2005年11月26日
しぇるぱ単独
山域:岡山県鏡野町

急登、急下降、とんがりの山、角が仙つのがせん

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

越畑ふるさと村から角が仙を岡山県の山に登ろうか。どこがええだろ、角が仙つのがせんなんぞはどんなもんだろ。
角ヶ仙とか、角ガ仙とか、いろいろ表記される山なんですがね。
「ケ」と書いて「が」と読むんだよ。 若者「変ですよ、そりゃ読めませんよ」 そうだろね、納得しないだろうね。いずれ、読めない連中が多数になることと思うよ。
わたしだって約束だからそう読んでいるんだ。ええい、束縛から離れよう。ここでは、
角が仙つのがせんと表記することにするね。
唯一つ、槍ヶ岳だけはカタカナ小文字のヶ、これだけは治外法権、絶対不可侵、不可思議領域、あ〜んタッチャブルということにしときましょう。
中国道を院庄インターで降りる、倉吉へ向かう国道を北上するんですよ。どこで国道を離れて県道に入るか、なんだけどーーー。
いわく、言い難し、鏡野町で香々美川に沿って進むのだ、と理解してちょうだい。どこどこへ の標識が出ていないのですよ。
越畑キャンプ場から角が仙を香々美川から鏡野町の名前が付いたのかな、なにしろ、町役場の前を流れる川だからね。
国道から県道に乗り換えたあたりでも、なんだか道が狭いね、里でさえ道幅が確保されていないよ、川上に進むと対向車が来ると難儀するね。
ほらぁ、町営バスが下りてきたよ、道の膨らみで待って交わそうぜ。
バス停のダイヤを見ると、奥地手前では往復3便、奥に入ると往復2便だった。学校と病院へ通うためなんだよね。
香々美ダムを過ぎて、越畑の里、ふるさと村に到着する、民話の館、たたら記念館、うどん屋の旗、このあたりのセンターのようですね。
この先で、県道は曲がっていく、
角が仙つのがせん登山口へは県道から離れて直進するんですよ。
越畑集落の谷から右折して林道を進むように標識が教える、越畑キャンプ場。
登山道入り口さぁて、越畑キャンプ場に着きました。どの駐車場に止めるか迷ったが、一番高いところに止めとけば間違いないだろ。
休眠中の管理棟の前の駐車場で止めるとしようか。
さぁ、歩こう。どう進めばええんだろ。看板をひとつひとつ調べてみよう。
ええと、なになに、キャンプ場を突っ切るらしいぞ。登山口は炊事棟の先にあると書いてあるぞ。
ここが炊事棟、炉があるね。あった、あった、道があった。
真っ直ぐに階段が続いているね。おぉ、大看板、角ケ仙登山道、と出ている。杭も、標示の板もコンクリートだよ。こりゃぁ絶対腐ることないわ。
一連の階段、またまた一連の階段、なおなお一連の階段、どこまでもどこまでも階段が続くんだね。いったいどれだけ続くんだろ。
階段に次ぐ階段階段の土留めは挽き割りの板ですよ。分厚く挽いてある。これだけ分厚いのに、杭が細いので、朽ちたところもある、残念だね。
鉄砲登りも一段落したね、越畑の集落が見える。裏山が背伸びしているが、名前が判らない。残念だが、山名データベースには登録されていないのだよ。
谷向こうの山は花知が仙なんだろうか、見たことが無いのでどうとも言えないね。
杉林越しに
角が仙つのがせんの頂上が見える、目では見えるが、写真ではどうにも絵にならないから撮らないよ。
やっと最初のコブを越えた。
ここで先に言っときますが、頂上までに三つコブを越えるんですよ。さらに四つ目のコブがあるんだが、コブと数えるか無視するか、そこはそれぞれの自由にしとこうね。
コブを越えるたびに
角が仙つのがせんの頂上は接近してくる、頂上から笹の原が開けている。
角が仙の手前ここから見ると、ほんまに角だねぇ、鬼の角、牛の角、他に、冠山や烏帽子岳という名前があるが、昔の人は角という細い表現を選んだんだねぇ。
疎林と笹原の境い目に登りの道が見える。下りの道はあそこに見える、ほとんど急降下の道じゃないか、ここから見ると、壁のように見える。
道に、とことどころ倒木があって邪魔をする、一昨年の台風の被害なんだろうね。あれから2年経っているもの、小径が迂回して、どの倒木も避けているよ。
広島県ではたいした被害を見ないのに、岡山県では累々と倒木が連なっているのをよく見るよ。台風の進路から外れていたのに、不思議だね。
四つ目のコブか、ノーカウントか、のあたりを過ぎると、左側は疎林、右側は笹原になっている。
毛無山けなしがせんのところで書いたことがあるが、稜線には腹背性、腹と背中があるんだとさ。裏表のことなんですよ。
北西の季節風で北側斜面の雪が稜線を越えて吹き飛ばされて南斜面に溜まる、積雪は北側より南側のほうが分厚いのだそうな。
角が仙頂上したがって、北側斜面には積雪に邪魔されることなく雑木が繁茂する。
南側では、圧雪で笹しか生えなくなる、さらに、笹はつるつるしているので底なだれを頻発し、木の成長を妨げてしまう。
まさにその通りじゃん、北側斜面にはクヌギだろうか、ナナカマドだろうか、雑木の林、南斜面は笹原だものね。
これは、岡山大学の研究生の誰かのページで読んだものです。定説なのか、彼の仮説なのかは知らないが、まさに現実を理論化したものだと思うよ。
ええ?しぇるぱさん、研究論文まで読んでるの? 意識的、ちゃいます、検索してれば、林業、植生のことも繋がって来るからね。そりゃぁ読みますよ。
ここから笹原の中を泳がなきゃならない。笹の背丈が高いのも最初だけ、じきに風衝の影響で背丈が縮んでくるから心配ないよ。
いかにも頂上らしき風景が近づいて、やっと頂上、ここが角が
つのがせん頂上です。
登り道の稜線北側は木立があって邪魔するが、半円全部見える、見える。ポコ、ポコ、ポコと登ってきたコブがあそこに見える。
今日は晩秋なのに、あいにくと水蒸気でもやもやとした風景で残念だよ。手近な山しかみえないもの。
本来なら、三十人が仙は木立で見えないにしても、花知が仙、泉山は見えるはずなんだが、ぼんやりしている。
ほんとはね、知らないんですよ、見えても、どれが何なのか判っちゃいない。いずれは登って、ちゃんと判るようにするからね。
登り始めた越畑キャンプ場が直ぐ下に見える、あそこへ帰るんだな。
さぁ、笹の中へ入ることにしよう。
道は一本なんですよ。地形図には東への道があるが、すっかり埋もれているよ、南へ下る道しかありはしないさ。
角が仙を振り返る笹原の中に道がある、うっかりすると滑るんですよ。黒い粘土質の道だから、もともとよく滑る。
おまけに、笹の枯れた軸が道に転がっている、これに乗ると、つるっと足を持っていかれるんだ。何度も、あわや、という目にあったよ。
谷向こうの稜線を登ってきたんだが、最初は見下ろしながら歩いて行く、だんだんと背丈が並んで、とうとう見上げるようになった。
その頃には、笹原も終わって、疎林の中を歩くようになっている。
クヌギの林が杉の植林に変わる。昔々の古い林道に出たよ。
道は、谷が暴れて洗われて、道だか川床だか怪しげなことになっているが、なんとか道の体裁を維持しているよ。
やっと舗装路に出た。現役の林道だよ。
越畑キャンプ場へ戻るここには何の標示もない、この奥の古い林道から山道に移るところも、赤い紐があるだけで標示がなかった、このコースを逆に進むのはお勧めしない。
無理に入っても、取り付き点が判らずにうろうろするばかりだと思うよ。
二度目だから道は判っていると、最初の逆を行くなら、なんとかなると思うが、その先、笹原の斜面はただものじゃないよ。それでも行くのかい、ま、頑張ってくれたまえ。
キャンプ場まで、舗装路はごく近かった。長い舗装路は嫌なもんだが、その点、救われたよ。やっと駐車場まで戻ったぞ。
思えば、一気一気に押せ押せで、登って下ったな。
頂上で記念写真を撮るのにザックを下ろしただけ、登りも下りも休憩なしで乗り切ってしまった。
鉄砲登りの棒下り、単純と言えば単純な山だね。こんな山だから面白いんだね。

OS,プラウザの種類、ヴァージョンによっては、JavaScriptErrorと宣告され、表示されない場合があります。
その時は下の文字、数字をクリックしてみてください。
1 2 3 4 5 6 7 8 9





詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる

 囲炉裏へリンク