2003年9月30日
しぇるぱ単独
山域:広島島根県境

芸石国境、中野冠山から一兵山家山へ

 

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中野冠山への登山口朝からええ天気、今日は絶対アタリの日だぜ。先日の阿佐山の先へ行こうぜ。
大朝インターから、大朝町の町役場の前を過ぎ、阿佐山へ入る大暮谷を過ぎ、国道186号線に入る、この交差点にサイオトスキー場の大きな看板が見えるから、それに従えばええ。
電柱の広告看板に従って国道から離れる、峠を越えると才乙の集落、才乙は「さようと」と読むそうだが、スキー場はサイオト、読み方にずれが出来てしまったねぇ。
先祖からの名前を変えてしまった、世間に受け入れてもらうよう、自らを曲げてしまった、と自責に駆られることもないさ。
よくあることだよ、白馬は「はくば」と読むのかい、「しろうま」と読むのかい。適宜、使い分ければええのさ。
中野冠山頂上バス停があるんだが、そのバス停の看板が朽ちて、なんという名前のバス停なのか見当がつかない。
集落をずうっと走らせて、またゆっくりと戻って、どこから登るのかと登山口を探しているんですよ。
冠というバス停があるのが見えたからその前後にあるだろう。あった、案内の標識を見つけた。
集落入り口の大歳神社を過ぎ、ロッジサイオトを過ぎ、リカーズハウスいけだの手前に標識があったよ。
もっと先の道のふくらみに駐車して、リカーズハウスいけだまで戻ろう。
この柱杭標識は古いので見つけにくいかもしれない、郵便局のマークがあるからそれを頼りにしてもええよ。
天狗石山、サイオトスキー場この集落はスキーで食っているのだな、山遊びのひとは相手にしてはいないな。
当然だろうね、スキーや釣りは地元に金を落としてくれるけど、登山の連中はなんにも金を使わないものね。
ところが、ところが、道はきれいに刈り込まれているんですよ。先日の阿佐山とは大違いだ。
ゆっくりゆったり左右に振れながら登っていく、うららかな日和だね。
おっと、マムシじゃないか。マムシめ、自分のちからに自信を持っているのか、ちょっとだけ避けて、こっちの様子をうかがってやがる。
このやろ、ストックでどついてやろうか、でも、しくじって反撃されたら大変だな、遠く迂回して通り過ぎよう。
冠山の斜面冠山のかんむりの部分に差し掛かってきたぞ。ぐいぐいとストックを突く反発を利用しながら登って行くんだよ。
風衝木に植生が変わった、頂上もすぐなんだよね。
なんで風の強いところでは木は生長できないんだろ。風に耐えるのに総てのエネルギーを使うので、成長にまわす余地がないのかしらね。
頂上だ、おう、周囲全部、展望が効くぞ。
振り返ると、これからたどる一兵山家山、その隣に、先日登った天狗石山、谷向こうのサイオトスキー場の高杉山。
サイオトスキー場県境の西南方向は知らない山ばかりだな。よしよし、いずれ仲良しになろうな。
島根県側の果てはずぅんと先が落ち込んでいる、日本海まで見えるんじゃないかい。どうなのかな。
先へ行こう。元の道を引き返す、さっき分岐があったよな、ここだ、ここだ。
ここからは、どぅんと落ち込む道なんだね。広い道だな、幅2メートルはあるぜ、さすが県境の道だね。
幅広く林を切り抜いたので、道が滑るんだよね、足場を支える切り株が少ないじゃないか。おっと、おっとっと。
一段降りてまた一段、おいおい、更にまた一段降りていくぜ、果てしなく下りているような気がするな。
天狗石山登った高度はとっくに下りて、登山口よりもっと下へ潜っているような気がするぞ。錯覚なんだが、そんな気がするもの。
ここが最低鞍部だろう、あらためて登り直すんだが、やっと原点を得てほっとしたわい。
ゆったりのったり登っていく、サイオトスキー場が真横に見えるところで、とりあえずの山頂、ノベリ山というそうな。ここがコースの真ん中あたりかな。
最低鞍部と途中の一箇所、それぞれ休眠中の林道があった、エスケープルートなんだろうが、藪の程度は知らないよ。
さぁ出発、いったん下りてまた登るのさ、ノコギリの山なんだよね、ま、ノコギリの歯の一つ一つは程度が知れてるさ。
一兵山家山に近づいているんだが、道が変な具合になってきたよ。
一兵山家山頂上尾根道をひとが歩くと踏み跡にへこみが出来る、そこを雨水が溝をうがつ。溝はえぐれて、ついには背丈より深く掘り下げてしまう。
歩き難くなるので、溝の縁を歩くようになる。そう、今は溝の縁を歩いているんですよ。
山の道はいつでも同じじゃない、わたしの30年前に歩いた道がすっかり様子が変わったのも見ているんですよ。
何世代も経れば、山の道は更新を繰り返して変わって行ってるんだよね。
溝の縁の向こうが怪しい、高みになっている、縁を乗り越えて寄り道してみよう。
あたり、一兵山家山だ。いちべえさんかやまと読むんだよ。
来尾峠名前の由来はさ、いちべえという名前の山嵩の棟梁がいたんじゃないかな。彼の勢力範囲がこの山じゃないかしら。
山嵩弥十郎、弥十郎嶽というのを編集してるんですよ。この山は兵庫県の篠山市の山なんだがね。
さんかやじゅうろうという山の民がいたんだね、里人は山嵩弥十郎を怖れたり親しんだり、山の民と里のひととは付かず離れずの関係だったんだね。
ということで、ここにも、山の民山嵩の足跡を残しているんだな。
頂上からは島根県側しか見えない、ただただ海へ向かって山が退いているように見えるね。
中野冠山はるか北東に山塊が見えるが、三瓶山なのか、そうじゃないのか、どっちなんだろうね。
一兵山家山を下りるとするか。溝の縁を行く道はどこまでも続くよ。狭い幅の縁なので、落ちないように踏ん張らなきゃね。
突き抜けた、来尾峠に出た。
県道があって、それが島根県につながっている、峠の広場、天狗石山への登山口もここから始まっている。
自転車をデポしといたんですよ。ここから才乙の集落までは自転車であっという間に下れるね。
自転車に乗りながら、中野冠山の全貌が見える、そう、あの山を登ったんだよ。
広島県島根県には、冠山がたくさんある、カタチからすると冠の山と言いたいのだろうな。
冠山コレクション・リスト
    2000年_7月29日 冠山(福井県池田町、岐阜県揖斐川町)
    2003年11月12日 可部冠山(広島市安佐北区)
    2004年_4月_1日 布野冠山(広島県三次市)
    2005年11月30日 石見冠山(島根県邑南町)
    2006年_1月30日 可部冠山2(広島県北広島町)
    2006年_7月28日 布野冠山2(広島県三次市)
    2006年_8月_5日 湯来冠山(広島市佐伯区)
    2006年_8月16日 久地冠山(広島市安佐北区)
    2007年_3月12日 冠岳(広島県廿日市市、大竹市)
    2007年_7月19日 田ノ原冠山(島根県邑南町)
    2008年_6月12日 吉和冠山(広島県廿日市市)
    2008年_8月_3日 吉和冠山、正面(広島県廿日市市)
    2008年_9月28日 吉和冠山、正面2(広島県廿日市市)
    2008年10月16日 都賀冠山(島根県美郷町)
    2012年_4月17日 石見冠山2(島根県邑南町)

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