2004年12月6日
しぇるぱ単独
山域:山口県

山口県、柳井アルプス、琴石山

 

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柳東文化会館から琴石山を中国観音霊場を巡っていて、柳井市の郊外の般若寺までやって来たんですよ。室津半島を、寺の続きで歩いてみようかな。
地図を見るに、半島の脊梁にはどうやら車道があるようだな。車道じゃつまらん。ご近所で何かえところがないかいな。
柳井の北に琴石山があるじゃないか。ガイドブックにも案内が載っているし、ネットのレポートを見てもなかなか良さそうじゃないか。
般若寺は山寺で、山の上にあるんですよ。参拝をすませて山を駆け下りる。柳井の市街に入っていこうね。
柳井港の近所に車を置くか、山の途中まで車で登るか、それは成り行き次第ということで、とりあえず、走って行こう。
集落の曲がりから琴石山を柳井港の駅の手前、西側で、琴石山登山口という大きな看板をみつけたよ。
ついつい引力に吸い寄せられて、踏切を渡ってそっちの方へ車を走らせてしまったもんね。
奥へ、奥へと進むうち、これは危ない、道が狭すぎる、対向車が来たら交わす余地などどこにもないじゃないか。止めた、危険だ、引き返そう。
引き返したのはええとして、どこかに駐車できそうな空き地はないかいな、あった、柳東小学校の前に柳東文化会館、ここの駐車場なら許してもらえるだろう。誰もいなくてひとり言、ごめん、止めさせてちょうだいねぇ。
山道にかかる手前のみかん畑文化会館から見ると、琴石山はかたち良くそびえているね。三角にきゅっと尖っているのがなんとも好もしい。
さっきの道、民家の間を行く野道をぽくぽく歩くとするか。昔々は牛馬荷車しか通ることのなかった道だもの、自動車が行き来するにはちょいと狭苦しいよねぇ。
こっちの谷筋から、田畑にそって、別の谷筋へ移ったな、別の道が下から登って来た、その道と合流したんだね。
柳井港駅の東に登山道の案内看板があるそうな。この道は、そこからの道のようだよ。
分岐には絵看板があって、幾つかの登山コースがあるようだ。よぅく見て、イメージを把握しとこうね。
カシノキこの先で、道はふたつに別れている。車道は右へ、歩道は左へ、当然、歩く道のほうへ進んで行くよね。
駅前で、最初にどの道を取るかが運命の分かれ道なんですよ。駅の西のコースを行くと、車は置いておくので、ここから山道を歩くことになるよね。
駅の東のコースを行くと、駐車場はこのあたりにはないので、頂上近くまで自動車に乗ったままずぅっと行ってしまうことになるものね。
歩道はみかん畑のそばを行くのどかな道だよ。
道は竹やぶの中を突っ切ることになる、竹が倒れてバリケードを作っている、何年にもわたって竹が倒れて、隙間隙間を適当に避けて歩くようになっているのだよ。
左の谷の向こうは岩混じりの斜面さっき見た絵地図では、愛宕神社の参道を歩いているらしいのだがね、このあたりにもこの先にも、神社らしいものは何も見当たらなかったよ。
道は傾斜を増して、いよいよ本気で登り道になってきたよ。
カツラの樹のように、一株から何本もの樹が分かれて成長している、これはカシノキだね。
このあたりは植林した様子もなく、伐採したらそのまま切り株からヒコ生えが成長して回復する、二次林三次林の特徴そのままの森林だよ。
尾根に出て、谷の向こうが見えるようになってきた。あの岩肌は琴石山の頂上近くなんだろうか、三角錐の尖りが消えてしまった、稜線の奥に姿を隠しているのだろうか。(頂上がこの谷の頭とは勝手な思い込み、この先、錯覚だったと明らかになるんですよ。)
始めて琴石山の頂上と対面する「標高300メートル あと35分 柳井発電所」 こんな看板が出てきたぞ。電源開発で地元のご機嫌を取るために、こんなこともしなきゃならんのだろうね。
道は溝にえぐれて、雨水の勢いで測量の杭も浮き上がってしまっているよ。杭には国土開発と刻印してある。
火力発電所が海岸の埋立地にあるが、建設前に環境アセスメントで周囲を調べて巡ったんじゃないかな。火力発電所が完成した今は、もう用済みのものじゃないかね。
そうかい、国土開発株式会社と読めないかい、西武鉄道の堤オーナーのコクド、そこの子会社の仕業じゃないのかい。
これこれ、混ぜ返すんじゃないの。
琴石山の頂上「標高400メートル あと20分 柳井発電所」 地元のご機嫌を取るのも精一杯、どこまでも頑張らなきゃならないもんだね。
やっと峰の上に出たぞ、と思ったが、間違いだった、さらに頭上にこぶがそびえている。これまでも、これからも、無遠慮に野放図に、きつい傾斜で稜線は続くよ。
こぶに登ると、なにやら公園風になっているよ。おや、右の谷の頭に三角錐が見える、あれが琴石山の頂上なのかな。
ずぅっと左の谷側しか見晴らせなかった、右側はヤブで視野が閉ざされていたので、ぱっと開けて嬉しい展開だね。
三が岳との分岐、取り付きの時間が遅いのでそっちへ行くのはあきらめよう。琴石山の頂上のほうへ向かっていこう。
頂上から柳井湾、室津半島琴石山の頂上から下を見ると、柳井の市街地、埋立地の火力発電所、湾の向こうに室津半島が伸びていて、朝訪問した般若寺は半島の付け根の部分のどこかにあるんだね。
目の前の島が周防大島、橋が架かっているので、もはや離島じゃないね。
フェリーだか連絡船が海を走っている、海岸から見ると早いのだが、ここから見るとじれったいくらい緩慢なスピードなんだよね。
標高は545.5メートル、低い山だが、海から登るところに値打ちがあるよねぇ。尖り具合は竹原の黒滝山白滝山とも雰囲気が似ている。
頂上から周防大島麓の案内看板に、たった一箇所、ミニアルプスと表現してあった。
遠慮しなさんなよ。堂々と柳井アルプスと打ち出せばええさ。○○銀座があちこちの街にあるように、××アルプスという名前だってあちこちにあるよ。
金勝アルプス、多紀アルプス、小野アルプス、和気アルプス、わたしの知っているだけでもこんなにある。名前にひかれて、どれも登ったさ。
おのれにちょっと自信がない場合、アルプスと冠を借りて補強するんですよ、そんな名前で人目を引いて、行ってみようとその気にさせれば大成功ですよ。
さぁ、あの急傾斜を下りて行こうぜ。

参照 中国観音霊場 特別霊場 般若寺 同じ日に、ここへも寄りました。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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