2018年11月15日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

近郷近在、岡田山、別の道では登れず2

 

前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる


 囲炉裏へリンク

 

クリックするとポップアップが飛び出しますが
Microsoft Edge の読者は、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox の読者は何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

岡田山とは、合併前の旧三次市で最高峰でした。今では、市域が島根県境に接して、そっちのほうが最高峰です。女亀山830m、三国山795m、新造地山786mなど。
前回、岡田山に登りました。山の中を歩いて登るのは叶わず、車道を歩いて登るしか方法がなかった。残念だね、なんとか、車道を歩かずに山の中から登る道はないものだろうか。
前回は、北麓直下の集落から登ったのだ。もうちょっと視野を広げてみると、吉舎町の蜂郷集落から登る道がいけるのではなかろうか。
三良坂大橋東詰交差点から入ってもよろしい。双三幹線農道を行ってもよろしい。両者の道路が敷地地内で交わる。片野川に沿って上流へ向かえばよろしい。
川沿いの耕地を離れて山の中をどんどん登って行く。こんなところに人家があるのかしら。あるんです。
吉舎町敷地の蜂郷集落、意外にも山の稜線近くに集落がある。集落の中央に蜂郷集会所がある。小学校分校跡地なのだそうな。そう聞けばそんな感じがあるな。
集会所に車を駐車して歩き出す。農村はたいてい散村だよね。ここ蜂郷では人家が密集している。火事の類焼を恐れてもっと点在すればええのに、なぜか人家が集まっている。
歩き出して、蜂郷を振り返ると、人家は10軒以上15軒程度、これほど集まっているのは壮観だね。
道を歩くと峠に差し掛かる。峠の手前に撫臼山への分岐がある。路肩が高いのでその分岐を見落としやすい。登りました、2018年9月22日「近郷近在、三次市吉舎の撫臼なでうす
峠には資材倉庫がある。農業倉庫なのか土建業者の倉庫なのか不明。
下り道を歩くと、舗装が途絶えた。ここから先は地道に変わるのだ
木立を透かして、たんぼが見えてくる。谷の最上部が平地になっていて、そこをたんぼに開墾してあるのだ。
このページの付録のページで、グーグルマップかグーグルアースを開いてみてください。意外にも山の中に耕地が広がっているのが確認できるでしょ。こんなに広いとは意外だった。
谷の頭をぐるっと回って、反対方向からたんぼを眺める。なるほどなぁ、この道は林道というより農耕道と呼ぶべきなのだな。
涸れた池が見えている。池の先で道は分岐する。ここは右折しよう、反転して道は下って行く。さっきは池を右側に見たが今度も同じ池を右側に見ながら進むのだ。
幅広の道がどんどん下って行く。道は行き止まりで、反転した右側に向かって行く。岡田山から離れて行くからそっちへ行ってはまずいだろう。
右に進む道は、前回吉之口集落で獣の柵で阻まれた道に続いているのだ。柵を厳重に閉ざさずに開閉式にしてくれればええのに。
萱に隠れていたが、左側に進む道がある。
萱を掻き分けて進むと、ちゃんとした幅広の林道じゃないか。ほぼ水平に歩いて行くが、このままじゃまずいだろう、どこかで山を登る分岐があるはずだ。
どうも違う、この道ではないな。尾根の曲がり角で尾根に取り付いてみる。植林は若木でこの先に突っ込むのは難儀するな。
植林の若木は他の木の枝葉と争っているのですよ。成長して制空権を奪うと太陽の光を独占する。地表まで日光が乏しいので他の木が競り負けるのです。今は戦いの真っ最中だ。
ここはダメだ、引き返そう。
分岐まで帰って、途中に別の分岐があったな。そこまで引き返そう。
ここがその分岐、入って見ると、ちゃんとした林道で、幅広の道、石ころがゴロゴロしているのは難だが、ええ道じゃないか。
道の下にたんぼの放棄田のようなものが見える。道は、この先行き止まりの気配だよ
さてはこの道、林道じゃないのだ、ここのたんぼへ通う農耕道なのだ。さすがに、ここのたんぼを維持するのは大変な努力が必要だよ。
江戸時代、隠し田というのがあった。年貢を逃れる隠し田なのだよ。さっき見た、蜂郷集落から離れたところにたんぼがあるのからすると、そんな歴史が続いているのかもしれないね。
蜂郷集落の周辺にはそんなにたんぼがあるわけでもない。はるかに山の裏側にたんぼがあるとは、行ってみなきゃ、歩いてみなきゃ、判るわけがない。藩の奉行所もそこまで目配りできたかしらね。
ここから山を見上げると、山肌は密林でとても入れるわけもないな。岡田山を目指すのは止めた、諦めた、引き返そう。
林道の途中で昼食にして、ちょうど麓からサイレンが聞こえてくる。三良坂の方からなのか、川西の方からなのか、斜面が開けているのはそっちの方向からだからね。
食べ終わった。さて、帰るか。林道の石に蹴つまずきながら歩いて行く。さっきの本線の林道の方が歩き易いよ。支線のこの道は最近トラックが乗り込んでいない。
本線の林道まで戻ったぞ。池に沿ってぐるっと回って、たんぼの近くまで戻って来た。こんなに山の中で現役のたんぼを見たのはここしか無いのじゃなかろうか。
峠を越え、蜂郷の集落まで帰って来た。
駐車場所まで帰って思うのだが、GPSの表示によると、岡田山三角点まであと200メートルなんですよ。惜しかったなぁ。このまま引き下がるのは悔しい気がするね。
蜂郷集落の集会所 集落から離れてたんぼがある 涸れた池
右折する分岐 左折する分岐 この道は間違いだ 山道に登る分岐がある
放棄されたたんぼ 林道の途中 峠に戻る 蜂郷集落

 

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。

でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
縮尺は、右下の+-でお好みの尺度で見てください
使い方は、左上の[基本地図]の ▼ 白地図、航空写真、簡易地形図が選べます
Google Map では、使い方の変更が突然あります、逆らえません、従ってください