2007年3月19日
しぇるぱ単独
山域:山口県光市、周南市、下松市

虎ヶ岳・烏帽子岳、光・周南・下松の接点

 

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門前橋、ここで駐車するただいま、中国薬師を巡拝しているんですよ。順番なので、山口県光市の渓月院までやってきました。
その前に、馬鹿なちょんぼをしてしまったので、ちょっと聞いてちょうだいね。
高速道路で、ETCの割引があります。深夜早朝割引を得ようと、がんばって朝早くから飛び出したわけです。
結果、割引無しでした。条件が付いていて、大都会向け、東京大阪周辺の限定でした。われわれの地域は無関係、へぇ、そうなの、なんともヘコンデしまいました。
渓月院に行くには、山陽道熊毛インターから南下して、永代橋交差点を右折、次の信号を左折、とたんに嘘かと思うほど狭い土手道を進むのですよ。
門前橋と言う名前の橋があって、名前が示すように渓月院に進む道です。ここの駐車場に車を置いたほうが、戻りの道の関係で都合がええのです。
渓月院谷沿いに渓月院への参道を登って行きます。道の上に墓地が見えて、樹がかぶさって気持ちが悪い。苦情は、渓月院参拝記で、るる述べております。
渓月院は谷のどん詰まりにあるのだが、裏山の取り巻く樹木は照葉樹林、てらてらと輝く葉っぱで、杉林が取り巻く寺より、なんぼか気持ちがええぞ。
門前に、虎ヶ岳(砥石山)渓月院コース、と案内の看板が括りつけてある。寺の先を見ると、墓地の石垣の下に案内の看板がある。
寺から山の中に入ると、手入れの行き届いた道だね。大勢が歩いている道だし、補修も重ねてある道だね。
曲がり角、分岐には、必ず案内看板があって誘導されるままに身を任せておけばええ。地図は持たなくても心配はないね。
稜線まで登ったぞ。稜線は照葉樹林帯、カシノキ、ツバキ、タブノキ、アオキ、関西ではクスノキをよく見かけるのだが、中国地方で見ることは少ない。
タブノキの道昔、和歌山県に近いところを歩いていたので、海岸やその近くの内陸の木をウバメカシ、備長炭の材料なんだがね、どれもこれもウバメガシだと思い込んでいたもんだ。
島根県の海岸で、このへんで優勢なのはタブノキ、看板を読んで気が付いた、目からウロコ。タブノキのほうが一般的、繁殖力が強いのだ。
六甲、泉南でのお話しで、ウバメガシと書いてましたが、あれはタブノキ、知らないから書けたんだよね、ゴメン、このように修正いたします
カシノキ、ツバキ、タブノキ、見分け区別は大変だよ。咲いた花でわかるのはツバキ、他は木肌でなんとなく判るような判らないような。
道端に三角点がある。地形図上で、渓月院の字のすぐ下、△204.8の三角点だね。
いくつかのコブを登ったり下ったり、このあたりで光市と周南市とが市境を接するはずなんだが、なんの気配もなく通り過ぎてしまった。目印がなかった。
常安寺分岐の看板送電線の鉄塔が出てきた。自然破壊だと送電線を嫌うひとがいるが、わたしは鉄塔は好きですよ。切り開かれていて展望が効くもの。
南の光市側も、北の周南市側も田舎風景だ。そんなに変わらないね。そうそう、熊毛町が合併して周南市になったんですよ。名前は変わっても風景までは変わりゃしないさ。
ここの鉄塔を岩岳展望台と名付けてある。展望台なら笹を刈ってちょうだいよ。笹の背丈が高すぎて写真を撮れないぞ。
周防の森ロッジとか、観音寺下山口だとか、南のほうにはエスケープルートがなんぼでもある。
この標識はなんだい、周防と矢印がある、周防とはわたしの来た方向のことなんだがね。
虎ヶ岳山頂で、地元のひとと話して納得できた。あれは周防という国名じゃないんだとさ、渓月院の東に周防という集落があるんだとさ。
虎ヶ岳頂上そりゃそうだろね、周防とか長州とか、信濃や越後などの大括りを持ち出されては困ってしまう。
あっちもこっちも周防じゃないか、大雑把が過ぎるじゃないの、どう区別したらええんじゃい、と絡んでみたくなるよね。
あ、そういうこと、集落の名前ね。
あと10分で虎ヶ岳の頂上なんだそうな。ここの看板のサービスは徹底的、やり過ぎぐらいがちょうどええ、の精神だね。
虎ヶ岳手前で、北の山腹をダダ下りに下りて行く分岐がある、常安寺を目指すコースだそうな。帰りはここを使うから覚えておこうな。
登りを詰めれば、虎ヶ岳山頂、展望がよく効く見晴らし台だね。
南を眺めると、光の市街、正面に新日鉄光の煙突が見える。うっすらと半島が見える、九州なのだ、国東半島なのだ。四国も見えるということだが、今日は無理、見えないぞ。
虎ヶ岳から光市街を振り返ると、山側、周南市側、高速道路が見えて、西へ視線を伸ばすと、あれは徳山の市街地なんだろうな。下松の市街地は烏帽子岳に邪魔されて見えないはずだからね。
これから向かう山、烏帽子岳の山が続いている。この山塊の終点は茶臼山というのだそうな。
いつの間にか10人を越すひとびとが山頂に集まってきた。口々に話す言葉を聞いていると、通信塔のある山が茶臼山なのだなとわかる。
次々と出発していく、わたしも腰を上げるとするか。
いったん道は下がっていく。ここが最低鞍部、ここから登り返すのだね。
ロープが地面を這っている。いやぁ、直線できつい坂道だな。折り返しなどせずに、一気に登る道に仕立ててある。
烏帽子岳の頂上登りきれば高み、一の越えと看板がある。この先、二の越え、三の越えは無かったぞ。次々とあってたまるものか。
稜線の両脇にはタブノキの植生が旺盛だ。奥を見透かすと、細い木が純林となっている。10年以下のものだな。
火事からの再生だろうか、伐採後の再生だろうか。同じ直径の木が並んでいるちゅうことは、そのどっちかの一斉更新の結果だろうね。
ここが分岐、下がり道は茶臼山へ、登りは烏帽子岳へ、烏帽子岳のほうに向かおうね。すぐそこ、と書いてある。
烏帽子岳、枝葉に遮られて展望はもひとつだな。透かして見ると、虎ヶ岳はあそこ、ブーメランのように曲がった道だったんだ。
道標があって、末社
降松くだまつ神社と指差している、行ってみようか。
平坦な稜線をたどると、石の祠があるよ。妙見の祠なのだそうな。ここから下へ降りれば
降松くだまつ神社なのだそうな。
妙見の石の祠降りたらまた登り返さなきゃならない。その気が起きないね。
このまま稜線を進めば展望台と道標がある、そっちへ行こう。
なるほど、笹原を刈って、展望地に仕立ててある。眼の前に光の海が広がる。堪能したからもう帰ろうか。
烏帽子岳、虎ヶ岳、もう一度踏んで、常安寺分岐、ここからは一気にダダ下りの道だよ。谷に沿って、折り返しの道などなく真っ直ぐに下りて行く。
天望滝とか観音滝とかあるが、水量が少ないので、滝の体裁をなしていない。雨降り時の滝なのだろうね。
谷を渡るのに、石を並べ替えて歩きやすくしてある。上流にたんぼの跡があるんですよ。
藩政の頃の隠し田で、検地を逃れた、ということだが、生産性が悪いもの、真っ先に放棄しなきゃしょうがないよね。
常安寺の登山口江戸時代にはたんぼへ通った道なんだね。深くえぐれて溝状になっている。道が反転して、下を見ると、墓場が見える、駐車場が見える。
出たところは常安寺の門前だ。参詣者も多いとみえて駐車場が広いこと、広いこと。
道は舗装路をそのまま進んで行く。名前が院内集落、集落に入ると反転して、山麓に沿って歩くように進めばよろしい。
谷沿いの道から抜け出すと、山陽道の高速道路が見えてくる。川があって橋がある
橋を渡ると、舗装道路を歩かなきゃならない。橋を渡らず、そのまま右岸を歩いて行くと、道は地道のまま、膝によろしい、足がくたびれない。
やがて、朝止めた駐車場まで戻ってくる。ぐるっと一回りしたのだが、麓から虎ヶ岳、烏帽子岳を眺めるに、なんの特徴もない。
あれが歩いた山だよ、あの稜線を歩いたのだよ、と指差したいのだが、埋没してしまって平凡そのもの、姿を見るなら南の光側から見るべきなのかもしれないね。
さあ、帰ろ、我が家目指して帰ろう、帰ろう。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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