2007年5月28日
しぇるぱ単独
山域:山口県山口市

山口市、陶ヶ岳、火ノ山、亀山、岩の山列

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

山麓から陶ヶ岳を中国薬師参拝で、第29番長徳寺まで行ったのですよ。
高速山陽道の山口南インターで降りて、町村合併で今は山口市だが、以前は秋穂町、その旧町役場の近くまで行ったわけです。
近所の長徳寺の参拝をすませて、さぁ、山に登るぞ。来る道々、陶ヶ岳、火ノ山、亀山の山列と並行に南下したわけです。
横目で山容を観察しながら、すごい岩山の連続だなぁ、登って下ってを繰り返して、どんなコースなんだろうなぁ、ワクワク感でいっぱいです。
セミナーパークの第五駐車場に止めてもええ、他にも、山列の北の陶ヶ岳の麓に、陶ヶ岳駐車場というのがある、ここに止めようか。
長徳寺に向かう道々、陶ヶ岳駐車場の看板を見つけて、ここに止めようと、先に決めていたんですよ。
掘割に沿って歩いて行く、道標があって、民家の庭先の前に道は続く、ははぁ、陶ヶ岳はこの家が地主なんだ、登らせてもらいまぁす。
民家の庭先を通る山際には祠があって、山の神か役の行者か判らないが、ここが里と山との境界結界なんだろうね。
羊歯が繁る道を進む。羊歯というのは細い茎なのに、曲がるもんかと抵抗するので、足を引っ掻いて痛いもんだね。
谷の流れがあって、水呑み場になっている。谷には一枚板の石材が渡してある。この先は階段が続いている。
道の両側はタブノキ、太い樹もあるんだが、細い木が密植している。
タブノキは群落を作って、ほかの木を駆逐する傾向があるんだが、細い木が多い、ということは最近繁茂してきたということだろうか。
数十年経ったら、どんな姿になっているか、是非とも見たいものだね。
エイホエイホと登っているうち、岩の壁が目の前に塞がってきた。岩の壁を迂回して岩の付け根に沿って登ると、草原が出て来た。
切り開きの草原の片隅に、陶ヶ岳観音堂跡地とある。そうか、昔、ここに観音堂があって境内を含めて平地があったのだ。
陶ヶ岳頂上道は別れて、陶ヶ岳観音祠という道もある。とりあえず寄ってみようか。
広い岩穴がある、祭祀の像や祭具は今はもう無くなっている。
岩穴の天井を見上げて驚いたよ、罰当たりめ!
クライミングのボルトが散々打ち込んである。外の垂壁にもあちこちに打ち込んである。祭祀の場を荒らすとは、地元の怒りを買って、立入禁止になってしまうよ。
広島県側の猿政山で、林業組合が登山者の立ち入り禁止を宣言した。この場合はロック・クライマーのせいではないだろうが、現実に立ち入り禁止はあるのだよ。
岩の片隅に浮き彫りの観音像がある。昔の片鱗はこれぐらいしか見つからないなぁ。
登山道を登ろう。ものすごい急登で、ザイルが補助に置いてある。トラロープはよく見かけるが、ザイルロープが置いてあるのは始めて見たぞ。
がんばって登り切って、正規の道は左なんだが、岩の頭に登ってみたいよね。
火ノ山頂上岩の頭から観音の祠の岩が眼の前に見える。近寄るのは難儀だし、見てるだけにしておいたほうが安全だよね。
引き返して陶ヶ岳の頂上を目指そう。
岩を踏んで頂上に至る。頂上には山上三社大権現と石碑がある、側面には三社の祭神が彫り込んであるのだろうが、怖くて、そんな軽はずみはできるもんかい。
これから進む稜線が見えるが、登って下って登って下って、何度もノコギリの歯を渡るのを覚悟しなきゃね。
最初のコブは簡単に越えて、振り返ると、陶ヶ岳の頂上は直下が切れ落ちているのがよく見える。
下って登って下って登って、さらにふたつほどコブを越える。
コブから火ノ山の正面が見えるが、道はあそこだろうと推測できる。あそこからあそこへ道がワープしているが、どう動けばそんなコース取りになるのか疑問だね。
たわみの底へぐいと下りて、登り直して、あそこと観察した道を進む、あれ、山腹が波打っている、ここでシワを越えて凹みの斜面を進むのか。
火ノ山は石だらけここからは森の中の道になる。トイメンのコブから見えない訳だ。見えていない道をあれかこれかと探して結んでいたのだった。
ソフトバンクの予想外、ほりえもんの想定外、思ってもいないコースを進むことで、脳内訂正、脳内修正で想像力を補強することになるものね。
稜線で始めて道標が出て来た。セミナーパーク、陶ヶ岳、亀山、セミナーパークへのエスケープルートがこれなんだね。
エスケープルートは唯一ここしかありませんでした。なんぼでも抜け道はあるだろ、と安直に考えていたが、なんのなんの、そんなもんではなかったよ。
道の岩の上からセミナーパークを見下ろす、さっきのエスケープルートはどこへ出るのかしらね。
わぉ、わぉ、わぉ、わぉ、わんわんわんわんわんわんわんわん、なにやら聞こえてくるがあれは何なんだろ。
いち、にぃ、さん、しぃ、いちにっさんしぃごぉろくひちはち、聞き取れた、聞き取れた、セミナーハウスの前に消防学校があるのだ。
近道、この崖地を降りる運動場で訓練の一環なのだ。駆け足訓練、体力増強、掛け声をそろえることで一致団結、精神向上、長い時間続けているなぁ、熱中症にならなきゃええが。
いざ火事を消すにはもっと熱い現場だもの、熱中症への耐性を増しておかなきゃならないからかしら。
道標がある、火ノ山。ここが頂上かい。よく見ると、←山頂、ちょっと斜面を下るから山頂へ向かうとは想像しにくい。
尾根を渡って、出べその位置に山頂はあるのだ。ここが火ノ山なのだ。
石杭があるが、これが三角点なんだろうか。地面が下がったので杭が浮き上がった状態なんだがね。
石の祠が2基ある。祭神は何なのか判らないが、陶ヶ岳で山上三社大権現とあったもの、有力候補だよね。
ここの頂上は木が茂って陶ヶ岳方向の展望が効かない。石の祠の岩の上に上がればどうだろう。
亀山頂上見えた、見えた。陶ヶ岳山頂の岩、断ち切れた岩、こっちへの道はあれだろうか、別のそれだろうか。
体を反転して、これから進む方向を眺める。二つのコブが立ち上がっている、あそこへ向かうのだな。
火ノ山から下りて行く、歩きにくい岩の道だよ。今までの道は、なんぼ潅木とは言っても木が多かったが、ここの下りは岩がむき出しだよ。
登り返す、ここの斜面は森の中、いろんな局面があるから面白いのだよね。
コブの上だが、木に邪魔されて火ノ山の展望が効かない。ちょっと脇道に禿げ地がある。ここなら木に邪魔されることはない。
そうだよなぁ、火ノ山の斜面はゴツゴツの岩山なんだなぁ。岩の段差を膝を曲げながら下りて行ったんだものねぇ。
次の山とのたわみは深いぞ。何度も何度も登り下りを重ねて来たが、多すぎるよ、堪能したよ。
たわみで谷底へ抜け出す道があると期待しながら進んだが、そんなものは無かった。今までのたわみ全部に抜け道は存在しなかった。
登るしかしゃぁない。えっほえっほ、登ったところで近道の案内を見つけたぞ。下への崖地を降りるのだそうな。
その前に、ここの頂上がもう直ぐだ。着いたよ、標識によると、亀山と言う名前なのだそうな。
亀山の崖の道振り返ると、火ノ山は台形に見える。体を翻して、朝方に訪問した長徳寺の方向を眺める。もうちょっと進むと海岸だったのだね。
さぁ、近道を降りるとしようか。
こりゃ凄い。亀山の南半分は岩の斜面なのだ。岩との境目を忠実にたどって進むのだ。足許が底抜け空中だからよっぽど注意しなきゃね。セミナーパークが真下に見える。
この道を開拓したのは誰だろう、山伏行者なのだろうか。権現の祠が山頂にあるから、それと想像できるよね。
一方、道が細いのだよ。踏み跡が古いような気がしない。山登りの連中がコースを開拓したとも考えられる。
そんなこんなを考えながら下りて行く、こんな苦労する道なら山仕事の道ではないよね。それだけは間違いない。
再び、タブノキの森を抜けて行く。わたしはタブノキお披露目委員会の広報部員だもの、何時でも機会を捉えてひとこと述べるさ。
山を抜け出すと、そこはセミナーパークの建物の後ろ、クロカンロードがあって芝生の道を歩いて行こう。
セミナーパークから亀山を時々、山列がはっきりと見えてくる、とりわけ、亀山の斜面が全部見えて眼を見張るよ。岩壁が凄い、あの岩壁の縁に沿って下りてきたのだ。
クロカンロードを適当なところで切り上げて下りて行く。消防学校の訓練塔の方向を目指せばええと思うよ。
出たところが第五駐車場、ここには駐車しなかった。陶ヶ岳駐車場まで県道沿いに歩かなきゃしょうがない。
聾学校、計量検査所の前を過ぎて、もとの陶ヶ岳駐車場まで戻ったぞ。

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク