2008年3月24日
しぇるぱ単独
山域:山口県長門市

長門市青海島海上アルプスの高山

 

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青海集落センター先ほどは、長門市仙崎の極楽寺に寄っていたんですよ。中国地蔵第18番の札所です。
仙崎は漁港で、かまぼこが有名、わたしも帰りにお土産に買いました。
仙崎の南端から橋を渡って
青海島おうみしまに入ります。大三島でも、近江でも、発音すると、おおみと言う。名付ける発想はどこでも同じようなものなんだろうな。
青海島の道は、東への道は県道で幅広なんだが、ここは西への道をチョイス、なぁに、比較すると狭い道だが、じゅうぶん有効な幅の道です。
湾が堤防に似た砂嘴で区切られている、松が行列して生えていて、波の橋立というのだそうな、区切られた水域は青海湖というのだそうな。
潮流、風の起こす水流で、岩石・砂が堆積して砂嘴を形成する、丹後の天橋立と同じ成立原因、同じ景観なんだが、こっちのほうは無名のままだね。
高山の前衛の峰ネットで調べると、高山オートキャンプ場からのコースが主に出てくるが、そっちからではコースが短すぎる。
ヤマケイの分県登山ガイド、山口県の山、この旧版にはぐるっと円を描いて戻ってくるコースが紹介されている。こっちのコースにしたいね。
青海集落に、青海集落センターがある。ここの前が広くて、駐車しても邪魔にはならないだろう。
話し込んでるおじさんがいたので、一言お願いを申し出て、許しを得て片隅に止めることにする。
集落の人家のなかに寺の屋根が見える。寺の方向を確認して、集落の路地を曲がって近づいて行く。
清福寺という名前の寺だった。屋根を見ると、これは神社の様式だがなぁ。銅板で覆って、千木鰹木こそ見当たらないが、どう見ても神社の雰囲気だよ。
タオの四差路寺なら
棟瓦むねがわらを高く積み上げて、装飾瓦の龍を長く連ねて飾ったり、宗門の紋所を嵌め込んだりするもんだよ。
普通は、
棟瓦むねがわら、鬼瓦を巨大にして寺の権威を誇示するものなんだが、この寺では荘厳は控えめにという美学があるのかなぁ。
不思議はそのままにして、先へ進もう。
ここが登山口、道標は古寂びているし、木の階段は朽ちかけている。設置した時期は20年、30年前、そんなところじゃなかろうか。
丸太の階段を登って稜線に出る。シダの群落だよ。
ここに限らず、この先でシダはちょいちょい現れて、胸まで覆い、膝脛に絡まって抵抗して、邪魔で困るよ。
お、タブノキの群落、陽光を遮ってシダが
蔓延はびこるのを防いでくれている。
寺山、別の名前を、木斛山なんだ、タブノキの森が残っていたその場所だけのことでした。それからの稜線は、伐採されて陽光がいっぱいに注ぐので、シダの繁るがままに任せてあるのだよ。
ここで様子が変わった、いままでの支尾根は主尾根に吸収されたのだ。今まで縦に登っていたのだが、横に水平に歩くようになった。
道は十文字、タオのようなところに出て、北の山腹から南の山腹へ道が伸びている。ここは稜線に沿って、左の斜面を登るのだ。
下を見ると、林道の舗装路が延びている。さっきのタオで北に向かえば林道と合流することになったのだ。
ゆるゆると登って、細い尾根が頂点を示すところに出た。
地形図では寺山となっているが、頂点の案内板には
木斛山もっこくやまと書いてある。地元の名前と違うのはよくあることだよね。
林道から見る、高山、前衛の山案内板には、南の風景がよく見えると書いてあるが、それは昔のこと、北も南も、道端の木が繁って何も見えない。
梢越しに海の岩がちらちら見えるだけだ。
急激に稜線は下降している。シダの繁みを押し渡るのだが、下りだから順の毛並み、抵抗を受け流して下って行ける。
登りのコースなら逆の毛並みで、シダが刺さってくるので、抵抗が激しくて登りにくいだろうね。
始めて高山の全貌が見えた。前衛の山があってその後ろに高山があるのだ。
展望が開けて、北の海岸線が見える。岩に波が寄せているが、大門小門という観光ポイントなんだろうね。
高山頂上舗装路の林道に下りてきた。
南側の風景が始めて見えてきた。青海湖から波の橋立、対岸の長門市の市街地までくっきりと見える。
車を駐車した青海の集落が見える、登ってきた支尾根も見える。どうコースを通ってきたのか、おおよそのところが判ってきた。
林道の一番最高地点が山に入る取り付き点なのだ。そりゃそうだ、体力ではそれが一番経済的だからだよね。
高山の前衛の山は平凡なコースで、単純にたらたらと登って行くばかりで、最高地点を通過しても、何の展望もなく、ただの通過点、道の一部分でしかないね。
道の分岐に出会ったぞ。オートキャンプ場からの道なんだろうな。帰りにはその道をオートキャンプ場に降りて行こうな。
高山から北の海岸線をブルドーザで切り開いた道に出会った。下からブル道はやってきたのだ。頂上まであと300メートルと看板が出ている。
ブル道はここまで、頂上まであと140メートルと看板が語っている。
たった140メートルなんだがね、最初はなんちゅうことのない傾斜なんですよ、そのうち、ぐっと鎌首を持ち上げて傾斜が増してくる。
さぁ、着いた。ここが高山、青海島で最高地点なんだよね。
古いコンクリートの建物の廃墟があって、帝国陸軍なのか帝国海軍なのか、敵機を見張る哨戒所なんだろうね、砲台の基礎は無かったよ。
廃墟の中に入ってみると、屋根が健在だから再利用しているんだね、ブロックで囲炉裏が組んであって、焚き火も出来るし、雨天の避難所にも使えるよ。
高山から南の海岸線北の海岸が凄い。海岸には岩が屹立していて、背後には寺山=
木斛山もっこくやまから島の中央への山が続いている。
遊覧船で、海から島を見る場合、海上アルプスと名付けているんだそうな。近寄って見上げれば、そりゃぁ荒々しい風景だろうなぁ。
わたしは今、海上アルプスの最高峰にいるのだよ。
反転して南の方向を眺めると、波の橋立の向こうは海峡、仙崎が半島状で長門市街地がそれに続いている。
ゆったりと昼食を食べていると、頭の上をひらひらと飛ぶ鳥がいる。ツバメだよ。早いなぁ。3月24日、わたしのツバメの初見日で一番早い記録かな。
さて、降りて行こう。
青海湖からの道を戻るオートキャンプ場への分岐まで戻って、道は導かれるままのコースで降りて行く。そのまま降りれば舗装路に出て来た。
ここが高山オートキャンプ場、ここから登って行く道は林道で、寺山=
木斛山もっこくやまから歩いた舗装路に進むのだな。
ここからは下へ舗装路をぽくぽく歩いて行く。
麓近くまで来ると、暴力的な悪臭が襲ってくる。イノシシの死体でも道端に放置してあるのだろうか、違った、養鶏場の鶏糞が発酵する臭いだった。
鼻を使わず口を開いて呼吸して麓のたんぼまで下りてくる。はぁはぁはぁ、やれやれ、ここまで来ればもう臭わない。
道は広幅の道を通ればええというもんじゃないよ。たんぼ際の道を進むほうが水平に歩けて楽な道なのだよ。
ここが屈曲点、溝川に沿って歩けばもとの駐車場所の青海集落センターまで一直線なんだよ。
あとは帰るだけ、中国道経由で帰るとしようか。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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