2007年5月22日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:島根県飯南町

中国、雲南、大万木おおよろぎ山2

 

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門坂駐車場から久しぶりに出雲の山に行ってみようか。
大万木おおよろぎ山なんだがね、島根県では巨大な山座で、山座同定の基準になる山なんだよ。
ほら、東の船通山、西の琴引山からも、キミは横顔を見ているわけだよ。思い出したかい。記憶がごちゃごちゃかね。
県境にあるので、広島県側から見ても、巨大な姿は確認できるよ。
山の名前が、大万木山なんだが、島根県ではおおよろぎ、広島県ではおおまんぎ、違う名前で呼んでいるんだよねぇ。
県境を越えて、頓原の町、町村合併で飯南町と名前が変わったんだがね、ここで国道から離れて県道を行くのだよ。
突然、林道が出現最初は広い道で快調に走れる、谷が狭まるにつれ道も細くなり登りの道に変わってくるよ。
最後の民家を過ぎて、いよいよ
大万木おおよろぎ山の麓になる。林道から、門坂駐車場のほうへ入って行くね。
最初、ここに来た時は、えらくケモノ臭い雰囲気を感じたんだよ。
駐車場への道は落ち葉が積もっていてタイヤが空滑りしやないかと気を揉んだし、熊に注意、の看板がそくそくと身に迫ってくるんだよ。ほんまにクマが出るかもしれない。
駐車場には一台も駐車している車がないのだよ。あまりにも寂しい。ウィークデイに一人で登るのは止めたほうがええ。土日に出直そう。
あらためて出直して、今度は駐車場に車があるので、安心して登り始めたもんだよ。というのが、前回、2003年11月のことだったのだよ。
門坂峠地蔵尊今日は、そのコースをそのまんま歩くことにしよう。
門坂駐車場に、ご自由にマップを持って行ってくださいとある。もらっとこう。滝見コースから権現コース、横手コースから戻る、というコース取りなのね。
滝見コースの始まりね。広い道よね。こんな広いええ道がずっと続いているの。へぇ、そうなの、ここも県民の森の一部だから整備されているのか。
谷へ下りる最初の分岐は閉鎖されているのね、この道は権現の滝へは行かない、もっと上、と小さな案内が草に隠れて置いてあるよ。なんと控えめな。
次の分岐、案内板は無いいよね。谷底を覗くと、崖道をたどる、かなりハードな道が続いてるみたいよ。
次の分岐で案内板があった。ここを下れば権現滝なのね。行く?パスしようか。
一帯は全部ブナ林ところで、権現て何なの。ほぉ、仏が形を変えて神となって現われた、ということなの。え、神がひとの形で現われた場合もあるって、徳川家康は東照大権現、なるほどぉ。
権現滝の滝頭を越えると、谷の傾斜もゆるんでくるのね。ゆったりとした平地へ出たところで小屋があった。避難小屋なのね。
そのまま進んで坂道を登ると、あれれ、舗装路に出たよ。この舗装路、登山路と合流したところで途絶えてしまっている。どういうこと。
ほんとは、林道の工事はもっと続くはずだったんだよ。ブナ林を林道がズタズタにする、と反対運動が起きて、中止になったんだよ。
ブナ林を伐採・搬出して経済効果が出るはずだったんだがね、伐採を禁止されて、この林道の経済効果はマイナスでしかないね。投資に対応する回収が無いのだからね。
しばらく舗装路を歩くのね。林道が曲がるところで登山路が姿を現した、やれやれ。
大万木山三角点この登山路は昔ながらの仕事道なのね。右へ左へと省エネの道になっているし、雨水が長年掘り続けたのね、深くえぐれた溝の道になっているもの。
道の隣りに、道が並行するように現われた。これが等検境コースなの?極く近いのに合流せずに離れて行ってしまった。
等検境てなぁに? わからん、合流するのかしないのか、道の不思議も含めて、等検境コースは、いずれの日にかの宿題にしとくね。
もうちょっとで地蔵の広場になるよ、そこで休憩しよう。あ、ここだ。
あんた、よく覚えてるね。一度歩くと、そのコースはだいたい覚えてるものなの。 まあね。
地蔵のお堂があって、ベンチがあって、展望の方向を矢印が示している、三瓶山、宍道湖、隠岐島。ここは門坂峠というのね、地蔵尊展望台というのね。
タコブナ三瓶山が見えるよ。逆に三瓶山から大万木山は見えたかな、それと認識できたかな。宍道湖、隠岐島はビミョウよね、方向はあっちということなんじゃないかしら。
ここから先はブナ林、純林で、林床が笹しかなくて、太い古木から細い若木まで勢ぞろいしている。
道の下に水飲み場がある、ちょっと汲んでくるね。味は、ごくん、ちょっと金属味かな。わずかに舌を刺すのかな。冷たいところがええところね。
避難小屋がある、上の小屋だね。ここから頂上まではもう近いの?ほんまだ、すぐに頂上だった。
頂上部が広くて、ゆるやかな平面をだらっと歩いているうち、いつのまにか頂上になっていたという感じね。
ベンチがあって、広場がある。へぇ、前に登った時は笹原に覆われていたの。そうよね、笹を刈った切り株の跡があるわね。広場を広げたのか。
権現コースの岩場に権現ここで折れ曲がって権現コースへ進んで行くことにするね。渓谷コースもええけれど、近くに見せたいものがあるんだよ。これ。
なに、これ。ひゃぁ、ブナの樹なのね。タコブナって言うの。ほんま、タコの足が絡み合って空中で踊っているみたい。
いびつなブナはここ位のもんだよ。他のブナ林はまっすぐ成長しているだろ。広範囲のブナ林で、これほどの量が残っているのは珍しいよ。
展望台がある。目の前の山は等検境だろうか、吉田毛無山だろうか。磁石で確認しなかったので決め手がない。
山の肩に林道がある、背後に猿政山の横顔が見える。これらから判断すると、吉田毛無山に違いないと結論が誘導されました。
さぁ、いよいよ激下りの道に差し掛かったよ。岩場をまたぎ、擦り抜けて行く道になるんだよ。
急な坂に補助ロープ岩を越えたところで、頭をあげて岩壁を見てみな。岩穴に神社の祠が納めてあるだろ。あれが権現の神社なんだよ。
なに権現かは知らないが、このコースは権現コース、名前の由来はここにあるのだよ。
補助ロープで手助けしてくれている、こんなところは、登りはなんとか頑張れても、下りで難儀するもんだよ。補助ロープはありがたいね。
これで極端な難路は終わりだよ。あとは通常の難路が続いている、傾斜が強いのでブレーキをかけながら下りて行かなきゃならない。
最初は谷底まで遠かったが、だんだんと谷がせり上がってきたように思うだろ。
道と交差する、横手コースなんだよ。ここを右に進んで行くよ。
横手コース出合いあれれ、道は登りになる、これでええの。下りの道とばっかり思い込んでいたが違うのね。尾根を越すのに登って行くのか。
尾根を越えたら、今度は下り、やっと水平道になったのね。
あらら、桟道が水害で押し出されて倒壊している、道の入口に通行注意とあったのはこの意味だったのね。
そりゃ注意して通行するけどさ、どんな事情で通行注意なのか、その理由を書いといてほしいよね。
道の下に駐車場が見える。帰ってきたぞ。
滝見コースに合流して、スタート地点まで帰ってきた。次は、県境を越えて帰ろう、帰ろう。

参考 2003年11月2日 中国、雲南、大万木(おおよろぎ)山

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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