。
おい、おい、前に
蛇円山じゃえんざんには登ったことがあるじゃない。2006年8月30日「名前は怖そうな蛇円山
いや、あれはね、真正面から登ったのでは、ほとんどが車道なので面白くない、どこか他にあるんじゃないかと地図で探した道なんですよ。
ガイドブックにはもっと昔からの道があるじゃないの。ほら、由緒正しい参詣道。
ガイドブックの書き方がへたくそで、全然イメージが把握できないのですよ。地図と照合しても、どこのことを指しているのか全然理解できない。
山歩きと山野草のページ」で蛇円山の記事を読みました。ははぁ、やっと攻め入る道筋が理解できた。行ってみよう。
標柱に蛇円山図上演習を何度もやったぞ。JR新市駅の裏から県道26号線を北上する。吉備津神社を過ぎて、図上演習と実際とは違うもんだね、ここからが大混乱したのですよ。
大混乱の顛末を語りたいが、それを語ると混乱の輪を広げてしまう。そこは端折ってお話しを進めますね。
県道26号線を北上する。吉備津神社の前の信号交差点が宮内(中)、次の信号交差点が宮内上、この信号から400メートルばかり進むと橋がある。
橋の名前が
渡上わたりあがり橋、川の名前が神谷川、橋を渡ると直進すればよろしい。
とことん直進してはいけない。大滝の水、名水、この矢印看板に従えばよろしい
林道を進むか、集落の中の道を進むか、看板がないので、どうすべきか悩む分岐にさしかかる。結論、どっちへ進んでもよろしい。いずれ、上で合流するのだ。
大滝神社に到着、神社の前が大滝の名水、水汲み場となっている。
稜線に出る水汲みの車が頻繁に来るので、山登りの車は迷惑なのじゃなかろうか。遠慮して、引き返して、墓地の前の膨らみに駐車することにする。ここなら差し支えないだろう。
歩き始めて、大滝神社から林道が始まる。林道の名前が大竹線というのだそうな。
最初はセメント道、いつまでもは続かずに砂利道になる。
道に斜めに砕石を盛り上げて巨大な
うねを作ってあるのですよ。
車の腹が擦って邪魔だろうと思ったが、いや、あれは雨対策なんだと思うよ。道を堰き止めて雨水を側溝に流す。雨水が流れるままにしておくと道が掘られて
えぐれてしまうからね。
それを防ぐ対策なのだ。こんな工法は始めて見たぞ。ゴム板で雨水を堰き止めて誘導するのはよく見るが、砕石盛り上げのほうが安上がりだ。ただ、見栄えは悪いね。
真っ直ぐ行く道と分かれて行く道があるが、ここは直進しよう。柱を立てて、削って蛇円山登山口とある。間違いない。直進でええのだ。
ガードレールか?稜線まで上がってきた。ここは四差路、今までの谷を行く道から稜線を歩く道に変わる。
すぐに分岐があるが、当然稜線の道、新市山岳会の案内板もある。
岩の間を歩くことになる。人間の手で掘ったのか、雨のちからで自然に掘れたのか、うまい具合に道が出来たもんだよ。
岩を過ぎると、中国電力の送電線巡視路に合流した。中電道だよね。ここからはしっかり保全された道を歩く。
こぶの上に送電線の鉄塔が見える。国土地理院の地図にはまだ収録されていない送電線なんだよ。最近敷設工事したんだろうな。
蛇円山が真正面に見えている。今までは梢に邪魔されてはっきり見えなかったが、ここからなら見える、道の向こうに山容がすっかり見えている。
中電道もここまで、別の道を山腹のほうに行ってしまった。
地蔵さんが目印吊り尾根で、このへんは尾根が弛むあたり、ゆるやかな道になる。ずっと登りだからこういう変化は嬉しいね。
ガードレールが道を塞いでいる。ガードレールを二分割して林道の扉にしてある。
かんぬきに鍵を掛けてある
左から道がやってきている。ここからは舗装路、さっきまでは地道の道を歩いていたわけだ。
今度は右からの道、こっちから来るのがメインの道だと思うよ。集落が一番近いからね。
その曲がり角からすぐのところに地蔵さんがいる。地蔵さんの横に山道がある。
福山山岳会、腹切り坂、と案内がある。
山岳会がこのような案内を出すのは悪くないテだと思うよ。あちこちで見れば活動が印象に残るし、入りたくなるきっかけにもなるかもしれない。
鳥居腹切り坂の意味は、あまりに急な坂なので、鎌が腹に刺さるほどの坂、そんな意味だろうと考えていたのですよ。
看板によると、鬼が頂上近くの集落で、そばをふるまわれた百姓の腹を切ってそれを食べた伝説がある。
おいおい、想像していたお話しより、はるかに想像を超えた伝説じゃないか。
最初のお話しの起こりは急な坂を語ったのだと思うよ、語り継がれているうち、創作が加わり、味付けが加わり、とうとうこんなオカルト伝説になったんだろうね。
腹切り坂は地名だと判るが、腹切り坂跡とある。跡とはなんだろね。ピンポイントで鬼伝説の地点があったのかい。
頂上の北に送電線がある。送電線のさらに北側に集落の跡を見たことがある。伝説の集落は存在したのだよ。鬼が存在したかどうかは聞かないでちょうだい。
地道の自動車道に合流し、目の前に鳥居が立っている。東の集落からも西の集落からも、この鳥居を目指して登ったのだろうと思うよ。
山頂ここから頂上の神社まではそんなに距離はない。
高竃たかおがみ神社、竃とはかまどの意味で、この神社は雨乞いの神さまなのだそうな。頂上で火を焚いて雨乞い神事をしたのだろうね。
社殿の横に三角点はある。
正面の階段を降りて行こう。階段、並木は近年寄贈して新設したものなのだそうな。桜の並木があって、ツツジの並木になる。
江戸時代の昔からこの正面道があったとは想像しにくい。あまりに急すぎるもの、腹切り坂どころじゃないよ。
階段を降りたところが展望広場になっている。ここからハンググライダー、パラグライダーがテイクオフするのだそうな。
じいさんが軽トラで登ってきた。彼岸が近いので、サカキを切りにやってきたのだそうな。
展望広場なんとのぉ、ここで自殺者が出てのぉ。救急車やパトカーが来て大騒ぎよ。
いなげ否気なことをするもんよのぉ。気持ちが悪うて山に入れんがのぉ。
4月の第2日曜が祭りじゃけぇのぉ。
太夫たゆうさんが来て祝詞をあげるんよ。階段は、はぁ、わしゃぁ、よう登らん。
それじゃぁねぇ。よくしゃべるじいさんだったなぁ。
舗装路を降りて行くのだが、最初の分岐にクグリ岩と案内がある。ちょっと寄ってみよう。
ははぁ、道の上にあるのだ。これがクグリ岩かい。岩になにやら穴が開けてある。自然のものか、人工のものか、人工のものだろうね。下から見上げるだけで寄らなかった。
引き返して、舗装路を降りて行く。地蔵さんのところに出て、西の集落へ向かう道を進む。
林道の扉を兼ねたガードレールのところを直進する。
蛇円山を中電路になって、こぶの上の送電線鉄塔まで登ってみようか。
鉄塔の下には三角点がある。△362.8、こぶの上だから展望はええよ。蛇円山の全貌が見えている。
福山が見渡せる。芦田川が石鎚山で堰き止められて、山裾を迂回して福山市街地へ、海へと流れているのが見えている。
府中市街地はね、郊外は見えるんですよ。市街地中央は山が邪魔してよくは見えない。
さぁ、降りて行こう。
稜線の反転箇所から谷への道に向かう。大滝神社へはほどなく到着する。駐車した場所まで戻って、あとは我が家まで帰って行こう。
参考 2006年8月30日 名前は怖そうな蛇円山

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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