2019年_2月14日
しぇるぱ単独
山域:広島県東広島市

名前がでか過ぎ、日本ヶ峯2

 

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ざっと10年前に日本ヶ峯に登ったことがあります。椋梨ダムから歩き始めたので、ほとんど水平、山登りにしては平凡過ぎる山歩きでした。
ネットサーフィンしていて、日本が峯の山麓から登るコースがあるのを発見しました。これは登らなきゃなるまいて。
早速行ったのだが、去年の集中豪雨の災害で、椋梨ダムから河内への国道が通行止めになっている。迂回路は大回りで河内に到着した。今から登ったところで時間切れになってしまう。
自転車を使おう。山頂近くに自転車をデポして帰りは自転車で下りよう。ところが、林道には獣除けの扉が設置してあって、自動車で林道に乗り込むのは憚られる。
10年前にはこのような獣除けの柵なんかなかったのにね。
結局、朝早く起きるしかない。4時台に起きて、5時台には出発する。歩き始めるのは8時前、山登りでこんな早起きしたのは何年ぶりだろう。
河内町には土地の余裕がなく、道の膨らんだスペースなどないのだよ。河内町民グラウンドの駐車場を利用しよう。冬にグラウンドを使う者はいないから、咎められることはない。
椋梨川沿いなんですよ。集中豪雨で椋梨川はすっかり荒れている。巨石がゴロゴロしているし、巨石に堰き止められて洪水が堤防を乗り越えて家屋浸水が多数あったみたいだよ。
椋梨川に沿って下流に向かう。グラウンドがある。河内高校の跡地なんだそうな。高校の敷地にしては狭いね。
私学の高校が河内町に引っ越してきて、経営不振で河内町立河内高校に姿を変えた。のちに、県立河内高校と姿を変え、今は沼田川の川向うに引っ越している。
川を渡ってJR河内駅を過ぎる。読み方は、こうち。かわちじゃないよ、かわうちでもないよ。
国道に道は変わって、街外れに河内小学校がある。分岐で始めて案内板を見かける。白土山・滝・岩海と案内がある。この建物は中河内老人集会所なんだよ。
突き当りは河内小学校だが、小学校の敷地を迂回して小さな川沿いに登って行く。川の名前が滝の川、川の右岸に歩行者用の道があるのだが、氾濫で川岸を突き崩しているのでロープが張ってある。
たぶん、自動車バイク向けの通行止めなんだろうね。歩行者は差し障りが無い。そのまま通って行く。
再び車道の舗装路に合流して登って行く。道端には墓が多いね。河内の中心地は土地が狭いので、墓地に当てるにはこんな街外れにしか置けないのだろうね。
分岐に差し掛かる。舗装路は折れ曲がって右折して行く。この先に最終民家があるのだろうね。直進して草生す道を進んで行く
さらに進むと、林道は直進しているが、ここで右に分岐する道がある。滝の方向へ向かう道なのだ。
道には巨石が転がっている。集中豪雨で巨石が掘られたのだ。上流から転がって来たのか、ここで水の力で掘り出したのか、建設機械でも太刀打ちできないほどの巨石のスケールだよ。
ここを過ぎると平和な道に変わってしまう。
さっきの分岐で、滝入口まで600Mとあった、ここでは滝入口まで350Mとある。
ロープが張ってある。ロープを手繰れば歩き易い。無くても差し支えないが、あればそれなりにありがたいものだよ。
石切場と案内がある。現実に石切場があるわけじゃない、見立てなんですよ。石がごろごろ転がっている、岩海なんだね、石切場で石を切り出して転がしてある、そういう見立てなんだよ。
滝入口200M、滝入口100Mと案内板が続く。
その入口分岐まで到着した。ここからさらに200M。
到着した、岩の上を水がちょろちょろ流れていて、岩がわずかに濡れているところを踏んで通る。渡渉点と言うべきだが、岩が濡れているだけで水の流れなどありはしない。渡渉点とは言えないね。
滝、ここの滝の名前は滝、岩組みの上を水が流れているが、わずかの水量で滝の豪勢さはない。この下流の渓流の名前も滝の川、素朴と言うか、無造作と言うか、どう反応すればええのやら。
滝の崖に沿って、二本のロープが上に延びている。鉄道の線路みたい。この先に誘導しているな。行ってみよう。
巨大な岩があってその上は岩が平らになっている。もちろん岩から落ちればお陀仏になる。セルフタイマーで記念写真を撮るのだが、滑ったり転んだりは厳禁だぞ。
ロープはさらに奥まで延長している。ここから見たところ、この先は灌木で道が塞がれているように見えるぞ。やめておこう。この先どこまで誘導して行くのか見当が付かない。
来た道を引き返して、滝への入口分岐まで戻って来た。直進する道は幅広じゃないか。頼りになるような雰囲気だよ。そっちへ向かってみよう。
たしかに幅広の道が続いて行くが、あれれ、道が消滅してしまったよ。ここから先は手探りで進まなきゃならない。
基本、谷の真ん中を行こう。へたに谷の真ん中から逸れると位置関係が怪しくなる。
進んでいるうち、昔の杣道を見つけた。それに乗っかって行こう。尾根を越え、反対斜面を降りて行く。
抜け出した。正反田池の遊歩道に出た。池の浅瀬側に出たのだ。こちら側から見ると、池の堰堤が正面に見えている。
ここから向こう岸に道が見えている。そっちへ行けばええのだ。池をぐるっと回って堰堤側に進む。こっちから池の浅瀬の方向を眺める。これで正反田池の頭も尻も押さえたということなのだ。
この堰堤からの流れがさっきの滝に向かっているのだ。滝からそのまま進んで行けばよかったのだ。
池の押えはこれで充分、日本ヶ峯に登ってみよう。
休憩舎があるが、シャッターが閉まっている。普通、アズマヤ・休憩舎は解放しているもんだが、こんなに厳重な管理をしているとは驚きだね。ここは生活環境保全林、広島県農林水産部の管理下にあるんですよ。
頂上がここ、三角点があって、道標もある。ここが日本ヶ峯の頂上なのだ。
十年前は頂上から展望が効いた、どこまでも見渡せた。十年経過すると、木々が成長して展望は得られなくなる。当時を覚えているだけにがっかりだね。しょうがないけどね。
さて、昼食も食べたことだし、下りようか。
池の反対側の遊歩道から山に入って、尾根がここ、古い杣道をたどって、杣道が消えると谷の中央を正確に降りて行く。
GPSが頼りなんですよ。登りの軌跡を正確に踏みながら下りて行く。人間の感覚だけでは間違えてしまう。そこは文明の利器を当てにするのが正しいと思うよ。
谷の中央、谷の中央と進んで行って、横を見るとちゃんとした道がある。再び杣道に復帰したのだ。
あとは道をたどるだけ、滝への入口の分岐を過ぎ、ロープを過ぎ、集中豪雨が大暴れした地点を過ぎ、林道まで出た。そこから最終民家への舗装路に出て、あとは小学校まで下って行けばええ。
国道を歩くと、沼田川の谷間に空港大橋が架かっているのが見える
河内の市街地を抜けて、椋梨川に沿って進んで行く。町民グラウンドまで戻って駐車場所まで帰って来た。
帰りの道は沼田川を渡って、篁山を登る竹林寺林道を車で登って行く。林道の途中で振り返ると、日本ヶ峯が沼田川の谷を隔てて見えている。広島空港からのフライトロードを経て帰って行くだけなのだ。
参考、関連のコース
2008年_1月17日 名前がでか過ぎ、日本ヶ峯
河内町民グラウンド JR河内駅 河内小学校 滝への分岐
滝への入口 滝の上の大岩 道が消えた
正反田池 正反田池の堰堤 日本ヶ峯 ちゃんとした道と出会う

 

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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