2005年11月16日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県庄原市

急斜面、霧の山頂、猫山の道

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

猫山スキー場同じような天気予報だね。はっきりしない気配だが、いつまで待っても安定しないから出かけようか。
行く先は、猫山。先々週、比婆山の毛無山に行ったが、あれは本来、猫山に行く予定で出かけたんだよね。雨が降り出したので、行く先を変更したのだった。
ねぇ、近づくにつれてポツポツと雨が降ってきたよ。天気予報では、降るとは言っていなかったよね。
え、松江は雨の予報?そうか、ここは県境だものね。山陰の天気予報も考慮しなきゃならんのか。
道後山に別れる道の手前を右折、猫山スキー場の全貌は見えるが、猫山の上半分は霧に覆われて見えないよ。
猫山登山口広い駐車場があって、猫山登山口と看板が出ている、ここは無料駐車場と書いてある、ここに駐車させてもらおうぜ。
雨も霧雨程度ね、これならたいしたことはないわね。
まずは、別荘の方向へ歩いて行くんだろうな、私有地と看板があるが、そっちへは行かないさ、道はその反対方向に向かっている。
すぐに石像に出会ったよ、二体の石像、行者道、安永六年、と彫ってあるのだろうな。この道は、昔ながらの信仰の道なんだろうね。
立ち木の左に建物が透けて見える、スキー場の施設なんだろうな。スキー場はすぐ隣りにあるんだが、この先でも、ゲレンデに入ることはなかった。
麓の石像ゲレンデとは反対の、右側には谷が流れている。
最初は涸れ谷だったんですよ、はぁん、ただ、窪地が連続しているんだと、気にも留めなかったのに、いつのまにかちょろちょろと水音が聞こえる。
ここで谷を渡るのか、飛び石を踏んで渡渉しなきゃならない。
渡れば、スキー場のほんの近くまで近よっている。あの白いものは何だろう。ははぁ、氷を作っているのだ。人工雪を作っているのだ。
リフト終点の巻上げ機のところまできたぞ。スフィンクスコース、初心者向き、と看板が出ている。へぇぇ、けっこう傾斜があるんだが、これで初心者向きなのかい。
ゲレンデベテラン向けのほうはただごとじゃない傾斜になっているんだろうね。
スキー場から離れて、道は真っ直ぐに上へ向かっているよ。なかなかの傾斜で、登り堪えがあるよ。
ちょっと待って、一枚脱ぐからさ。
シャツのした、汗
()濡れ()はいないかい。汗()冷めると風邪(かれ)をひくよ。
何を言っているの、舌が回っていないのね、判るけどさ。
水平道未来の日本語はこんな姿になっていくのさ、唇と舌をなるべく動かさないようにする傾向があるんだよ、唇、舌、咽喉、動きを省エネにするんだよ。
和歌山弁みたいね、和歌山弁、河内弁が日本語の先行指標なのか。
矢印の標識よ、今度は横巻きの道を歩いて行くようになるんだって。水平な道なのね。
岩場に出たよ、谷の源頭部を渉って行くのね、谷の水で岩が濡れているから注意しなきゃね。
向こうに何か小屋が見える。近寄ると、
山上(さんじょう)さん、三坂小学校、と看板が出ている。
山上さんこもり堂役の行者と不動明王の石像三体がある。小屋はこもり堂だったんだ。岩場が立ち上がって、深く割れているのに霊性を感じて、祭ったんだろうね。
ここへお参りする信仰の道だから、この先の道は荒れているだろうと期待していなかったんですよ。そんなことない、確かな道だよ。
横へ、横へと続いていくが、ここまでかい。ここからは、左に折れて稜線を歩くんだね。
霧の中でなんにも見えなくなったわねぇ。この尾根道はずいぶん傾斜が急なのね。一歩一歩の踏み代が高いよ。
さっきのところ、傾斜がゆるんだので頂上も近いと錯覚したよ、幻だった、またまた、急な斜面を進み続けなきゃならんのね。
山上さんねぇねぇ、猫山とは山が猫みたいに見えるからなの。
猫伝説の山なんだとさ、子牛ほども大きい化け猫が出たお話し、おばあさんを噛み殺した猫を猟師がしとめるお話し。
どうなんだろうね、伝説から山の名前がついたのやら、山の名前から誘導されて伝説が誕生したのやら、どっちがどっちとも言えないね。
このへんの木は落ち葉を全部落として裸木になってしまっているね。裸になっては何の木なのか、見当もつかなくなるね。
笹が目立つようになってきた、もう頂上も近いのじゃないかね。あそこのこぶは一段と高いね。
猫山頂上ここが頂上よぉ、猫山だぁ、広場があって、岩があってその岩に三角点が埋め込まれてあるのね。
登頂記念、三坂小学校、2002.5.13、と札があるよ。色褪せた写真も一緒に付いている、小学校の遠足にしては頑張ったもんだよ。
そうか、それでPTAが道の修理をしたり、倒木を片付けたりで、われわれも安心して登れたということなんだな。
頂上の立ち木を見渡すと、ブナが見えるね、クヌギの木のほうが数が多いみたいだな。
この先の道をもう少し進むと、展望が開けるそうなんだが、今日は無理だろ、霧の中だもの。行かずに、このまま引きかえそうよ。
頂上から展望地への道ポツポツと降る雨なんだけど、みぞれみたいよ、ほら、てのひらですぐに融けるんだけど、これは雪なのよ。
もう、雪の季節になるんだねぇ。
うわぁ、下りの道ほうが大変よ。落ち葉が積もって、足を下ろしたところが固いのか滑るのか、わけが判らないもの。
傾斜が急で、一歩一歩の段差が深いなぁ。ストックで支えながら慌てずに降りて行くしか方法がないね。
近くの道後山のほうが標高が高いが、道後山は車道がずいぶん上まで上がっている、実質的な高度差は猫山のほうが勝っているね。
せっかく登ったけど、展望は無かったよね、展望を求めて、また、春先にでももう一回来なきゃね。

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク