1999年8月28日
しぇるぱとよめさん
山域:六甲
大龍寺から鍋蓋山へ
水子地蔵、最近、よく見るよぉ |
巨樹にまといつく蔦か地衣か |
鍋蓋山への分岐 |
おぅい、着いたよ、大龍寺。
はぁ、これが山門なの。
なんか新しく見えるなぁ、前に来た時より新しいよ、塗りなおしたんだろね。ここへ車を置こうか。
階段を登って、仁王門、なかなかの構えよねぇ、山門、仁王門と続くと品格を感じるわねぇ。
これが大師堂、もっと大きいかと思ったが案外にこじんまりなんだね。あれ、縁側を見てみな、坐像が内陣のほうを向いているよ。
あらほんと、庭から見ると背中しか見えない、こういうカタチは初めてみるわね。
ここまでは、近畿36不動尊巡拝記の要約です。これから、その続きが始まります。
鍋蓋山頂上 |
海岸からの山塊 |
鍋蓋山へ向かおうか、いっぺん仁王門の下へ出て、ここから入るのかい。あれ、本堂からも行けたみたいだな、なにも下まで降りることはなかったな。
境内の森が深いのね。大きな樹がたくさんある。不伐の斧というのがあるが、ここのことかな。
典型的な照葉樹林だね。カシ、クスノキの類だな。林床を見てみ、下にはあんまり小さな木がないだろ、極相に達しているかな。
このへんまで来ると、木がちいさいね。このへんは何度も伐採を重ねたようね。さすがに寺の周辺は樹が大きかったなぁ。
修法ケ原への道が何度も出てくるな、弘法大師が修行したという伝承がある、この山の名は再度山、弘法大師が航海の前後にここに篭もったということなんだよ。
へぇ、それで再度山、なんてよむの、ふうん、ふたたびさん、なんか無理やりの伝説ね。
さっき、仁王門脇に水子地蔵の塚があっただろ、こういうのは許せないと思うのだよ。
何をちから込めているの。信仰の求め方だから構わないじゃないの。
水子供養、ぼけ封じ、これは人間の弱い面なんだよ、それにつけ込んで煽るとは何事だと思うよ。
安心を求める人もいるのよ、贖罪であり、すがる対象なのよ、新しい心のマーケットだと思うよ。
さっきから何度も偽のピークを越えたなぁ、蜃気楼みたいだな、頂上は次かな。
広場がある、今度は本物みたいね。ここが鍋蓋山か。
ほら、淡路島が見える、海峡から鉢伏山、栂尾山横尾山、高取山の山塊がみえるだろ、この梢の向こうが菊水山。
うんうん、それで。
海岸の須磨浦公園からこの山塊を渡って、ここへ来る時ドライブウェイをずっと来ただろ、さらに東へ宝塚まで六甲縦走のコースがあるのさ。
それで、あんた、縦走するの。
とんでもない、5回か6回に分けて飛び飛びに縦走はしたさ、とても一日ではようやらん。わたしはサポートに回ることにしたよ。
そうね、歳だものね、いつやるの、そうか、10月か11月かそのへんなのか。
カシミール展望図をつけました。 |
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