2008年9月23日
しぇるぱ単独
山域:広島県庄原市

大規模林道、電線沿いに、白滝山(東城)

 

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複合した分岐多飯が辻山から麓の谷を隔てて、西に大きな山が見えます。その名前が白滝山、飯山だと記憶に刻んで帰ったもんです。
いつかは登ってやるぞ。そのいつかが今日なんです。
先日、県境を自転車で漕いで周回したことがあります。分岐のポイントを見ておくつもりでしたが、日が暮れて、横目で見るどころか、道をキープするのにいっぱいいっぱいでした。
庄原から西城へ、島根県への国道を見送って鳥取県への国道へ、さらに鳥取県に向かわずに東城へ向かうのだよ。
JRの駅を目安にするなら、備後落合の駅から道後山の駅周辺、その交差点で、道後山の駅への道と反対方向へ向かいます。
交差点には看板があって、高尾原スキー場の看板、もうペンキの色も褪せて営業しているのかいないのか、その隣りに、学校法人高梁学園道後山セミナーハウスの看板がある。
電線の道へ看板には二つの大学と短大、専門学校が書いてある、あまり聞かない学校だよ。
入り口には、緑資源幹線林道、高尾・小坂線とある。緑資源機構は官製談合で大問題になって消滅したはずだが、名前を変えて生き延びているだろうね。
道端の案内には大規模林道とある。いまいましい名前よりこっちの名前のほうがええな。
この林道、わたしの使っている地図にはまだ収録されていないのだが、広い道路で、いっぺん谷底へ下って行くんですよ。
大きく迂回して、蛇行して方向転換すると、真正面に白滝山が見える。頂上にアンテナがあるからあれは間違いなく白滝山だ。
それからは、白滝山からどんどん離れて行って、どこまで行けば白滝山の登山道と会えるのだろうと心配になってくる。
歩きやすい林道の道はるか離れたあたりで、電線電柱が道の側にある。さてはこれだ。この電線が白滝山のアンテナに電気を供給しているのだ。
大規模林道があるが、これは最近敷設されたもの、分岐して未舗装林道があるがこれも最近のものだろう。
電線があって、保安の道らしいのが並行して敷設されている。これは昔ながらの道なんだろうね。地図にある道なんだろうね。
そこで、電線と並んで、未舗装の道、こっちを歩いて行こう。タイヤで掘られたわだちを埋めて平らに均してあるよ。メンテナンスが行き届いた道なんだねぇ。
この道は林道白滝山線というのだ。なんでかって、林道標識があるからそうだと解るのだよ。
電柱にはタドノ支、あるいは、田殿支と中国電力のプレートが貼り付けてある。
にせの頂上田殿とは、さっき歩き始めた地点から谷を降りて、谷を出たところに田殿集落がある、その名前なんだね。
正面に丸い山が見えて、あそこが目指す山頂だろうと、おおよその見当が付いてくる。
稜線に乗って、なにやらプレートが見える。分水嶺、広島山稜会、こんなプレートが垂れている。
そうか、考えてみると、ここは瀬戸内海へ抜ける川と日本海へ抜ける川の分水嶺なのだ。
東側は、東城川、成羽川、高梁川と名前を変えて岡山県倉敷から瀬戸内海へ流れる。
西側は、西城川から江の川と名前を変えて島根県江津から日本海へ流れる。
分水嶺の標識分水嶺はここから南へ続いて、府中市上下のあたりまで侵食している。
そこから西へ延びて、低い山々の間を争奪を繰り返していって、安芸高田市と広島市の境界の上根峠で太田川水系から激しく侵食を受けている。
北への分水嶺は、この大規模林道への分岐・出発点から北へ延びて、鳥取・広島の県境にぶつかるまで直進する。そこからは、分水嶺は県境に沿って道後山方向へ延長して行く。
すべては江の川が変だからなんですよ。北へ、脊梁山脈を突き抜けて流れていく、そんな川は、普通、ないものだよ。
というより、脊梁山脈が隆起発達する前に侵食が始まったのだろうね。
きっぱりと山脈が連続していればそんなこともないのだが、隆起していない低地があるから侵食を受けてしまうのだ。
白滝山頂上電線は最短のコースで稜線沿いに進むが、道はトラックの登坂能力に合わせてある、鉢巻に巻いて迂回しながら登って行く
着いたぁ、ここが白滝山の頂上だ。
アンテナ群が林立して、そのアンテナの間で三角点を探してみる。自治体の標石はあるが、三角点はどこなんだろう。ま、ええか、探せなくても困りはしないさ。
南側斜面から飯山が見える。ぽこんと突き出した丸い山なんだねぇ。
新しく地上デジタルTVの送信所が出来ている。NHKと民放各局の共同送信所なんだね。幸いにもフェンスがなく、建物の階段を登れば展望が効く。
真東に多飯が辻山、県境から広島県側に入っているが、高さは他に比べるものがないので、威容はあたりを圧しているよね。これが遠景
多飯が辻山北を眺めると道後山、スキー場、岩樋山、道後山と、山の特徴がくっきりと出ている。これが遠景の姿
さぁ、降りよう。降りながら、飯山への縦走路の入り口を探しながら歩いていこう。
道は山腹へ降りて行くのだが、稜線をそのまま歩いていけるだろうか。踏み込んでみたが、道があるようにはみえないよ。
別の道を探すとしよう、降りて行くうち、古い林道が分岐している。
使わなくなってもう何十年も経過しているよ、林道の奥は繁るがままで密林状態、とうてい進めない。引き返そう。
もっと下がったところに青いテープが結んであるのは登山路分岐の合図なんだろうか。
道後山入ってみたが、道が消滅して、どう進むべきかわからなくなった。引き返そう。
どんどん降りて、地図にも載っている道がある、この道を行けばどうなるだろう。
車のタイヤ跡があるが、この跡は何年前のものなんだろう。草を踏み分けた跡があるがケモノの跡としか思えないぞ。
分け入ってはみたが、イバラが繁ってイテテテテ、努力を重ねても効果があるのかどうかわからない。引き返そう。
伐採したり、間伐したり、メンテナンスの手が入っていないと、どうにもならない。飯山は近くなのだが、諦めよう。
駐車した場所に戻って、ここで食事にしようか。
飯山を探して車を走らせるのはどっちへ行こう。引き返すより先へ進むほうが面白いよね。
十字路に出て、出たところが県道57号線、真っ直ぐは未完成の林道、大規模林道の工事は進んでいるのやら中断しているのやら、どっちなんだろうね。
県道を、東城へ、西城へ、どっちへ進むか迷ったが、近いのは西城だろう。こっちを選んで進んだのだが- - - -
いやぁ、狭い道で、断崖絶壁沿いで、肝を冷やしたね。対向車がなくて幸いだったよ。
倒木は垂れて道を半分塞いでいるし、道には木の枝が散乱している、落ち葉が積もっていてタイヤが滑ったらどうしよう。ひどい道だね。
西城の町で、中腹のやたら高いところに道があるな、と前々から眺めてはいたのですよ、まさにその道、ここへ出るのかぁ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
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