2006年7月14日
しぇるぱ単独
山域:広島県東広島市

水ヶ丸山、雷を恐れて引き返し

 

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小倉名水水ヶ丸山に行くと言ったまま、長いこと放ったらかしにしているなぁ。
去年の12月に曽場が城山へ行ったことがある。あの時、この続きの水ヶ丸山に行きたいもんだと言ったまま半年以上が経ってしまったよ。
東広島の八本松に通うのも、これで3度目だ。これだけ通うと一番効率的な道を覚えるもんだね。
さぁ、JR八本松駅前、ここを南下して、2号線バイパスの高架をくぐると、すぐに右折する準備をしとくんだよ。ほら、今だ。車列が途切れたところをすかさず右折ね。
水道局の施設があって、そのまま進むと、曽場が城山への登山路入り口がある。今日はパス、このまま進むね。
気持ちのええ林道が続いているよ。道の下側が伐採してあるので、市街地がよく見える。あそこが広島大学なんだろうな。
何度も水の滲む谷を渡る山に入らなくてもええ、ここをドライブしているだけでええ気持ちになってくるぞ。
林道は草刈りがしてあったが、作業中のひとと出会った、ぺこり、どうもです、ぺこり、どうもどうもです。
目的地は小倉名水なんですよ。小倉神社の水が名水だということで、途切れることなく水を汲む行列が出来ているんですよ。
さぁ、ここだ。ここが名水の駐車場だ。
駐車場で草刈りしているひとがいる、ちょっと道の様子を聞いてみようか。
水ヶ丸山に行きたいんですよ。曽場が城山への峠から進んで行きますがね。下りの道は自衛隊の演習地ですよね、通れますかね。
曽場が城山、水ヶ丸山の間の峠水ヶ丸山に行きんさるんの。おぅい、今日は演習するゆうて放送しよったかいの。どっちじゃったかいの。
演習がない日ならの、この先の道を、どうたらこうたらで、なんたらかんたら、曲がって曲がって、行く着くところで車が回転できるけぇの。そこから山に入りゃぁええ。
演習がある日なら、道に衛兵が立っとるよぉ。衛兵がおらにゃぁ通れるんよ。
ありがとうございましたぁ。たくさんしゃべってくれたけど、耳から耳に通り抜けで、細かいことまで覚えていられないよ。
演習をしていたらえらいことだぜ。北朝鮮からミサイルを撃ち込まれたんだもの、本気で実弾演習していると思わなきゃね。
駐車場からは、林道を行っても草むらの道を行っても大差がない、この先ですぐに合流するんだよ。
どこの岩にも紅白のペンキ印林道は大曲がりに逸れていく、まっすぐに小道が続いている、この道を進めばええよ。
道はじきに再び林道と合流する、合流してすぐに林道終点なんですよ。中央の小道を進めばええのですよ。
なんじゃこれは、泥濘にタイヤの跡がある、オートバイだな。林道を走るだけに留めておけよ、山の小道にまで入ってくるなよ。
谷の流れを何度も渡っていく、いやいや、ちょろちょろ水なんだがね。
道が雨水で掘られて溝が掘り込まれている、そこをタイヤで突き崩して進むんだもの、何やってくれるんだい、昨日か今日の新しい跡だな。。
峠に着いた。ここが十字路、右に行けば曽場が城山、左に進めば水ヶ丸山
何度か岩場を越えるどうして、 と  を使い分けしていると不思議に思うでしょ。ヶの字が全角と知ったのは最近なんですよ。カタカナ半角と思い込んでいて、使うのを避けていたんですよ。
それで、曽場ヶ城山と書けばええものを、曽場が城山と書き換え表記していたんですよ。
この四つ辻からどっちの方向にもバイクのタイヤの跡はないぞ。引き返したのだろうな。ここで引き返すくらいなら登ってくるな。
曽場が城山から歩いてきたとき、いくつもいくつも山の塊があって、どれが水ヶ丸山かまるで判らなかった。
最初の塊の斜面を登っているんだが、そんなに苦しい斜面じゃないよ。斜度はあるんだが、淡々と歩いて登れる程度のものだよ。
岩が出現すると必ずペンキ印があるんですよ、赤白赤、コンクリート杭も同様に染め分けられている、行政の仕業かな、登山者のテじゃないね。
眼下に自衛隊演習地稜線に岩がうずくまっている、この岩のてっぺんに立つと、見えるのは八本松の後背部の志和インターの方向なんだろうなぁ。瀬野の谷間の市街地の一部が見えるな。
歩くべき方向に視線を向けると、あったぁ、あれが水ヶ丸山かぁ。前に山がうずくまって、送電線があって、その後ろに水ヶ丸山がある、地図にはそう表現してあるよ。
山の塊がひとつなら頑張ろうぜと元気が出るんだが、登って下ってを繰り返すのが見えていると、だるいなぁ、ひだるいなぁ、とマイナス思考が生まれてくるね。
稜線上の岩場を越え、ええ感じの林を抜けて、次の岩場。
眼下に自衛隊の演習場が見えるじゃないか。ハリウッド映画のアメリカ海兵隊、その訓練に出てくる高い塀と同じものも見えているぞ。
あれは射撃場だろう。土塁があって、そこへ撃ち込むようになっている。
曽場が城山戦車の車庫はどこか見つからないね。もともと、ここは歩兵部隊か砲兵部隊か、それも知らないもの。
岩場を越えなきゃ先へ進めない。稜線のこんな岩場の通せんぼはアクセントが効いて大好きよ。
振り返ると、曽場が城山が見える、尖っているのが本丸の山、手前のぼさぼさ頭が三角点の山になるんだね。
下りの傾斜になって、どぉんと水ヶ丸山の展望が広がる岩場にかかったよ。お、誰かいる。
こんにちわ、水ヶ丸山はどの山か知っとってじゃないですかいの。
谷向こうに大きな山塊がありますよね、その後ろに送電線、さらにその後ろが水ヶ丸山、地図ではそうなっています。
水ヶ丸山前の山までは行ったんじゃがの、どこが水ヶ丸山か判らんし、暑うてのぉ、止めて引き返したところよのぉ。
あんたは水ヶ丸山まで行ってんの。
いや、ここで止めようと思います。北で雷雲が出ているし、ゴロゴロ音が聞こえますしね、雷が来る前に下りたいと思っています。
へぇじゃぁの。   お気をつけてぇ。
家に電話すると、雷と大夕立の最中だそうな。これは降りなくっちゃ、帰らなくっちゃ。
汗ずくずくで駐車場まで戻ってきたぞ。草刈りのひとはまだ頑張っているな。
今日はここまで、大岩記念おぅ、どうかいの、水ヶ丸山まで登ってきたかいの。止めて帰って来たんかい、谷を隔てて、大きな山と送電線を見渡すところまで行った、ちゅうんかい。
ばぁんと見晴らしのええ岩場じゃろう、そこは大岩よ、大岩まで行ったんじゃのぉ。
また今度来るときの下見にの、自衛隊の演習地に入ってみんさい。行けるところまで走りゃ見当が付くけぇ。
そうだな、入ってみるか。
立ち入り禁止の看板が目立つなぁ、バリケードは道の脇に引いてあって、進んでもええような雰囲気はあるけど、もひとつ腰が引けるな、鉄砲の弾が飛んできたらどうするの、大砲の砲弾が着弾したらどうするの、ダメだぁ、引き返そう。
次の機会の水ヶ丸山に、この自衛隊演習地を通るかどうするかはじっくり考えてから決めることにしようね。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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