2004年6月23日
しぇるぱ単独
山域:広島県西北部

傾斜度は県下一番二番、十方山

 

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登山口のトイレあれぇ、五日市ICとか、宮島PAなどという表示が出てくる、しまった、ぼんやりして、広島北ジャンクションを直進してしまったよ。次の廿日市ICでいったん抜け出て、引き返そう。
ジャンクションから、今度は間違いなく中国道を西へ向かって吉和IC、ここで降りるんだよ。
インターから県道を目指すんだが、案内がはっきりしないんだよね。北の山際だろうと、見当つけて寄ってみれば、大成功、この道を行けばええんだよ。
人家が尽きるあたりから、この道はほんまに県道かい、と疑惑がわいてくるね。
命の泉の滝道は細くなるし、なだれ注意なんぞと警告がある、冬の積雪期には絶対に来たくない道だね。
橋を渡る、橋から見渡すと釣り人が川に入っている。周囲にひとの姿を見るとほっと安心するね。
ありゃ、川が北に流れているよ。南が瀬戸内海だから南流して当然と思い込んでいたが、北に流れていくのかい、戸河内町加計町の大田川本流へ向かっているんだね。
瀬戸の滝駐車場というのがあったよ。ここのトイレは素晴らしいね。大の要求があったので入ってみたが、ウェスターンスタイルなんだね、トイレットペーパーも常備されているし、誰もがきれいに使っているのが素晴らしいよ、こうでなくっちゃ。
ブナの大木トイレから少し東に登山口がある、草に覆われて見つけにくいが、ここから登り始めて行くんだね。
覚悟して歩き始めたが、へぇ、草に覆われているのは最初だけだよ。すぐに、広くてよく踏まれた道になったよ。
尾根の末端を攀じているんだよ。ジグザグに折れながら高度を稼いでいく、単純にこうするしか方法がないよね。
瀬戸の滝への分岐に出た。下のトイレの横から行ってもええし、ここから行ってもええということだね。十方山へはそのまま真っ直ぐ上への道を行く、上しか行きようがないわな。
標高700メートルと立ち木に札が結んである、このあたりから尾根を離れて山腹を歩くようになる。
初めて見える山頂下の谷が見えるようになってくる、谷には道があるぞ。ほぅ、瀬戸の滝から登ってくる道だそうな。正しく言うと、瀬戸の滝ははるかに離れた場所にあるのだよ、その道の途中から山頂へと分岐してくるんだろうね。
正面に滝が見えてきたよ。滝というよりナメと表現したほうが正確かな。命の泉の滝という名前なんだと、あのね、名前負けしてはいないかい。
岩を攀じて滝頭に出る、このあたりは滑りそうで気を使う場所だよ。そのまま沢を渡って対岸に行くのだね。
谷の流れを下に見て、岩頭をどんどん登って行くんだが、対岸の樹の生命力は凄いね、木の根が岩を縛り上げて、今にも岩を割ってしまいそうな勢いだよ。力強いが、陰惨な光景だから、さっさと先を急ごうよ。
五合目いつの間にか、谷を離れて尾根道になったようだね。ブナが優勢な植物相になったな、ほぅ、これは大きなブナの樹だな。道のそばにそびえているよ。
初めて展望が効く場所に出てきたぞ。真向かいに緑の山が見えるが、あれを越えて頂上へと続く道なんだろうな。
1000メートルと表示の札がある、ここは5合目なんだそうな。何をぉ、ここで半分なのかい、こりゃぁ、この先、大変だなぁ。
道はこぶを迂回して行っているが、こぶには遭難の慰霊碑があるそうな。わざわざ行くには及ばない、パスしよう。
道は下りの道になったよ。うっとうしいね、また登らなきゃならんのだよ、下がってなどほしくはないね。
森林限界が近いどこが最低かと探っていたんだが、すぐそこが最低で、あとはひたすら登るばっかりだよ。
わたしの前後にはかなりのひとがいるんですよ。休憩したいな、という場所には既に先客がいるんですよ。休憩することなくここまで来てしまった。さすがに汗まみれだ、どこでもええよ、場所を選ぶことなく座ってしまおう。
頭上の梢が透けて空が見えるようになってきた。だんだんと樹がまばらになって、笹が勢力を張ってきたぞ。安心したまえ、草刈り機で笹を刈ってあるから何の心配もないよ。
標高表示の札は1200メートル、この先あたりからが森林限界なんだね。
ササユリササユリがあちらにもこちらにも咲いている、そうだよねぇ、6月はササユリのシーズンだよね。
地図のコンターもゆったりとしてきた、笹原の向こうには頂上が見えるよ。見た目、頂上ははるかに遠くに見える、実際に歩いてみると大したことはないよ。
それはナゼ? そんなこと聞くなよ、経験じゃないか、初心者の頃は、見た目で挫けて先へ行くのを諦めたことがあるもの。
草原の中で、陽射しを遮るものがなにもない、と言いたいところだが、今日は曇り空、太陽の姿さえおぼろにしか見えないんですよ。周囲の展望もはっきりしなくて、遠目がまるで効かないね。
頂上は笹の原さぁ、十方山の頂上だよ。展望は無いのはしょうがないさ、気象条件のせいだもの。怖羅漢山の頂上を思い出そうよ、そこから十方山が見えた風景を思い出そうよ。
食事のあとは記念写真、セルフタイマーをセットしてと、わたしを撮ってくれるんの? 後ろのほうから野次が飛んだぞ。やつら、平日に動く年金族なんだが、ビールと梅酒で酔っ払っているんだよ。無視、無視。撮ったらさっさと降りるとするかい。
一歩一歩をしっかりしっかり、降りるときにわかる山の傾斜、へぇぇ、登るときには、これほどの傾斜とは思わなかったんだがね。
どこかで見たんだが、広島県の山で、急傾斜の一番は、十方山か白木山、ということだった。
十方山山頂カシミールで点検してみようか。
十方山は、登山口から、805Mの高度差、3.953KMの底辺の直線距離、タンジェントの値が 0.206 仰角にして 11.6度
白木山は、登山口から、821Mの高度差、2.505KMの底辺の直線距離、タンジェントの値が 0.328 仰角にして 18.1度
白木山のほうが十方山より傾斜が深いということになるが、疲労度では、十方山のほうがはるかに草臥れるよ。
デジタルでは白木山が一番だが、アナログでは十方山が一番、と軍配をあげようかね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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