2010年1月29日
しぇるぱ単独
山域:広島県東広島市

東広島、中電道を行く金明山2

 

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伐採地から登る前に登った山で、もう一回登り直すならどこがええだろう。東広島北辺の山で、金明山に登ってみようか。
東広島市福富町を西に突き抜けて、福富ダムから県道33号線に乗って、西へ西へと向かうのですよ。
ぼちぼち人家が尽きようか、というあたりに、キティちゃんの石像がある。これが決め手、ここを右折する。
井上工務店で人家はお終いなのだが、井上工務店の手前を曲がって左の道に入る。
廃屋があって、その前の道のふくらみに駐車させてもらおうか。
右の道を行ってもええよ。ええけど、なかなか道のふくらみが出てこないから左の道のほうが使いやすいのだよ。
この道の舗装は入口部分だけなんだよ。すぐに地道になって林道で、トラックのタイヤの跡がたくさん見えている。
最初の鉄塔伐採地跡で上空には送電線が延びている。送電線に沿って、北の送電線鉄塔を目指すのだよ。
物置のような資材置き場のような囲いがあるが、立ち入り禁止とある、ここから入るのじゃないのだよ。
もう少し先に、伐採のときの枝や残材、伐採ゴミが雪崩のデブリのように積み上げてある
そのデブリの後ろにはブルドーザーで拓いた道が見えるでしょう。この道から入るのだよ。
デブリを積み上げて、林道とは遮断してある。よっこらよっこら壁を登ってブル道に入って行くのだよ。
2年前の道と変わってはいない。ブルで拓いた道はまだ生々しくて、道に草などは生えていない。
道には蹄の跡がたくさん残っている。イノシシの足跡なのかシカの足跡なのか。
中間の鉄塔爪で引っかいた足跡もある。タヌキかキツネか、肉球に爪を持つ動物なんだね。
この伐採地跡は人間が通るだけじゃない、動物たちも共通で使っているのだ。
昔々、金剛山で、伐採地を指差して、ひどいことをする、自然破壊ですよね、と話しかけられたことがある。
即座に反論したよ。いいえ、投下した資本を回収しているんです。自然な経済行為です。
ここだって、伐採地と言ってもええし、植林地と言ってもええ。伐採して再生しているんですよ。
尾根をまっすぐ登って、ここから山腹に逸れる。向かいの稜線に道が見える。向こうの尾根から登るんだよ。
いつまでもブルの道を歩いていてもしょうがない。このへんで昔ながらの山道を歩くとしようよ。
伐採作業どんどん歩いて、鉄塔は目の前にある。振り返れば、伐採地と福富の盆地が眼下に見える。
ここが鉄塔の付け根、次の鉄塔が見えているが、おおむね、送電線に沿って歩いて行くのだよ。
尾根上の木立のトンネルに入って行く。ここは中電道、中国電力の送電線巡視路なんですよ。
ほら、火の用心と黄色いビニール札が梢に結んである。これが中電道のシルシなんですよ。
一度最低鞍部まで下りて、登り返せば、中腹を横切る道と出会う
砕石を敷き込んだ作業道なんですよ。キャタピラで動く運搬車が通る道なんだね。
横に送電線鉄塔を見過ごして、つまりね、ここでの鉄塔は道の下にあるんですよ、鉄塔の基部は通らないのだよ。
紅白の鉄塔道幅は広がって、トラックが通れる幅の道になる。
ここからは林道を離れて山道に入るのだよ。山道といっても、キャタピラの通れる道幅はあるのだよ。
キャタピラ道はさらに続くが、ここからは右に分岐して山道に入る。ひとの通れる幅しかないほんとの山道なんですよ。
ぐるっと谷を渡って山腹に沿って尾根の先端に突き出る、突き出たところに送電線鉄塔があるんだね。
これから進む紅白の鉄塔、さっき通り過ぎた銀色の鉄塔、両方に見えている。
尾根から突き出す鉄塔は危険色に塗らなきゃならない、そんな規則があるみたい。
飛行機やヘリコプターが危険を避けて近寄らないようにするためらしい。
金明山三角点鉄塔基部から振り返ると、道はV字に折れ曲がっている。山腹の水平道から尾根道へと反転しながら続いている。
道に落ち葉が積もって、永年の落ち葉の床だからミミズが湧いて、イノシシが掘り返して、クッションが効くは効くは、ふかふかで、まるで畑の上を歩いているようだよ。
松の大木の間を縫って歩いて行く。倒木が多いのだが、大抵の倒木は松の木なんだよ。健康な松の木は頼りがいがあるのにね。
稜線に出て来た。ここは右へ進むのだ。
次のコブを越えると、伐採の重機が見えて来た。伐採用のブルドーザー、キャタピラの運搬車。
道は重機が通るので、ぬかるみ状態になっていて、足を踏み入れる余地がないよ。
沼田川源流の案内稜線の古道に避けて歩いて、どこかでぬかるみの道を横断しなければならない。このへんで踏み切ろう。
造林の中の道を選んで、高み目指して歩いて、送電線鉄塔に到着した。
西側は見えないが、東側は来たコースが目で追えて、送電線の鉄塔を追えば、あそこを歩いた、あそこを歩いた、と指差しができる。
福富の盆地が見えて、板鍋山、間に登山路のない山、三角形の低山が嶽ヶ城、ふぅむ、あのへんは歩いたぞ。
さぁて、引き返そうか。
泥でぐちゃぐちゃの道を避けて、歩いているうち、三角点に出会った。
金明山は顕著な頂上がない山で、尾根は屈曲した尾根で、折れ曲がった地点に三角点があるのだ。
沼田川源流地点三角点よりも送電線鉄塔の位置のほうが高度が高い。見晴らしの点でも勝っている。
山頂はどこかと聞かれると、送電線鉄塔の位置のほうがそうだと返事をしたいね。
林道に沿って下りるのだが、できるだけ古道のほうを歩きたい。そうもいかない、ここからは林道を歩くのだ。
ぬかるみの道は伐採地周辺だけで、林道には砕石で舗装してあって乾いた道になっている。
どんどん歩いて、沼田川源流地点500Mと案内がある。林道が分岐しているので、その分岐林道を進もう。
沼田川源流地点↑200Mと案内が現れた。谷を登るのだよ。
前に来たときにはこの谷の道には入っていない。今回は源流の源流までたどってみようね。
井上工務店涸れ谷で、こんな乾いた谷を源流と言うのかい、と不満を示しながら登って行くと、沼田川源流地点の看板がある。
ほんまだ、岩の下から水が湧き出していて、源流と言うのは嘘ではないね。
この先は伏流水になって、岩の下に隠れながら流れて行くのだね。
そうそう、沼田川はぬたがわと読むのだよ。ここから流れて三原で海に流れ込むのだよ。
谷の道はけっこう急でね、案内には200Mとあったが、もっと長いぞ、200Mであるもんかい、そう思ったもんだよ。
帰ってからカシミールに軌跡を落とすと、なるほど、200Mだ、もっと短いかもしれない。
傾斜が急だから、感覚的、体感的には長い距離だと思わせるものがあるね。
引き返して、もとの林道、ここからは普通の林道、当たり前の林道で、ただただ歩いて林道の出口まで歩いて行くのだよ。
出た、林道の出口。最終民家が井上工務店で、角を曲がって朝止めた駐車場所まで戻ったのだよ。

参考 東広島、中電道を行く金明山 2008年1月8日

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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