2006年9月27日
しぇるぱ単独
山域:広島県安芸高田市

神ノ倉山、北の道裏の道

 

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やすらぎから神ノ倉山末端を今年の1月に神ノ倉山を歩いたもんです。稜線に車道が走っているということで、お気楽の山と馬鹿にしていましたが、なかなか、予想と違ってええ山でした。
この先、まだ稜線が続くのに、と心残りでしたが、駐車場所に戻らなきゃならんので、山を降りました。
それから先はどうなっているのだろう、ずっと気がかりでしたが、よぅし、今日はそこへ行ってみよう。
JR芸備線側が表の舞台とするならば、山の南に裏の舞台があるじゃないか。そこを使おう。
向原から県道80号線が南下している。途中で分岐して県道328号線、こっちの道をどんどん走っていきます。
地区名としては有留なんだが、四つ角交差点が現れて、神ノ倉山と案内標識が出てきた。お、ここだ、ここだ。ここへ自転車を置いておこう。
三篠川辺から取り付き帰りは、自転車のペダルを漕ぐことなく、すいすぅいと元の出発地まで戻ってこれるぜ。
車を向原に戻して、駐車場所は農村交流館やすらぎ、農産品を売っていて、トイレもあるし、ここなら駐車していても問題ないだろう。
地図を見ると、取り付きは川端で尾根の末端、と表現されているよなぁ。
ネットで見たところでは、別の場所に出たと書いてあったがなぁ。山のてっぺんに通信塔が見えるのだが、そこへはどう行くのだろうね。
だれに聞いても、車で行く道しか教えてくれない。どだい、地元民で歩いて登ったなんていう物好きはいないのじゃないかな。
よかろう、自己判断を貫こう。25000図に道があるのだから、行けば行ったでなんとかなるだろう。
稜線の通信塔山の麓はカタクリの里だよ。春の盛りには、斜面一面にカタクリの花が広がっている。そこを横目にそのまま通り過ぎる。
川は三篠川、川にむかって尾根がなだれ落ちている、ここから道は始まることになっているよ。
草むらに踏み跡がある、だれかが通っているという安心感が湧いたよ。
怪しげな踏み跡は谷を渡渉する、その先には石垣がある、屋敷跡なのか廃田なのか、放棄してから長い年月が経過しているよ。
石垣の間を山へと向かう、靴が埋まる湿地帯になってきた、これは昔はたんぼだったんだろう。
草むらの間に通れる隙間がある、これは人の道だろうか、獣道だろうか。
緑のトンネル、林道見える跡は蹄の足跡ばっかりだぞ。イノシシなのかシカなのか、それでも踏み均した道が先へ伸びている。
黄色や赤のプラ杭が点々と打ってあるんですよ。自治体の道のシルシとは思えないな、山主の境界の杭なんだろうねぇ。
登りの道を歩いているから安心して行けるのですよ、集中、必ず山頂へ集中するからそれが頼りなんですよ。
反対に、山を下るなら、これは拡散、どこへ出るのかどこへ抜けるのか、見当も付かない、無謀なことは出来ないよね。
昔々の仕事道を今も獣が利用している、踏み跡はずっと連続しているんだが、腰から上は枝が伸び放題になっている、獣の背丈で道が続いているのはしょうがないことなんだね。
幸いにも、まばらな植生だったのでなんとか歩けた。密植していたら到底抜けられなかったことと思うよ。
舗装路に出会う空が透けて見えてきたので心強い、あともうちょっと、出たぁ、獣道から文明の道へ出てきたぞ。
さっき歩いた道をもういっぺん歩けとは言えないね。追試、再現、再び歩いてその通り歩けたらそれは道だが、反対に下りのコースを進めば、必ずコースアウトすることだろうね。
広い林道で道の両方に通信塔が見えている。北へ引き返して、北の通信塔はDoCoMoだった。
電線が東の方向からやってきている、電線の周囲を切り開いてある、さては、さては、こっちから来るのが正解だったんだ。
訳のわからない獣道を歩いて蜘蛛の巣だらけになって、先達はあらまほしきことなり、というがその通りだね。ま、自己判断、覚悟の上だからね。
林道を南へと辿って行こうか。南の通信塔は名前を名乗っていない。
赤い橋警察無線など、名前を伏せたいネットワークもあるもんだが、携帯電話の業界で名乗れない事情などあるのだろうかね。合併前の昔の名前のままだからだろうか。
ここの林道は広いね。対向車がそのまま楽々車が交わせる。ただ、緑のトンネルの中を歩いているのと同じで、なんぼ歩いても景色は全然変わらないぞ。
やっと植林地、そこから鷹ノ巣山、カンノキ山が見える、どっちの山もユニークな山容で、それと見分けをつけるのは容易だね。
向こうの山に通信塔が見える、あそこが神ノ倉山なんだろうな。
林道から舗装路に出てきたぞ。ここがJR井原市駅への分かれ道、前回は、ここから北の斜面へ降りて行ったもんだよ。
舗装路からすぐに宇宙広場、ここの公園は個人が自由に展開している公園だから、おのれの感覚のほとばしるままに造園命名してある。
神ノ倉山三角点ここの宇宙広場、太陽月星がどうたらこうたらと寓意してあるが、お好きなように頑張ってちょ。
巨石に、愛だのなんだのと概念を彫り込んであるが、振る舞い、この意味はなんだろう。
来客の立場なら、立ち居振る舞いの意味だろうね。主人側の立場なら、大盤振る舞い、もっと振る舞うぞと奮い立っているのか、客に振る舞いを感謝せぇと言っているのか。
赤い橋が架かっている、歩行者は遊歩道を歩いて橋を渡るようにとアクセントをつけたものなんだろうね。
なるべく舗装の車道を歩かずに、遊歩道を歩くように心がけたよ、事実、そっちを歩くほうが草臥れないもの。
さぁて、神ノ倉山三角点、ブルドーザで掻き回して公園化したので、三角点が島のように取り残されてしまっている。よくまぁ破壊されずに残っていたもんだよね。
自転車のデポ地点三角点の先にハンググライダーの飛び出し基地がある、その先に、25000図では道があると表現されている。
ハンググライダー基地の先で、あるかないか判らない道を当てにするのは止めておこうよ。来た道を引き返して林道を降りて行こう。
朝、その最接近地点の道路に自転車を置くつもりで車を乗り付けたんですよ。
神ノ倉山の看板標識を見て、即断即決、ここだここだと自転車を置いてしまった。
意図と違った場所に置いてしまったのだ。
地図を眺めるに、あの看板標識は自動車遊客向けの看板だぜ、林道が山頂に延びているよ、と教えている看板だろうぜ。
引き返して、ここが四つ角分岐、このまま有留集落へ降りて行こう。
通信塔への送電線路おや、峠からほんのわずかでたんぼになっている。たんぼに沿って谷を下って、人家が密集しているのを見下ろして歩いて行く。
やはり、案の定、今朝、置いておいた自転車と再び会えた。
あとはこのまま県道を下って行けばええ。ペダルを踏むこともなく楽々と駐車場所まで戻れるというものです。
視線は上に、通信塔を注目していよう、送電線の切り開きがどこかに見えるはずだ。あった、切り開きが見えた。
通信塔から南東に伸びる尾根沿いに送電線切り開きはあった。ここから取り付くと、もっと簡単に登れるはずだよ。
そこから登ったとしましょうか、ただね、通信塔からずっと林道歩きなんですよ。評価としてはつまらない。
同じ神ノ倉山を歩くなら、距離は短くても、JR井原市側から鍋谷城址、神ノ倉山の稜線を踏んで、北田城址、この四角なコースのほうがはるかに面白い。
ま、一応、神ノ倉山山列を全部縦走しましたということで、チャンチャン。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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