2004年4月24日
しぇるぱ単独
山域:広島芸北

海の見えない海見山

 

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道から鉄塔が見える高速の中国道、安佐サービスエリアのレストランの窓から、どぉんと姿のええ山が目の前に見えます。
ウェイターを呼び止めて、あの山の名前はなぁに? カタモウシヤマ? なになに、どんな漢字を書くの? 方廻山、はぁ、そうなの。その奥の山は? カイケンザン、え、もう一度、ほぉ、海見山というの。
さすがに地元の若者、現地事情なら何でも判る、本社・センターからの派遣のウェイターでは、聞かれても返事に困ったことだろうね。
NTTの鉄塔取り付け道路というのが、去年の秋のころのこと、その後、ウェブを彷徨しているうち、たどりつきました、広島周辺の山歩きと植物観察の中に海見山、そうか、登れる山なんだ、行ってみよう。
中国道を千代田インターで下りて、国道261号線を広島方面に向かう。
どこから山に入る道路があるんだろ、どうやら行き過ぎたみたいだね。引き返して、海見山ゴルフ場があるが、その周辺を念入りに見て通ろう。
国道を拡幅付け替えした時に、旧国道の曲がりを駐車場休憩場所に取り残した部分がある。
砂防ダム、巻き立て護岸そこから、山の上に通信鉄塔が見えるぞ。目の前の道の分岐には、NTT海見無線中継所、侵入禁止のマークが見える、よぅし、ここが目指す取り付き地点だ。
ここなら駐車しといても苦情が出ることはないだろう。
林の中の舗装路は真っ直ぐに登っていく、すぐに通信鉄塔があるが、こんなに早く山頂の塔に到着するわけがない、そうだった、これはDoCoMoの鉄塔だった。
谷をセメントで全面に巻いて強力な砂防ダムが現れたぞ、ちょろちょろ水の谷なんだが、ごつい装備だな。
海見山への分岐点道のカーブを曲がり曲がって崩壊地に出てきたよ。ははぁ、谷が壊滅的に崩壊している、なるほど、巨大な砂防ダムを設置しなきゃならない理由が納得できたよ。
もともと危ない谷に、鉄塔の取り付け道路をつけて、傷を深めてしまったんだね。
さらに進むと、道ばたにブルが置いてある、植林の中を見ると、ブルのキャタピラの跡が規則的に高度を違えて平行している。伐採にブルを使うんだね。
間伐にしては伐採された樹が大径木すぎる、成長した樹の伐採作業だろう。ただ、工法として、全面伐採ではなく、抜き取り伐採を選んだのだと思うよ。
盆地の平ら場皆伐が悪いというわけではないのだよ、伐採更新は山主としては当然の段取りなんだよ。ここで、抜き取り伐採しておくと、残った植林で将来の売り上げが確保できるという資産保全のメリットがあるからなんですよ。
広い範囲での抜き取り伐採作業が続いているが、海見山への分岐はどこなんだろう。
あった、伐採の倒木に押しやられて立て札が横手に立てかけてある、ここから入るんだな。
伐採地なので、踏み跡、道などは潰れて判然とはしないが、そこはそれ、見当が付くもんだよ、こっちだろう、こうだろう。
アセビのトンネル尾根にあがって明瞭な道がある、黄色いテープ、白いテープ、赤いテープ、登山者のつけたテープなのか、伐採すべし残すべしのテープなのか、判断がつかないね。
いったん登って下がって、尾根と尾根のジョイント部分の平ら場に出た。植林で下草がなく、裸地で踏み跡が見えない場合、後ろを振り向いて風景を目に焼き付けておかなきゃね、うかうかすると、戻るとき、道を失うよ。
今度は、はっきりとした尾根の道、左に、豊平町の集落が梢越しに見えている、反対側の千代田町側はなぁんにも展望がないのだよ。
ずっと緑のトンネルの中を歩いているのと等しいね。
海見山頂上、笹原海見山とは、たぶん誰も訪れない山だろうと決め付けていたが、先入観は壊れたね、笹にテープがいっぱいあって、迷う、間違う、などということはまず無いと思うよ。大勢、入っているじゃないか。
道は笹原の道、足許は見えなくてもちゃんと固い部分を踏んでいるもんだね。
あれが頂上かな、いいえ、何度か、肩透かしされたあとで、アセビの林の中、ここを潜るとこんどこそ頂上だろう。
笹原が広がって、道が続いているという感じ、ここが頂上というには曖昧だが、三角点もあることだし、そうと決めよう。
海見山頂上記念海見山という名前なんだけど、はたして海が見えるんだろうか。
可部冠山からは海が見えたよ。ここから見えるかもしれないがね。こんなに樹の繁みの中じゃぁ、見えるものも見えないさ。
展望も効かないことだし、さっさと下りようか。
先ほどの舗装路の分岐点、ここまで戻って、さらに舗装路を歩いて行こうか。
通信アンテナがふたつある、こっちがNTT、もう片方は、名前がないね、どこだかわからん。
海見山、肩の鉄塔たいがい、通信アンテナのある場所は展望が効くもんだが、ここはだめだわい。なぁんにも見えない。
下りる道々、谷を隔てて見えるはずの可部冠山の姿を見るとするか。
ところがね、春の若葉の季節になって、緑のトンネルの中で全然見えません。冬の裸木の季節に行けば見えるのかな。
さて、海見山の評価、この山は登って面白いかい?
舗装路が長い、展望がない、これがマイナス材料だなぁ。ピークハント・コレクションが目的ならともかく、大きな期待感を持っては行かないことですね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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