1999年4月17日
しぇるぱとよめさん
山域:北摂

剣尾山、横尾山経由で降りようよ


剣尾山頂上、岩の広場です
杉苗保護筒、1.5M、鉄棒に結わえてます
横尾山トンビカラ尾根、稜線の岩場
剣尾山に行こうと思うがどうかね。
剣尾山、階段が丸太でたくさんあった山だったかなぁ。
なら、止めとくかい。
いいや、いくぞぅ、ついていくぅ。

ここが行者山の取り付きや、いきなり階段の出迎えだね、帝国陸軍、歩調取れぇ、ひとさまのリズムだから合わせるのは大変だね。
あんたちょっと、お堂の裏で岩に取りついてるよ、えらい荷物よね、この岩には仏さん、彫刻してないんだろね。
何年前だったかな、一緒に剣尾山に行ったよな、その時、ここで仏さんめぐりしたなぁ、仏の岩に登るかどうかは人それぞれの良識だろね。
道を思い出して見るね、あの山を鉢巻に巻いて、たおからまた巻いて、たお、直登して六地蔵、あとは頂上まですぐだったかな。
(あ、よめさん、振り向いてみつめてる、いたわられてしまった、よめさんパワフル、わたしよれよれ、よめさんのいたわりにつけこむか) ちょっと休憩しようよ。
横尾山頂上三角点
行者山側出口、ダム
さて、頂上、うわぁ、大変な人だ。どこで食事にしよう、中心からはずれにするしかないね。
食事がすんだら、ちょっと横になるね。
(眼、パッチリ)ありゃ、寝てたね。
うん、あんた、いびきかいてた。これから引き返すの。
ほら、むこうの横尾山、何度も剣尾山には来たけれど、一回も行ってない、あそこから帰ろうよ。
そう、行ってみよか。広くてええ道ね。国界と書いてある石柱に出たよ、左に行くのね。おっ、ここからはとたんに笹が茂ってきたよ。
雨の日、雪の日、ここを越えて笹で全身びしょぬれになった、というレポートを見たことがある。でも、足許ははっきりしているね。
チチチチキチキチ父父吉吉、頭の上で鳥が鳴いてる、ほらあれ、雀ほどの大きさ。
藪の2メートルも離れてないとこで鶯が鳴いてるよ、ここの鳥は人間を見ても安心してるのね、剣尾山はたくさんのひとだけど、この横尾山は誰も人影がないね。
これ何、白いプラスチックの柱がたくさんある、そう、植林なのか、杉苗が鹿に食べられないよう保護してあるのか。遠くから見ると墓場のように見えるよ。

横尾山頂上だよ。むこうに見えるのが深山、ここまで展望はあんまりないね。深山が大阪の最北の山なんだよ。さぁ、降りるかい。
なんか黒いものがある、紗の幕が延々と張ってある、鹿の食害防止なんだね。
ここからは降り一方だなぁ、この坂を反対に登るのは大概だよ、あ、人がきた、こんにちわぁ。大変ですね。
こんにちは、そう、大変ですね。
あの人たち、解ってるんだ、平気な顔をしているから何度もこの道を登ったことがあるんだろね。
岩場に出たよ、ここは廊下のように横に岩の道がある、尾根沿いにひたすら猛烈に降りていくのねぇ。
テニスコートが見える、あそこが簡保の宿だ。まだまだ道は遠いね。

最後の分岐のようよ、どっちに行くの。
さっきダムが見えたなぁ、とすると、こっちへ行くと行者山の入り口に向かうはずだ、簡保の宿への道はやめにしよう。
正解、ダムに出ました、浅い流れを渉ると林道になるよ。朝の取り付き点につきましたぁ。


カシミール展望図をつけました。
次ページへ
あちこちの山へかえる
トップページへかえる
囲炉裏へリンク