2007年10月25日
しぇるぱ単独
山域:岡山県矢掛町

岡山の矢掛、道はくっきり高滝山

 

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はなしの里への看板さっきまで、中国地蔵の参拝で、岡山県矢掛町の大通寺に行っていました。
矢掛町は面白いよ。読み方は、普通、やかけやがけと読みたくなるよね。やかげと読むのだよ。
やかけやがけよりやかげのほうが滑舌がよろしい、だれもがそう発音すれば他郷のひとも従わなきゃしょうがないさ。
外国人への日本語の教師だったら、原則からはなれた例外事項だから、教えるのに苦労するだろうね。
さっきから雨が降っているんですよ。ワイパーをせっせせっせと動かさなきゃならんほどのかなりの雨です。
行くか、止めるか、県道を山へ向かったり引き返したり、どうするか決めかねて右往左往しております。
雨具を持っているだろうが!ここんとこ二三年、雨具を使ったことがない、たまには着てやらんと宝の持ち腐れだぞ!
そうだねぇ、よし、登ろう。
羽無の里の駐車場矢掛から高梁・成羽への県道をどんどん進む、鬼ヶ岳ダムの堰堤の下で道は分岐する。高滝山登山道と看板があるから見落とさないように。
大きな看板に「はなしの里」これはなんじゃい、川の流れが羽無川、奥の集落の名前が羽無というのです。ははぁ、そういうことか。
狭い道だよ。ゴミ収集車が戻ってきたぞ。ちょうど狭い箇所で対面してしまった。離合の場所まではこっちが短いの?わたしがバックせにゃならんだろう。
谷の咽喉首は狭いが、奥では広がって集落がある。かなりの数の集落じゃないか。
集落の真ん中に駐車場があるということだ、あぁ、ここだ。寺の参詣者への駐車場なんじゃなかろうか、ちょうど寺の下だもの。
ここへ車を止めてぐるっと周回しよう。
林道から山道への分岐時計回り、反時計回り、時計回りで進むには、まず、舗装路を下へ降りて行かなきゃならない。
登る方向へ歩きたいもんだね。したがって、反時計回りに進んでここへ戻ってくることに決定。
林道に入って集落の外れ、鳥居があって、鳥居の扁額が落ちて半分地面に埋まっている。鎮守稲荷、ここまでしか読めない。残りの文字は地面の中なんだがね。
舗装路もそんなに続くもんじゃない、すぐに道は地道になる。
手入れの行き届いた道で、草は刈ってあるし車の往来も頻繁なようで、この林道は歩き易いええ道だな。
ここで看板がある。高滝山、ここから山道に入って行くのか。もっと林道を歩くのかと予想していたが、案外早く林道を離れるのだな。
山道はえらく草が繁っているぞ。さっきまで雨が降っていたのだ、掻き分けるとズボンがびしょびしょになるだろうな。
金比羅宮コースと合流こんな場合のための雨具じゃないか、雨具のズボンだけ着けて草を掻き分けて歩いて行こう。
この道は重機で岩を粉砕して作った道だ。ははぁ、砂防ダムを建設するのに資材を運ぶ取り付け道路だったのだ。
自然が失われた傷跡を修復しようとして、草が繁り、松の苗が背丈を伸ばしている、これが安定するまでは相当かかるぜ。
取り付け道路はここまで、ここから先は昔ながらの山道だよ。
ひとが歩いて踏みつけて、手を伸ばす範囲の枝葉を切る、昔々から繰り返しているから、自然は安定しているんだよ。
この谷の下には砂防ダムがあるが、この辺は涸れ谷だ、雨が降る時しか水は流れない。
谷の頭まで登り詰めたようだよ。横へ動いて稜線のほうへ向かうのか。
あれ、看板がある。金比羅宮、高滝山、そうか、駐車場の上の寺が吉祥寺、その上に金比羅宮があって、そこから山道がある、そのコースと合流したのか。
高滝山三角点金比羅宮からの道を透かして見ると、歩き易そうな道じゃないか。魅力的だね、こっちから入れば良かったかなぁ。
ここからは思い切り急な坂になる。道幅はあるし、マツタケ山のポリ紐が続いているし、急な坂以外は何の問題もない道だね。
急斜面から緩斜面に変わってきた。松の樹の背丈が小さくなったが、タブノキが見受けられるようになってきた。10年後には松はタブノキに駆逐されると思うよ。
タブノキが樹冠で密集して、日光を遮って他の木のタネが発芽するのを邪魔をする。密集してコロニーを作るのがタブノキの特徴なんですよ。
太郎岩からの展望尾根道を歩くうち、ぽんと高滝山の頂上に出てきた。三角点があって、岩の上にはお地蔵さんがあって、そうかい、ここまで石仏を担いで上がったのかい。
ここでは展望は無いが、北へ5分で太郎岩に行くと展望がええと掲示がある。もうちょっと足を延ばそうか。
不動明王の石像がある。これはでかいよ。担いで登るのは大変だったろうね。明治十二年と刻んである。
この先に石像があって、どきっとする。役の行者の石像に笠をかぶせてあるんですよ。
石像が石像のように見えれば驚かないが、笠を載せると人間臭くなって、生身のように見えて変な気がするもんだね。
石垣など人工物もあって、このあたりは信仰の地だったことがうかがえるね。
大きな岩があって、そこが太郎岩、なるほど、岩の上からは見晴らしが効く。谷の出口がはなしの里、駐車場はあの森の向こうだな。こんもりとした森が金比羅宮なんだろう。
北の峠近辺さっきの三角点よりこっちの太郎岩のほうが標高が高いような気がする。
三角点の標石を埋めるのに、岩だらけで作業しにくいここを嫌がって他の場所にしたんだろうね。
陽が差してきた、雨具のズボンはもうええだろう。草のしずくで濡れるより、汗でむれる弊害のほうが大きいものね。
尾根は細くて、累々と岩が重なっている。なるほどねぇ、ここに霊性を感じて信仰の地として仰ぐ感覚は納得できるよ。
右も左も切れ落ちている。細尾根だよ。
その細尾根の末端で左に折れる。直進せずに、峠を目指して降りて行くのだよ。
急な坂道なのだが、うっかり木の幹をつかんではならない。葉っぱから雨のしずくがぱらぱらと降って来るのだよ。
峠まで降りてきた。
ここに着けば林道があるだろうと思っていたが、それは甘かった。
林道がやっと車道に草が繁り、倒木が障害物競走のようで、東側の林道よりはるかに程度が悪い。
いつまでも悪いままが続くわけもないのですよ、やっと車の通る林道まで抜け出せた。ここから先は草刈りもしてあるし、歩きやすくなる。
谷に沿って降りて行くのだが、谷の水面がみえるたび、のぞいてみると、平水面なんですよ、水が流れていないのだ。
砂防ダムが連続しているのだった。通常は砂溜めダムなんだが、ここのは水ダムの姿なのだ。池が続いている。
どうやら谷もお終いのようだ、正面で道は二分しているがどっちへ行けばええのだろう。
舗装路がはっきりしている右へ行ってみた。農家の庭に入ってしまった。失敗、失敗、左側への道だった。
こっちが正しい道、抜け出すと、道の両側に石鎚神社の石碑がある。この奥の尾根の上の太郎岩周辺は石鎚神社の旧跡なのかもしれないね。
西の林道への出入口はなしの里をゆっくり歩いて駐車場に帰る。
吉備津宮がある、吉備津の本場だもの、あって当たり前。
駐車場の手前で、吉祥寺、高滝山登山口金比羅宮経由、と看板がある。朝は、車の中からこれが眼に入らなかったのだ。見ていればそっちから行っていたことだろうね。
さぁ、帰ろ。朝のコースと逆、鴨方インターから尾道インターへ帰ることにしよう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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