2016年4月16日
しぇるぱ単独
山域:広島県三次市

近郷近在、三次市布野の多幸太山たこうたやま

 

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多幸太山に登るぞ、と決心したのはええのだが、多幸太山、どう読むのだろう。”たこう”か”たこ”か、”ふとやま”か”たやま”か”だいせん”か”おおやま”か、組み合わせれば、なんぼでも読み方の候補が出て来る。
昨日、三次市役所布野支所を訪問したんですよ。お仕事中、すみません、教えて下さい。布野支所の背後に山がありますよね、多幸太山、これは何と読むのですか。
奥でひとしきり頭を突き合わせて、結論が出ました。山の名前は知りませんが、山麓に多幸太という集落があります。集落名は「たこうた」と読みます。
あっ、ありがとうございます。それなら間違いないです。「たこうたやま」と読むのだと言い切って問題ないようですね。
さて、その翌日、再び布野支所の駐車場にやってきました。
便坂びんさかの峠から多幸太山に登ってもよろしいよ。ただね、それではあまりに距離が足りない。せめて、布野支所から歩いて距離を稼ごう。
今では便坂トンネルが貫通して、県道はそっちに移っているが、トンネルが出来る以前は、峠を越えるこの道が県道だったのだ。カーブミラーが頻繁にあって、広島県とラベルが貼ってあるのが県道の痕跡なんだよ。
並行して大規模林道があって、ここで交差する。この林道は作木の常清の滝の背後から滝入口まで行っているのだよ。この道は、自転車の山岳ロードとしていずれ走らせる候補に置いておこう。
ここから先はけっこう道の傾斜が大きいのですよ。その昔、県道だった当時はトラックバスが登るのに喘いだことでしょうね。
登り切って、切り通しになる。
便坂びんさかの峠なんですよ。ここは”びんさか”と読んでね。”べんさか”と読まないように。
さぁて、ここから多幸太山にどう取り付いたら楽に登れるだろう。
谷の入口を眺める。左右を観察すると、笹が繁ったり灌木に覆われたりで、谷の中を進むのが最適のようだね。幸い、谷の中央は植林に覆われていて下生えがないから歩き易い。
歩き易いところを求めて、何度も流れを渡る。深くえぐれている場合もあるから、顎を降りたり登ったりしなければならないこともある。
流れから離れて、植林の中を歩く方が賢い場合がある。昔の仕事道が今も残っていて非常に頼りになる
ここが谷の末端、流れはこの先では途絶えている。谷の俣を右に行くか左に行くか。どっちに行っても良さそうだが、なんとなく左を選んだ。
登り詰めて稜線に出た。ここからは尾根を踏んで行く道になる。地籍調査で測量してあるので、見通しを得るため雑木を伐採してある。邪魔ものがないので、案外楽に進んで行ける。
到着した。ここが多幸太山の三角点だ
登って来た方向の先に岩倉山が見えている。便坂の峠を挟んで左右対称に向かい合っている山なのだ。
下りは別の道を進んでみよう。左の尾根道を進んでみよう。
植林と自然林との境界の道で、昔からの仕事道で、つい近年、地籍調査で木立を払いながら測量したので、歩き易くなっている。
木立を透かして谷底が見えている。登りには谷底を登ったのだよ。
林道というか仕事道というか、幅広の道に出てきた。極めて快適な歩きが楽しめる。
突然、林道は途絶えるのですよ。この先は便坂も近いのに、なんで突き抜けないのかね。
便坂の切り通しの顎の上まで道が来ている。切り通しは崖だから降りて行くわけにはいかない。
ここからは笹が繁って難儀するのですよ。笹だけなら辛抱できるよ。イバラが混じっているのだよ。絡みついて棘が痛い。そんなに距離はないのだが、えらく苦労して笹薮を通り抜けた。
今朝取り付いた地点まで戻って来た。
振り返って、笹薮の下山路を見渡す。見るからに悪相だから登山路に使う気にはならないな。下山路の最後で阻まれて、突き抜けたのだ。
便坂の街道沿いで昼食にする。自動車も通ることもなく、なんの気兼ねなく昼食にありつけた。
さて、下りるかね。
自転車で便坂を駆け降りたことがある。作木からの登り坂、とてもじゃないが漕いでは登れない。自転車を押して登ったもんです。
どんどん坂道を降りて、川向うに信号が見える。便坂交差点、こんなところに信号は不似合だが、もともとはその交差点から便坂への県道が繋がっていたのだ。トンネルが完成しても信号が廃止にならなかったのだ。
手前で曲がって布野支所を目指す。さて、帰って来たぞ。
国道54号線を走っていれば、谷底を走っているので多幸太山を見ることがない。
川向うの東側に登って、民家の後ろのあたりから多幸太山を見てみよう。ははぁ、こんな山だったのか。
カシミール図のページの最初の図と同じ景色になっている。布野冠山に登ったとき見ているはずなのだが、その当時は多幸太山など知らなかったものね。見ていたが見えてはいなかったわけだ。
参考
布野、作木、主要部ほとんど全部を周回(自転車篇) 2012年_3月20日

 

三次市役所布野支所 林道と交差する 便坂 谷を登り切ったところ
稜線に出る 多幸太山三角点 下りは尾根を 古い作業道
作業道はここまで 便坂の切り通し 便坂 布野支所

 

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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