2005年10月30日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

清酒、大吟醸の山、大土山

 

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大吟醸、大土山地元の酒に、大吟醸、大土山というのがあるんですよ。
ずいぶん泥臭い名前だね、売れる売れないは別にして、ともかくも郷土の誇りを押し出そうと、その意欲はよく汲み取れるね。
よし、醸造元まで行ってみようか。
へ、正面に大土山が見えるわけじゃないのね。ここは三次市三和町下板木、上板木まで移動すると、大土山が見えてきたよ。
正面に巨体をばぁんと押し出して、というわけじゃないのですよ、周囲の山に比べてまぁましかな、頭ひとつ出ているかな、といった程度なんですよ。
こんな山なのによくぞ大吟醸のブランドを銘打ったなぁ、醸造元が踏み切ったことのほうが驚きです。
水越峠、登山口このあたりは県道が入り組んでいるところだが、県道438号線を進むと心得ておけばよろしい。
ずっと進むうち、あれれ、真っ直ぐの道が県道だよな、幅広の道が左に進んでいるじゃないか。県道がつけ変わったのかもしれない、行ってみよう。
変だね、反転してもとの三和町のほうへ戻っているぞ。この道は間違いだ。
もとへ戻って、細い道へと進むとするか。さすが県道だ、道は細くても対向車がひんぱんにやってくるよ。
造園業、石屋の看板がいろいろあって、そうよなぁ、大土山の周辺は石取りの仕事が多いよなぁ。
その石屋の看板の奥に大土山の案内板が見える、念のため、もうすこしさきまで進んで他の取り付きがないか見ておこうぜ。だいぶ進んだがないようだね。
ブルドーザ道引き返して取り付き点、辰川庭石の看板がある、その反対側に大土山の案内板がある。ここから入って行くんだよ。
へぇぇ、広い道だ。ブルドーザで掻き分けて道を作ったんだ。石を取るための道なんだね。あちこちに石を掘り出して山積みしてあるのが何箇所もあるよ。
単純な道だけど、ところどころに大土山と案内板がある、間違うようなところではないが、確認になるので安心するよ。
乗り越えたな、尾根は近いな、と錯覚させる地形があって、つまり、乗り越えたらそこから気持ち平坦になってしまうんですよ。
ゆるゆる登ってススキのゲレンデ、ススキの下はブルで掻き回して石を掘り出しているんだがね、道はここで終わりになった。
大土山と案内板があって、ここからやっと山道になるんですよ。
ここから山道アセビの森だよ。アセビが密植して純林になっているよ。道はちゃんとしている。手入れした風ではないが、現役の道だよ。
大きな岩の裏側から稜線に出たよ。
はてね、いっぺんは大土山に登ったことがあるんですよ。こんな風景に見覚えはない。稜線を右に行くか左に行くか判断が出来ない。
岩のそばから首を延ばすと鉄塔が見える、わかった、あの鉄塔はよく知っている。
なら、右に進んでこの先に何があるか確認しようじゃないか。ちょっとして展望地だった。
雑木が成長してわずかな範囲しか展望が開けないが、あっちが醸造元の方向だろうな。アバウトな見当しか付けられないのが残念だね。
潜岩引き返して、岩の看板を見ると、
潜岩こぐりいわ
岩に隙間があって潜れるのだそうな。無理だよ。狭すぎる、通れるかどうかトライするのは止めたほうがええよ。
掲示板で、いりこ&じゃこさんから、
潜岩こぐりいわに行きましたか、と呼びかけがあったが、ここのことなのか。やっと理解できたよ。
先へ進むと、谷への道があって下山道、これには見覚えがあるぞ。このまま下って行ったので
潜岩こぐりいわには行かなかったのだ。
通信鉄塔が見えてきた。この鉄塔の建設道がこの下に見える。面白くはないだろうが、この道を歩けば簡単に大土山に登れるというわけだ。
鉄塔用に電線が来ているんですよ、その電線沿いに下って行く、電線はすぐに植林の中に離れて行くのだが、こんなところで電線は不思議な気持ちだね。
大土山電波塔道は、土塁に沿ってある。本来の道を歩くか、植林の中を歩いたほうが歩き易いか、ひとそれぞれの判断で歩いたのが足跡に見えている。
以前にも、論山堤のほうから歩いたのだが、この土塁を何度も突っ切って、右側左側、歩き易い道を選んで歩いたよな。
それにしても、この土塁、ただの境界にしては労力を掛け過ぎだとは思わないかい。どこまでも延々と続く区切り線には執念が込められているのだろうね。
念仏岩と誘導する矢印がある、ちょっと横道してみようか。
岩に南無阿弥陀仏と彫りこんである、石工の仕業ではないね、シロウトの技だね。
大正元年五月五日佐伯郡観音村延命寺住職西光礼譲、とある。
土塁の屈曲点観音村とは現実にある村なのかしら、空想の村なのかしら。
予定では、この土塁の道の左に道があるはず、とやって来たのだが、道など全然見えないねぇ。
まだかまだかと歩いているうち、三角点大曲がりポイントまで来てしまったよ。
ここから直角に曲がって、高天原、天の岩戸神社の方向へ行く道なんですよ。あそこまでまた行くつもりはないね。
この土塁を直進してみようか。どこかで、下に降りる道が出てくるかもしれない。
やはり、知らない道を歩き続ける度胸はないよ、引き返そう、もう一度確認しながら歩いてみよう。
林道への出会い地形図に道があるんだもの、どこかに昔の痕跡が残っているにちがいないさ。凸の地形は放っとこう、凹の地形に集中しようぜ。
向原町の赤い境界杭があった、石を一列に並べてあるのは何かの意味があるんじゃないの。
赤いテープが道際にあって、繁みの奥にもテープが見える、これは古い道なんじゃないかい。
入って行くと、なるほど、道になってきた。境界杭も続いてあるし、テープも誘導してくれる。
ここまでかい、植林が終わると怪しげなことになってきたよ。
正面はこぶ、左右に谷が別れて行くがどっちの谷を進もうか。左の谷のほうが草が薄いからそっちにしよう。
向原農園谷は涸れ谷、大土山は石だらけの山、累々と重なる石をまたいで進まなきゃならないよ。
なんとなく踏み跡があるんだがね、獣道なのか、猟師の道なのか、登山者のものとは一概に言えないよ。
再び、境界の杭が続くようになってきたよ。頼りにはなるけど、いつまでも頼るわけにはいかない。
誘導する方向が怪しくなっている、道を示すものではないだろう、山主の境い目を示すものだと思うよ。
ここは離れて下へ進もう。思った通り、下には林道が通っていた。
地道の林道に出た、逆に進むのはちょっと無理だね、ポイントを説明する方法がないよ。下り専門と考えてちょうだい。
林道は県道に合流する。この先に、向原農場という養鶏場がある、そこは三次市と安芸高田市との境界、こんな位置取りなんですよ。
もとの駐車場所まで帰って来たよ。
このコースがガイドブックに紹介されて一般的になることはないと思うよ。無理矢理歩いた割には、道とは言えない道を進まなきゃならないからね。
わたしは下戸なのだが、大吟醸の山を歩いたということで満足満足、飲まなくてもこれでじゅうぶん。

参考 やはりマイナーか、大土山

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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