中国四十九薬師霊場巡拝

第29番熊耳山長徳寺

山口県山口市 平成19年5月28日巡拝

 

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長徳寺全景 長徳寺山門 長徳寺本堂 長徳寺扁額
中国薬師巡拝も順調に山口県を進んでおります。
高速の中国道と山陽道を結ぶのが山口ジャンクション、ここのジャンクションは中途半端で、西から進むとどちらへでも進めますが、逆は出来ません。片道ジャンクションとなっております。
ということで、山口南インターへ行こうと思えば、山陽道を経由するしかないということになります。
ということで、やってきました、山口南インター。インターを出て、小郡方面に進むか、防府方面に進むか迷うところですが、考えてもしょうがない、どっちかなんですよ。
県道194号線に乗れば正解なんですよ。
県道194号線からは陶ヶ岳、火ノ山、亀山と、岩の山が道の西側に見えています。長徳寺の参拝がすんだら、さっさとここに登ろう。
セミナーハウスの正門付近で、県道から離れて脇道へ左折する。大丈夫、この道は充分な道幅があって安心して進める道です。
どこまで南下するの、と疑問が湧いてくるころ、県道338号線とクロスします。南部?北部?どっちだったかな、たぶん、南部海岸道路の別名のある県道です。
ここの信号を越えると、もう近い。進んでいるうち、熊耳山長徳寺の看板があります。竹やぶと墓場が見えて、これがポイントです。
道は細くなって、小さな看板があるから、ここで左折、たんぼの中の道を進みます。
中国薬師の赤い幟が見えてきて、あぁ、ここなのか。幟が一番頼りになるな。いつもこれを目当てに探しているんですよ。
寺の駐車場に車を置いて、他の車を見るとボックスワゴンがある。少人数の参拝団だ。おばあちゃんが杖を突き突き遅れて歩いている
門の脇に不許葷酒山門の石塔がある。はい、判りました、禅の寺なんですね。
禅宗の規格、決まりの姿というものがあるでしょ。ここは、山門を見ても本堂を見ても、禅宗とは思えない。門の脇に葷酒山門の石塔があるから、説明がつくんだがね。
明治の廃仏毀釈で廃寺になったんだそうです。
なんとか復興して、壇の浦の寺を転籍して、名前も熊耳山長徳寺と変えたのだそうです。
それで、ぱっと見た限りでは、宗旨不明のかたちになったんだね。
本堂の正面に扁額がある、熊耳ゆうに山長徳寺、なんで山号を熊の耳と名乗るのだろう。えらく生臭い名前だ。
検索して得たんだが、禅宗の始祖の達磨大師が没して、遺体は熊耳山に葬られた、これから名前を引いて来たのだそうな。
あまりにも不思議な名前なので調べてみたが、調べてよかった、由緒来歴がはっきりしたというものです。
境内に蘇鉄があるが、どれくらいの古木なのかしら。長徳寺からのものか、それ以前の寺の時代のものなのか。
この寺の古仏に、禿山薬師というのがあるのだそうな。禿山とはなんちゅう即物的な名前なのだ。
そういえば、門前から見渡すと、陶ヶ岳、火ノ山、亀山連山の南の末端、亀山の姿が見える。ごつごつした岩山で、禿山そのものだ。ここから名前が由来した、と考えても、そんなに違いはないと思うよ。

このあと、陶ヶ岳、火ノ山、亀山と登りました。山口市、陶ヶ岳、火ノ山、亀山、岩の山列
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