八雲立つ風土記の丘を行く

2011年5月15日

風土記の丘からスタート、出雲国府跡、出雲国分寺跡、平浜八幡宮・武内神社を経て、八重垣神社、一周して戻る
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
出雲神仏で平浜八幡宮・武内神社と八重垣神社を巡るつもりでいるんですよ。
風土記の丘を挟んでいるから、ここを中心に左右に展開して一周すればええ。
高速山陰道で松江市内からの出口は分かりにくい。松江中央から出ればええのか松江東で出ればええのか見当が付かない。
松江東から出たが、そこからうろうろ、松江中央から出たとしても、道は探しにくかったことだろうと思うよ。
やっとこさ、風土記の丘を探し当てて、駐車場に滑り込む。
ふどきの丘とタイプすれば清く正しいが、指を間違えて、ふとどきの丘とタイプしたら、完全に別ものになってしまう。間違えないようにね。
ここは八雲立つ風土記の丘です。
八雲立つは出雲の枕ことば、しきしまの大和、みすずかる信濃、ただし、必ずしも全ての国の枕ことばがあるのではないのだよ。
駐車場から歩いて建物へ向かう。駐車場に駐輪場があって、外来の自転車は中に入れてはいけないのだよ。
目指す建物は、八雲立つ風土記の丘展示学習館、展示物を見るのは有料だが、そっちはパス、近在の地図・パンフレットをもらうためなんですよ。
無料のレンタサイクルがあって、自転車でこの界隈を巡ることを勧めています。
国道に出て、ちょっと進んですぐに右折する。
川に沿って進むようになり、二番目の橋、神代橋、幅の狭い橋だがね、その橋のところで川筋を離れる。
狭い道だが、そのまま入ると、出雲国府跡がある。昔の県庁だね。
隣接するのが六所神社で、意宇六社に連なっているのだそうです。熊野大社、真名井神社、揖夜神社、六所神社、八重垣神社、神魂神社、近在の尊崇を集める神社なんです。
意宇とは、意宇川の流域で、旧意宇郡があった、律令国家での出雲の範囲はそこまでが支配圏だった、らしいのですよ。
たんぼの間の野良道を進んで、山裾に至る。出雲国分寺の跡があって、近所に国分尼寺もあるそうなのだが、たけやぶの中なので探せない。
山裾を進めば、高速道路の山陰道を潜って、平浜八幡宮・武内神社に到着する。ここには道標・案内がないので、自分で見当をつけてね。
来た道を引き返して、そのまま山裾をたどっていく。真名井神社があって、石段が延びている。石段が長いなぁ、敬遠してそのまま進もう。
山代郷正倉跡がある。国府の官営倉庫なんですよ。古代の律令制度では税制は租庸調、租の稲は国府の正倉に蓄えられ、種もみを貸して利殖をはかることが多かった。
この高利貸は官の事業ではなく、国府の役人の私的な行為で、こんなことで貧富の差が広がって行くのだよ。
そのまま道を進んで行こう。八重垣神社の交通標識が出てくるまで進んで行こう。コンビニ・ポプラの信号交差点で左折する。
ここが八重垣神社、スサノオ・クシナダが新居を八重垣に囲って住んだ、という場所で、若い娘がたくさん詣でている。
鏡の池では縁談の占いをしているが、男はその中に混じることをためらうほど若い娘ばっかりだよ。
八重垣神社の道の反対側から、ウォーキングトレイル・はにわロードが始まる。
ウォーキングトレイルとは言っても、歩道ではない、自転車もOK、自動車も通れる道なんだよ。
舗装路を茶色に染めてあって、茶色の道の果てに神魂かもす神社がある。
参道の石灯篭に神紋がある、二重亀甲に有の字、ここだけではない、六所神社、真名井神社、同じ御神紋の神社は他にもあるのだそうな。
最初に聞いたのが六所神社、紋どころに漢字が入っている紋は珍しいですね。ここ、神魂かもす神社でも聞いてみた。同じ質問。
むっとしているのですよ。紋どころとは言いません、御神紋と言います。六所神社でも神魂かもす神社でも同じ反応だった。
この紋どころが目に入らぬのか。手垢の付いた表現が気に入らなかったのかしらね。
神魂かもす神社は古い神社なんですよ。
濡れ縁に座り込んで、朗々と祝詞を唱えている初老の男性がいる。出雲では、一般人でも祝詞を唱えることが出来るのかしらね。
かけまくもかしこきいざなぎおほかみちくしのひむかのたちばなのをどのあはぎはらにみそぎはらへたまひしときになりませるはらへどのおほかみたちもろもろのまがことつみけがれあらむをばはらへたまひきよめたまへとまをすことをきこしめせとかしこみかしこみもまをす
まだまだこの先続きます。5分10分と続く長い長い祝詞で、一般人ではないかもしれない、背広姿だが、他の神社の宮司かもしれない。
拝殿と本殿の姿は出雲大社と同じ様式で、最古の大社造として国宝に指定されています。
道は、神魂かもす神社の駐車場をかすめて、ここからはもう茶色の舗装路ではない、ウォーキングトレイルから通常の道路になったのだ。
山裾をぐるっと回って八雲立つ風土記の丘の駐車場まで戻ってきた。
歩けば大変だが、自転車なら容易に古代出雲の要所を巡ることができます。
参考
出雲神仏霊場 第13番 平浜八幡宮・武内神社
出雲神仏霊場 第14番 八重垣神社
八雲立つ風土記の丘 八雲立つ風土記の丘展示学習館
出雲国府跡 六所神社
出雲国分寺跡 高速の山陰道
平浜八幡宮・武内神社 真名井神社
山代郷正倉跡 八重垣神社
神魂神社の御神紋 神魂神社(かもすじんじゃ)本殿は国宝
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