2003年11月2日
しぇるぱ単独
山域:島根広島県境

中国、雲南、大万木(おおよろぎ)山

 

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権現の滝前に琴引山へ行ったんだが、もともとは大万木山へ行くつもりで出かけたんですよ。
登山口の駐車場で、ここは熊の棲息区域です、との看板にビビッて退散したいきさつがあります。
平日、単独、クマ避けの鈴なし、この条件では、クマのいるかもしれない山に登るのは止めたほうが賢いね。
今日は日曜日、クマ避けの鈴も買ったよ。これなら、なんとかなるだろう。
大万木山は島根広島の県境にあるんですがね、広島側からは登山路がない、島根県の頓原町から登るしか方法がないんですよ。
名前も島根県ではオオヨロギ、広島県ではオオマンギと呼ばれているんですね。
大万木山駐車場は2箇所あるんですよ、そのひとつ、滝見コースの始まりのところ、門坂駐車場というそうな、ここに止めることにしよう。
林道と交差するしめしめ、1台先に駐車している、先触れで登っていれば、クマも逃げることだろう。
林道から門坂駐車場に進むのが不気味なのは、狭い舗装路に落ち葉が積もっているからなんですよ。
タイヤがスリップしやしないか、と気がかりで、いつでもバックにギヤを入れられるよう心積もりをしておかなきゃならないのでね。
さぁ、登山路の始まり、ほぅ、あんがいに広い道じゃないか。登り下りのひとが余裕を持って交差できるね。
滝の道なのだが、それほど傾斜があるように感じないよ。
滝があれば、普通なら、滝の横の道をエイエイとよじ登らなきゃならないもんだがね。
脇道がある、権現の滝に誘導する道なんだろうな、標識は積極的に案内していないからこのまま進もうかい。
等検境コースと出会う思った通りだ、先で権現の滝に降りていく道があった。
権現の滝てどんな滝だろ、ふぅん、まぁまぁの姿だね。落差は並みで水量の少ない滝だった。
もとの道へ帰って、カーブを曲がると、避難小屋があった。のぞいてみよう。
炉があって炭も用意してある、落ち着けそうな避難小屋だね。
避難小屋の先にまた小屋が見えるような気がする。一服岩という岩を曲がると、小屋ではなかった。
林道だったよ。林道の擁壁が屋根の姿に見えたんだね。
林道はここが終点じゃないか。ここは頓原町、隣りの吉田村から延びてきているみたいだね。
門坂峠の地蔵林道を造れば、村の土建会社が仕事できる、雇用も維持できるんだがね。
国債、自治体債を発行しての事業だから、借金は次世代に繰り越すんだよね。
林道はブナの自然林を貫いているが、借金の原資として、ブナを伐採して引き合うものだろうか。
しばらくは社会資本の舗装路を進むんだよね。次の曲がりで山道に入って行くんですよ。
あれ、隣りから登山路が近づいて、くっついて、離れて行く、等検境ルートと書いてある。
このコースもあのコースも大万木山頂上には向かうと書いてあるがね。
等検境とは何かと地図を眺めると、へぇぇ、山の名前なんだ、1.5キロ北にそんな名前の山がある。
大万木山頂上等検境の道に入らず、このままの道を行こう。両者は同じ山の腹と背を別々に進んでいるみたいだね。
地蔵堂がある、ここが門坂峠なのか。
林道が見える、向かいの山は等検境なんだろうか、毛無山なんだろうか、麓の集落が見える。
標識は宍道湖隠岐を指しているが、雨上がりのガスの中だもの、そんなもの見えるかい。
ガスの中、進む方向よりも右手にこんもりとした山が見える、あれが大万木山の頂上なんだろうな。
このあたりからブナが顕著になってきたな。見渡すと、真っ直ぐなブナじゃないか。
臥龍山で真っ直ぐなブナを見て、ブナの認識を新たにしたが、ここでもあらためて建築用材の使途として有効なんだと裏打ちされたね。
これこそブナだここのブナはどれもこれも真っ直ぐじゃないか。ブナはねじれ曲がった樹だという断定は修正しなきゃならんね。
登山路のすぐ下に水場の案内、寄ってみようか。
流水ではなく地面から直接湧き出したもの、ふぅむ、無味無臭、うまい、合格だね。
その先に避難小屋があって、小屋の中でなにやらゴトゴト音がするぞ。クマでも中にいるんじゃないかい。
出てきたのは、クマではなかった、人間だった。
道の傍のブナの幹にクマの爪あとがある、古いものだから心配することはないさ。
すぐに頂上、大万木山の頂上は平らでのぺっとしていて、ここが頂上と宣言があるから、そうなのかと従うことになる。
岩場のロープ笹を刈り込んで広場になっている、大きなブナの樹がベンチの上にあるんだね。
クマ、マムシに注意、と看板がある、クマはともかく、もうマムシは出る時期じゃないだろう。
ちょっと早いが食事にするか、食事の間に、4組7人の姿を見たよ。やはり、クマの山は日曜日に行くべきだねぇ。
さぁて、降りるんだが、渓谷コース権現コース、どっちにしよう、登りが谷道だったから尾根道で降りようか。
下り道の途中に横へ誘導する道があるね、何だろ。
ブナだ、これぞブナ、というイメージ通りの曲がり枝分かれの樹じゃないか、やはり素直なブナは面白くないさ。
とっとことっとこ、道はどんどん下りて行くね。滝の道より、この尾根道のほうが傾斜が強いじゃないか。
横道コース出会い視野が広がる切れ目に出た、麓が見える、林道が見える。この林道は登りに見た林道とは別の林道だな。
いや、違うか、同じ林道のはるか下を走る箇所を眺めているんだ。毛無山の斜面なんだろうな。
岩場に差し掛かったよ。岩場を下りて、離れて、また接近して岩場を下りて、離れて、また接近するという、だいぶ長い岩場の道だね。
傾斜が強いので固定ロープが置いてある箇所もあるね。
岩場に近づくたびに見えるのが岩屋、洞穴、これは絶対信仰の対象になるぜ。
岩場はなくなってジグザグに道を切りながら進んでいく、頂上部では黄葉の盛りは過ぎたが、ここでは今が盛りだね。
傾斜が緩んだところで、大万木権現の案内標識、はてね、祠もなにもありはしないがね。
門坂駐車場ここから先が神域、ということなんだろうな。ここからあたりから道も広くなってきた。
横道コースに出会った。
車道に出る前に、渓谷コース、権現コース、滝見コースを横につないでしまう道なんですよ。便利だから利用しよう。
アカマツの森というところで尾根を越すが、大体が水平な道、ほら、門坂駐車場の上に出てきた。
朝は1台しかなかったのに、駐車場がいっぱいになるほど止まっているじゃないか。
権現コースで、権現の標識があるのに祠がありませんでしたね。ここは祠を置かない信仰なんですか。
岩場の奥に祠がありました。標識は出してないんですね。
そうなんですか、ありがとうございます。
はい、戻ってきたね。山に入る前はクマにおびえたが、ひとが大勢出そうな日を選べば、なんていうことはないさ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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