2005年11月7日
しぇるぱ単独
山域:韓国ソウル郊外

アンニョンハセヨ、北漢山ブッカンサン、アゲイン

 

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通行止め、警官の詰所韓国ソウルの北漢山ブッカンサンなんだが、頂上に登っていないのが心残りだな。よぅし、もう一回行って登って来よう。
ハングルだらけで馴染みにくい、ハングルの標識を見ても読み取れないもの、あたしは遠慮しとくよ、あなたひとりで行ってらっしゃい。
そうかい、それじゃ、わたしひとりで行ってくるよ。
去年はJALを使ったが、今年はアシアナ航空を使うとするか。どっちが信頼できるか、危ない飛行機は使う気がしないものね。
低気圧が通過中を突っ切ったので、乱気流の中でした。翼がぶるんぶるんと撓っているのを見てるのは気味のええもんじゃないね。
昼前に、雨上がりの仁川エアポートに到着、まだ地面が濡れているよ。広島も朝は雨だったものね。西日本は丸一日雨の中なんだろうね。
ホテルに荷物は置いといて、街に出て、まずは買い物、さて、いったい何を買い物しようとしてるのでしょうか。
それはね、韓国の山のガイドブック、ハングルばっかりで読めはしないが、概念図を見れば判るものね。
ホテルで教えてもらった大手の本屋はここか。なるべく図がしっかりしたのを選ぼうぜ。これにしよう。
入山料金所実は、翌日、気に入らなくて別の大きな本屋で買いなおしたんですよ。ちゃんとした地図の本にしよう。歩いてみて、概念図では心もとなかった。
山を降りての買いなおしだが、コースをどう通ったのか、見えた山や谷はどれなのか、降りてからでも、判定する材料になるんですよ。
あいにくとハングル、どこを見ても全部ハングル、この地名はどう発音するんだろうなぁ、と悩みながらも買った本を眺めております。
そうそう、この本屋は乱暴、買った本の背中にスタンプを押すんですよ。包装紙なし。あまりのことに絶句しました。
万引き品か販売した品かスタンプで判別するんだろうが、それは店の身勝手だよ。客は美麗品が欲しいよねぇ。習慣の違いだが、たまげたもんだ。
さて、翌日、ええ天気だよ、出発しようぜ。
タクシーはと、へい、タクシー。しぶりよるぜ、行きたがらん。言葉の通じない外国人に断るのが面倒になったのだろうね、急に行くことになった。
ソウルのタクシーは怖いねぇ。割り込みをするは、レーンをひらひらと変えて行くは、急加速急発進の連続、手に汗握って固まっていたもんです。
東側の登山口、ウィドンに行って、と頼んだんですよ。ここがウィドン、と大通りで教えてくれて、細い道をどんどん進んで行く。
峠からインスボンはい、ここでおしまい、14000ウォン。タクシー、帰って行っちゃった。
これからどっちへ進むんだろうな。当然、登り道だろう。あれ、警察の詰所がある。
@;*&%#$;*&¥#。 手を×に交差しているよ。
アイ・ウォント・ゴ・ツゥ・ブッカンサン。ペクンデ。え、方向が違うの?ここから先は立入り禁止なの?来過ぎてしまったんだって?
奥から何人も警官が戻ってくる、交代の時間らしい。付いて来なさい、登山口まで連れて行ってあげる、と言ってるみたい。 それはどうもありがとう。
イルボン日本・アイ・ライク。NHK、新撰組、やぁ!イルボン日本・エニメーション。
ハンドバッグからテレビゲームのようなものを出して見せてくれた。エニメーションとはアニメのことなんだな。パトロールの合間に見ているんだな。
韓国では、日本が嫌われていると報道されているが、そうなのかしら、若者は日本の文化にあこがれ・親近感を持っているんだろうな。
当局の方針を一途に守る役目が警官だぜ、警官から日本のアニメ、日本の文化を褒められようとは思わなかったな。
ペグンデからインスボン政府当局は歴史的認識を問題にするが、一般庶民は日本の文化のほうへ関心を傾けているのじゃないのだろうか。
かれこれ30分は歩いたぞ。4000ウォン程度は歩いた勘定になるのじゃないかしら。
あのタクシーの運転手、道を知らないから、しぶっていたんだ。知らないと言ってくれれば乗らなかったのにさ。
大通りまで戻ってきた。この坂道を進むんですね。どうもありがとう。
坂道なんだが、ずいぶんと広い道じゃないか。おぅ、正面に北漢山がそびえている。
北漢山ブッカンサンとは、ソウル市とその北の高陽市との境界に広がる「北漢山国立公園」に広がる山で、ソウルの北を屏風のように取り囲んでいる。
中央に
仁寿峰インスボン白雲台ペグンデ万景台マンギョンデが集まっている。
北漢山ブッカンサンとは言うものの、総称なんですよ。ほんとは、インスボン、ペグンデ、マンギョンデと、別々の山なんですよ。
広い道が二つに別れている、どっちなんだろ。聞いてみよう、ペクンデ?ジス・ウェイ?アナザ・ウェイ?
ペグンデ頂上@;*&%#スミダ。$;*&¥#セヨォ。%#$;*&ニダ。 ありがとう。身振り手振りを察するに、こっちの道がそうみたい。
行っちゃいけないのはあっち、遮断機のついた守衛のいる道は奥で宗教施設につながっているものらしい。
進む道は三角山道(言先)寺、入此門内莫存知鮮、石の門がある、言べんに先、これで一文字なんですよ、ドウセンジに行く道なのだな。現地読みはドセンサ。
教生道場、慈悲無敵、天地同根、万物一体、石碑が次々とあらわれる、ハングルではなく漢字で彫ってあるから読めるよ。
急な舗装路もここまで、寺の入り口に到着したよ。ははぁ、奥に国立公園の入山料金所があるのか、はい、1600ウォン。
山に入るのに料金を取るのもええことがあるよね。道は石段で整備されて歩き易い道になっているもの。
ごく通常の傾斜の道で、そんなに苦しい感じはないね。今日は無風で暑い、腕は捲り上げて、ズボンの裾をたくし上げて、風を入れなきゃ。
おぉい、日本人としてみっともない格好をするなよ。ええじゃないか、日ごろやっていることなんだから、取り繕ったって暑さにはかなわないさ。
峠に着いた、ほぉぉ、ばぁんとインスボンの岩肌が目の前に迫ってくるなぁ。
ペグンデ頂上記念標識で、たまに英文表記があるんですよ。Baegundaeはベグンデだよね、Ticketingをチケチンという地名だと思っていたが、帰国した今になって判ってきた、あれはTicket、料金所という意味だったんだ。
いったん谷に下りて登りなおす。この建物は、ポリスステーションと書いてある、レスキュー隊が常駐しているんだ。
太いザイルを背負ってグループが目の前にいる、岩に取り付くのだな、それで、レスキュー隊の出番がある場合もあるんだろうね。
岩に金棒が打ち込んである、金棒を結んでいるのは麻のロープなんかじゃないよ、太い金属ワイヤが張ってあるよ。
今歩いているところは、インスボン、ペグンデとマンギョデの間の谷間の岩場を進んでいるんですよ。
白雲閣、白雲山荘という建物がある、山小屋だそうな。井戸があったが、岩の間をよくぞ掘ったもんだね。
さらに登ると、城門と城壁がある、ベグンデとマンギョデの狭間を埋めている。衛門と看板が出ている。
城門から上を見ると大勢が登っている。へぇ、あの岩山、ベグンデには登れるのかい。
去年入った谷丸い岩の山だよ。金棒とワイヤが張ってあるから頼りになる。フリーでどんどん登り下りしているひともいるが、度胸があるね、滑ったら痛いじゃすまないよ。
ポリスステーションには10人前後のレスキュー隊員がいたが、10人いないとケアし切れないほど事件があるということかしら。
今日は月曜日、平日なのに人出はすごいね。ワイヤの両側で上り下りが混雑しながら交差する。やっと頂上についた。
ここがベグンデ、石碑があって、韓国国旗が頂上に掲揚されている。
プリーズ・テイク・ア・フォト、テイク・ア・ピクチャ。サンキュ、モア・テイク・ワン。
囲炉裏のバンダナを持って記念写真を撮ってもらったよ。
ニポンジンデスカ。ヤァヤァ・イエース。どう見てもやっぱり日本人にしか見えないんだろうね。
丸い岩山のインスボンが目の前、普通のひとはあそこには登れないさ。ベグンデだけが一般人が登れる山なんだよ。
眼下の谷、去年、西側から取り付いたことがある。谷が開けたところがブッカンサンソン・リゾート、そこに入山料金所があるんですよ。
マンギョンデへの登路そこから谷をどんどんと詰めて、ベグンデの肩まで登ってきたことがあるんですよ。
ここで話しを逸らせるとね、韓国人の日本語は、○○ですよ、というカタチが非常に多い。言い切るカタチが彼らの気性に合うのかしらね。
関門まで降りて、目の前の岩肌を見ると、岩に取り付いてノーザイルでまっすぐ登っている。マンギョンデに登っているんだな。
あれは登れるもんじゃないよ、登れるひとだけが登る山、ここはノーザイルでは降りられないさ、降りるときはどこか別の方向から降りているみたいだね。
城壁の関門を潜ってマンギョンデの付け根を降りて行く。底へ底へと降りて行って、また岩場をワイヤにつかまりながら登って行くんですよ。
岩場を越えて平地になってきたね。再び城門、竜岩門と書いてある。
岩組みが新しいんだよね。歴史の復元なのか、創造なのか、怪しいもんだとわたしはにらんでいるよ。
中国の万里の長城と似すぎているもの、規模を縮小して、昔の城壁はこんなもんだろうと石を積んだとしか思えないよ。
新しい石組みの城壁がどんどんと続く。あれれ、城門が見えてきた。この城門には見覚えがあるぞ。東将台と言うのだそうな。去年、ここで記念写真を撮ったもんだよ。
東将台城壁沿いにどんどん降りて行く、やがて再び城門が現れる、大東門なんですよ。
去年は城門を潜らずに反転して谷へ降りて行った。今度は城門を潜って先へ向かうんだろうな。念のため、誰かに聞いて確認しなくちゃ。
ウィドン?ジス・ウェイ?アナザ・ウェイ? 今日はこればっかりだな。出発地のウィドンは、やはり城門を潜って行くのだそうな。
城壁が屈曲しているところで道が分岐している、ここはどっちだろ。ウィドン?ジス・ウェイ?アナザ・ウェイ?
今日はワン・フレーズで用事が足りる。城壁から離れて尾根を進めばええのだそうな。
ウィドンは、ほら、見えているあの市街地がそう、と教えてくれた。ソウルの街は広いねぇ。
尾根から谷へ、谷底をどんどん下って行けばええのだろうな。途中、龍譚水、銀泉水と湧き水があった。
料金所に出てきたぞ。ウェア・アム・アイ・オン・ジス・マップ?ははぁ、ユウア・ヒア。こんなところに出てきたのかい。
建物が出てきた。振り返ると、インスボン、ベグンデ、マンギョンデが夕方の陽に照らされている。
大東門この建物は仏教寺院だろうと思ったが、違った、十字架がある、キリスト教寺院だった。昔の仏教寺院をそのまま使っているのだねぇ。違和感があるが、ケンチャナヨよしよしケンチャナヨま、ええさ
舗装路をたどると、遮断機のある守衛詰所に出てきたぞ。ここは、朝、どっちに進むか迷ったところじゃないか。
これで自分がどこにいるかよぅく判った。
ウィドンの大通り、バス停に着いたが、ハングルはよう解読できない、どのバスに乗ればええのか判らない。
タクシーで帰るしか方法がないな。
朝は9時から歩き始めて今は5時だよ。歩いたなぁ。たっぷりと北漢山を堪能したよ。

参考 アンニョンハセヨ、北漢山ブッカンサン 2004年7月2日
アルバムに、韓国ソウル、北漢山2 を編集しています

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