鴻応山 99年2月14日
しぇるぱ単独
山域:京阪府境
鴻応山は人気薄?
谷一面のナラクヌギ林 |
鴻応山頂上三角点 |
今日は鴻応山、こう書いてこうのやまと読むんですと。
地図をながめていて発見、能勢亀岡の国道筋沿いの山なんだが、あることさえ気がつかなかったなぁ。
昨日の反省で、地図はしっかりと持ったよ、身に染みたよ、里山のほうが複雑で地図なしではとうてい入れません。
おっと、行きすぎた、京都府の府境を越えてしまった。
府境直前の信号から入るのだよ。麓に牧や寺田の地名があるが、どこから取り付けばいいのだろ。
すみませぇん、鴻応山に行きたいのですが、取り付きはどこからはいるんでしょうか。
栗園のところから入れまっせ、でなきゃ、公民館のところからもはいれまっせ。わても小学生の頃、登ったなぁ。
有難うございまぁす。
おばぁさんだよ、小学校の頃というとどれほど昔のことなんだろ。あれ以来、全然ひとが入ってないとすると、道は大変なことになっているよ。
栗園?わからないね、公民館、あったあった、まずはここに車をとめてと。
水道の工事中の道を行けと言っていたよな。神社の裏に道はある、ブルドーザでひっかいたほやほやの道だぜ。ぬかって泥だらけでやな道だね。
道の終点は水道タンク、まてよ、こんな高地で水源はどこなんだろ、このへんは山があさいから渓流などないぞ。
疑問は棚上げ、道をさがそう。
道の途中のカーブ地点にかすかな道がある。これしかないね。
入ってみると、うむ、古くからの道だ。竹やぶのなか、倒れて折り重なった竹は片端から踏み破っておいたからね。
お、たしかな道に合流したよ、これが栗園からの道なんだろね。解ってりゃこっちから行きたかったなぁ。
昨日の新雪は凍みてバリバリになっている、先行者の踏み跡があるが、これは昨日のものか、先週のものだね。
道の両脇にヤブツバキかサカキの類の常緑樹の枝がある、これが曲者、枝の先に雪団子が凍結して道に張り出して通りにくい。
雪団子を持ち上げてみると、けっこう重い、これじゃ枝も頭を下げるわな。
振り返ると、あれはたぶん妙見山、いつも見る姿じゃないが位置関係からして当たっているだろう。
東の谷を見渡す斜面に来たよ、ほほう、谷一面がクヌギの林、植林じゃないのはほっとしますね。
初冬の黄葉は期待できるね、黄葉は年によって当たり外れがあります、新緑の時期はいいだろうね。
本来の取り付き点、栗園 |
さてと、府境の稜線、ゆるゆると登れば頂上到着。
頂上の展望はありません。広場があって三角点がある。
678.9M、ぽんぽん山と同じじゃないか。取り付き点の高度が高いので、まるで苦労がありませんね。
今何時だい。え、時計が読めない、あ、さかさまに時計をつけていた。ディジタル時計を逆向きにみるとわけわからなくなるね。
ざっと11時か。取り付きの時刻がわからないけど、30分から1時間の範囲で登ったんだろ。
降りよ、道は自動的に栗園に誘導されます。もとの公民館前の道には入りようもない。
写真を撮ってると、おじさんが話し掛けてきました。
おじさんの仕事は道具屋さん、能勢から茨木高槻の奥の農家にクワ、カマなど売っているんだそうです。
お客はおおむね60才以上、若い衆はクワカマなど見向きもしない、日本の農業はどうなるんだろう、と嘆いていました。
おじさん、心配おまへんで、農業で収入が立つようになったら、若いサラリーマンも帰ってきますて、似た収入なら気苦労の多い会社つとめはさっさとやめますて。
あえて楽観的な見方でなぐさめたが、さて、ほんとはどうなんだろうね。
やっぱり、鴻応山は地味な山ですね。展望はないし、取り付き点に標識はないし、さて、どこを誉めよう。
里山愛好家には絶好ですね、ナラクヌギが谷一面に残ってるところかな。
三角点ハンター以外のひとは通りすぎてもかまわないでしょう。
カシミール展望図をつけました。 |
次ページへ | |
あちこちの山へかえる | |
トップページへかえる | |
囲炉裏へリンク |