2006年7月7日
しぇるぱ単独
山域:広島県北広島町、広島市安佐北区

安芸の国だが備前坊山

 

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上畑公民館暮らしのなかに遊びを挟み込むのはなかなか大変だよ。ケアしとかなきゃならないことも突然起きるものね。すかさず対処さえしとけば大丈夫。これで心置きなく外出できるさ。
梅雨のなかの晴れの日だもの、ここは有効に利用しようぜ。
堂床山と堂床山、南原峡の堂床山と(旧)千代田町(旧)八千代町の境界の堂床山、どっちの堂床山から見ても堂々と谷底からそびえている山があるんですよ。
それが備前坊山、風格があるし、名前もなにやら由緒がありそうで登ってみたくなるじゃありませんか。
通常は南の南原峡から登るのが普通だろうね。わたしは県北の住人だから北から攻めることにするよ。
上畑の集落の中を歩く上根峠を登り詰めたところで道がこんがらがっている、橋とトンネルの新国道があって、旧国道は県道に格下げになって従来の道、ここを途中で北広島町方向に曲がるんだよ。
峠下を見渡しながら崖伝いに進んで行く、農免道路と県道の分岐となる。
普通、県道のほうが道幅が広いと思うでしょ、大違い、農免道路が立派で県道のほうが情けない、この県道で離合するにはどっちかがバックしなきゃ。
谷底の集落、上畑、下畑、どこかに案内標識があるだろうと、横目で探すがどこにもないよ。
村人A 備前坊山へ行きんさるんの。ここは下畑じゃけの、上畑へ行きんさい。あそこから入る道があるけぇ。そうじゃのぉ、そこからの道はどうかのぉ、長いこと行っとらんけぇの。広島県自然歩道ぉ?昔は看板の棒杭がありましたよのぉ、どがぁしたんじゃろうか、今は無いよのぉ。
最終民家、鹿除けの網地図とマッチする大きな谷がこれだろう、この谷を詰めれば備前坊山に登れるはずだぜ。どこに駐車すれば邪魔にならないかしら。
昔々の小学校分校跡だろうね、上畑公民館というのがあった。ここの広場の隅に止めさせてちょうだいね。
この先で道は分岐する、県道は右折して役場方向へ、林道は左折して通行不能と表示されている。
村人B 備前坊山?この道を行きゃぁ行けますで。何しに行きんさるんの、調査?違う、山登りぃ?へぇぇ、面白いんの?楽しいんの?サルが出るけぇね、気ぃつけんさいよ。
集落の中を貫通する道と迂回する道と、分岐がある、迂回する道を選んだが、どっちの道を進んでも合流するようだね。
ここで通行止め村人C 備前坊山へ行きんさるんの。南原峡の峠までずっと舗装してあって道はええけぇね。熊はのぉ、このへんじゃ出た話しは聞きませんよの。麓の里のほうで出たような話しを聞く、逆じゃゆうて、笑いよるんよの。
広島県自然歩道の標識があった、滅多に出会うことがないぜ。車の通り抜けは出来ません、と書いてあるぞ。
鹿除けの扉が道にある、今は開いているが、村人Cが草刈りしているから、そのひとの都合で開いたままなのかもしれないね。
イノシシの柵はトタンの幅程度で低いもんだが、鹿の柵は背が高いなぁ。鹿のジャンプは相当のものなんだろうね。
最終民家を過ぎたら、きっちり閉じた柵が出てきたよ。通るのは自由だが必ず閉めるようにと注意書きがある、はい、ちゃんと閉めます。
南原峡への峠大字南方字日高、と看板がある。字上畑の集落を過ぎたんだね。この先に、民家もないのに小字を示す看板がいくつも出てくる。あのね、たんぼ、山林にもちゃんと地名があるんですよ。
わたしのところの耕作放棄したたんぼ、その中に、ドビンゴと言うのがあります。通常は、鹿渡り、日焼け、小山、など、それらしい名前が付いてるもんです。ドンデという名前のたんぼもあるよなぁ。
この耕作放棄地に、トンネルが出来た、橋が出来た、ことにしましょうか、地名を採用するなら、ドビンゴトンネル、ドンデ橋、、、、とても採用されるとは思えないね。
ここで道はチェーンで封鎖されている、車両通行不可、広島県自然歩道、歩行者は通行できます、苦笑いだね、そこまで書かなきゃ理解できないものかね。
林道は、谷を何度も渡りながら登っていくんだが、谷川の水音が聞こえなくなってきた。もう峠は近いぞ。
植林地から上畑の集落が見えるここが峠、北広島町側は舗装が完備しているんだが、広島市安佐北区側は舗装どころか地道のままだよ。それはね。
KDDIの通信鉄塔用地が峠にあるんですよ。村人Cのお話では、通信鉄塔があったような、最近その鉄塔を撤去したような、そんなことを言っていたなぁ。
建設資材を搬入搬出するには道路を舗装してなくちゃね、高度差距離差で、南原峡から舗装するより上畑から舗装するのを選択したんだろうね。
安佐北区側に休憩所があるが、周囲の繁みが深くて気持ちの悪い建物だよ。その正面に備前坊山への取り付きの案内がある。
そんな崖を登るより、KDDI敷地の鉄柵伝いに登るほうが良さそう。
植林地から堂床山を笹原が刈ってあって歩きやすい道になっている。
赤いテープが随所に結んである。北広島町側から登ると、無愛想な道なんだが、南原峡側からの道が合流すると、こんなにも華やかになるものなんだね。
これが最高地点かな、と騙されるコブがひとつ、もうひとつ。伐採地植林地の斜面が広がって最高地点はあそこだと見極めがつくようになってきた。
植林地から見下ろすと、駐車した上畑はあのあたりだろ、視線をずっと延ばすと町役場への道だろう、と理解出来てくる。
それならば、植林地の向こうに堂床山(千代田町八千代町)、あれがそうだろう。麓に送電線が連なっているから間違いない。
伐採地植林地の最高地点道には鹿よけ兎よけの網が連なっている、こいつめ、靴に引っかかって歩きにくいぞ。
ここが最高地点、しかし、何の山名標識もないね。地図を見ると、ここまでは自治体境界、安佐北区に踏み込むと備前坊山の頂上がある、とそうなっている。
着いたぁ、ここが備前坊山、三角点があって、ま、最高地点だね。
伸びた植林の隙間から南原峡の堂床山が見える、可部冠山が見える。隙間の視野を合成してそれと見えるのだから、写真に撮っても絵にはならないさ。
帰り道、危うく尾根を間違えそうになった。GPSを逆にたどってセーフだったが、つい、うかうかと別の尾根に誘導されそうな箇所がある。
備前坊山倒木で登山路が塞がれて、迂回路を進むのだが、まだ踏み跡程度で、明瞭な道でないので判断しにくい箇所がある。
登るなら、ポイントポイントを眼に焼き付けて覚えておいてね。

参考 備前坊山が正面に見える山
    可部峠の北から、可部冠山、堂床山
    もうひとつ別の、堂床山(どうとこやま)
    もうひとつ別の、堂床山(どうとこやま)2

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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