鷲峰山、98年11月3日
しぇるぱ単独
山域:比良
白坂の砂岩の露頭、ここのは広い どこかの山岳会が訓練をしていました |
岳山頂上 石室の中は地蔵さんかな |
オーム岩 岩はオーバーハングしていて露営可能 |
リトル比良を東から
入り口はどこかな。以前、駅から歩いてはいったことがあります、その時は簡単にみつけたんだがな。車では、さっさと通りすぎてしまってかえって不便だね。
これか、神社の鳥居、おう、古い登山標識もあるじゃないか。バス停音羽、うん、これで地図とあってくる。車はお寺の境内にとめさせてね。
さぁ、出発。
後から村のひとがついてくるなぁ。
こんにちわ、テープが張ってあって松茸山のようですね、今年の出来はいかがですか。
今年はようないね、4、5本もとれるかな。見えるとこじゃとれんよ、山向こうまでいかんとな。山の入札かいな、たいがい同じひとが権利をとるよ、いやいや、競り合いなんぞおまへん。
スコップ持ってますが、どうするんですか。
山の奥から水路を引っ張っての、こっちの谷からあっちの谷まで導水するわけよ、そうそう、水利組合、わしが今年の当番よ、たまにゃ溝の掃除をせんとな、役目やでの。
水路の水、とうとうと流れてますね、ご苦労さんです、それではぁ。
葛城山でも峰越しに水路を通してるのをみたことあるな。その昔、初めて水路を通す時、さぞおお揉めに揉めただろうな、血の雨が降ったかもしれないね。
ここが白坂、表土がはげて露頭が露出している、たいがい、こういうところは白山とか砂山とかいうね。緑と対比するとそりゃ白いよね。
なんか近所でにぎやかだな。すぐそばに大きな露頭がある、そこだろうね。やってる、やってる。露頭部分を雪山に見たてて雪上訓練なんだろね。ザイルを腰にまいて、一挙に駆け下りて、ザイルがピンと張ったら時計の振り子のように動いて止まるのか。見てると面白いね、上手もいる、こけるのもいる。アイゼンを履いてるぜ、これじゃ足がもつれるのも当然だね。
オーム岩からの展望 |
岳山 頂上からほぼ水平に渡って来ます |
順に、鳥越峰、岩阿沙利山、遠く武奈ケ岳 |
蛇谷ケ峰 右の峠から登ったよなあ |
わたしは山岳部山岳会には縁がなかった、こういう訓練はやったことがない、技術を持ってないんだから、危険には近づかんことだね。
ここが観音堂、今は倒壊して観音堂跡。ここまでが参詣道、これからが山道、いままでの谷道から一挙に尾根道へかわっていくね。
さて、岳山頂上、頂上には石室があって中に地蔵さんらしきがあります。さらに奥へ続けよう。
稜線から見える先の峰は高いね、前回はここで打ちきって降りたが今日はいくぜぇ。細かいアップダウンはあるがほぼ水平道、むこうの鳥越峰の付け根まできたぞ。
いっぺんに登る道かと案じていたが、案外楽な道、古道なら当然、まき、そだをしょって上り下りしたわけだ、つらい道であるわけがない。尾根を振り分けに北斜面南斜面と繰り返してに登っていきます。
ここがオーム岩、ほぼ頂上だね。
遠くからみると、鳥のオームに見えるということらしい、岩の上ではそれが確認できない。最近はオームというと別のことを思い浮かべてしまうのが残念。
いや、よく見えるね、蛇谷ケ峰と真向かいだ。先日、行ったコースがわかる。ずぅっと稜線をたどると、あれが武奈ケ岳。振り向くと、岳山、へぇ、大きな露頭がある。崩壊じゃないんだよね、露頭、なんで表皮がはげたんだろ。あちこちの露頭をおもいうかべると、どこも拡大はしてないよな、安定している、疑問は宿題にして先に進もうか。
ここが鳥越峰、この先を進むと岩阿沙利山だが、これ以上は進めないね、とりつきに車を置いている、制限時間がいっぱいになりました、今日はここまで。
とりつきからここまでずぅっと自然林だったなぁ、植林はまるでなかった、この鳥越峰の稜線のブナはもう葉が落ちてる、台風で揉まれて落ちたのかな、黄葉をジャンプしてしまった。